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臣桜
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#女主人公
#シークレットベビー
朝永ゆうり
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コメント
1件
みぅです🤍🥀 第877話、読み終わりました…。 尊くんと百合さんの関係が、少しずつでも前に進んでいて、すごくじんわりきました。朱里ちゃんの「沢山言葉にして伝えていきましょう」って言葉、優しくて、でもちゃんと核心をついてて、大好きなシーンです。 ♡♡♡タッチ権とアカリンスタンプの会話も、いつもの二人らしい軽さがあって、重くなりすぎない絶妙なバランス。明日の大阪編、朱里ちゃんの食いしん坊モードが楽しみです🌙
振り向くと、ロビーの入り口に朱里も含めてみんなが団子になっている。
「あっ、見つかっちゃった!」
小牧ちゃんが言ったあと、みんな気まずそうにバラけて顔を覗かせる。
「心配してくれたの?」
百合さんに笑われ、朱里たちはこちらへやってくる。
将馬さんだけはいなかったが、きっとあとから部屋で百合さんにゆっくり話を聞くのだろう。
「気まずくはならないだろうな~……と思っていたんだけど、なんか心配で」
弥生ちゃんが言い、近くの椅子に座る。
「私は監督係よ。……というか、素敵じゃないそのオルゴール」
ちえりさんが言い、百合さんは嬉しそうに微笑む。
「オーダーメイド品以上の価値があるわ」
「今回の旅行だけで話し足りない事もあると思うし、今後もみんなで沢山会いましょうね」
ちえりさんに言われ、百合さんは「ええ」と頷く。
「明日の大阪、泊まるホテルは素敵な所だろうけど、カジュアルな所で気軽に飲み食いして、パーッとお祝いしたいわね」
小牧ちゃんが言い、弥生ちゃんが「賛成!」と挙手する。
朱里は大阪グルメを想像してか、黙ってニコニコしている。
「お好み焼きやたこ焼きはテッパンだな~。串揚げも逃せない……。お土産に『ゴーゴーワン 551』の豚まんとか、『テツローおじさんのチーズケーキ』とか……」
大地が指折りブツブツ言い、朱里の耳がピクピクしているのが分かる気がする。
「そうね。大阪に行ったら、パーッと楽しまないとという気持ちになるわ」
百合さんが言い、みんな笑顔になる。
「急ぐ旅ではないけれど、チェックアウトの時間もあるし早めに寝ましょうか。尊くんはまた日を改めて、ゆっくりと母さんと話してあげて」
「はい」
ちえりさんに言われ、俺は微笑んで頷く。
そのあと百合さんに改めてお礼を言われ、朱里と一緒に部屋へ戻った。
**
「大成功! ですか?」
部屋に戻った私は、尊さんの顔を覗き込んで尋ねる。
「……かもな。……うん。……前よりは心の壁が薄くなったように思える」
「うんうん。何回も会ってお話しして、好感度を上げて攻略していくといいんですよ」
「……だから恋愛シミュレーションゲームじゃねぇって」
クスクス笑った尊さんは、部屋を出る前よりずっと表情が柔らかい。
「私と母とでも、やっぱり改めて話さないと通じない事ってあります。だから、沢山言葉にして伝えていきましょう」
「……だな。伝えられるうちに、沢山伝えねぇと」
「です!」
私はギューッと尊さんを抱き締め、頭を撫でる。
「頑張りましたね。ヨシヨシしてあげます。アカリンスタンプ五十個あげます」
「お? 五十個のインセンティブは?」
「うーん……。おっぱいタッチ権?」
「あっ、結構ハードルが高いやつだな」
尊さんはクシャッと笑う。
「アカリンスタンプ千個で、好きな体位の希望を言えます」
「マジか……」
彼は脱力したあと、クスクス笑って私を解放する。
「おっぱいタッチ権は、仕事で疲れた時用にでもとっておくよ」
「分かりました。いざという時のために、日頃の手入れを欠かさずに準備しておきますね」
時計を見ると、もう二十三時になろうとしていた。
「そろそろ寝るか」
「そうですね。明るくなっての景色を楽しみながら、朝風呂も楽しみたいですし」
私たちはそのあと、歯磨きをして寝る準備を整えてベッドに入る。
さすが高級ホテルなだけあり、ベッドの弾力も程よく、快眠できそうだ。
「おやすみなさい」
「ん、おやすみ」
リモコンで照明を落としたあと、私は目を閉じて溜め息をつく。
濃密な一日を過ごし、沢山歩いて体も疲れているけれど、美味しい物を食べてゴージャスなホテルに泊まれて大満足だ。
(明日は大阪を食い尽くすぞ)
心の中で気合いを入れた私は、そのあとスーッと意識を落として眠ってしまった。
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