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【ci side】
突如ペ神から聞かされたトントンの状態。
最初は訳も分からず、頭がこんがらがるだけだった。
しかし、冷静になって話を聞くとよく分かる。
sn「トントンが倒れた理由は…疲労だよ」
ペ神は静かにそういった。
かと言って、大人数に言っている訳では無い。
今、医務室にいるのは、俺と大先生と、グルッペン…そしてゾム。
そして、ペ神とベッドで横たわっているトントンの6人だった。
他の人達はみんな、トントンを嫌っており、医務室には来ない。
でも、俺はずっとトントンを嫌うことが出来ずにいた。
きっと、それはゾムもだと思う。
きっとグルッペンも心のどこかで……。
だって、そうじゃないと、トントンを医務室にまで連れていかないと思うんだ。
トントンは1ヶ月前くらいからみんなに嫌われている。
理由は簡単だった。
大先生がうつ病になった。
コネシマの話によると、何回も自〇未遂もしたらしい。
みんなは大先生本人の話も、トントンの話も聞かずに、トントンのせいだと決めつけた。
何故かって?
理由はね、トントンがいつも大先生のことを無能だと言っていたから。
…たったそれだけの理由で、トントンはみんなから嫌われた。
いや、正確には、俺とゾム、大先生以外のメンバーから。
みんな、トントンから離れて行った。
トントンは日に日にやつれていった。
目に見えるほどに細くなって、前以上に無理をするようになった。
そして自分の気持ちを隠すようになった。
でも俺ね、ずっと信じていたいんだ、トントンのこと。
俺の人生を変えてくれたのは誰でもない、トントンだった。
詐欺に手を染めていた俺の手を、トントンは優しくとってくれた。
幼なじみだという理由だけでなく、きちんと俺という1人の人間を見てくれた。
だから、俺はその恩返しをしたい。
それに、おかしいと思ってるんだ。
もし、みんなの言う通り、大先生がうつになった原因がトントンなのなら、なぜ大先生はトントンの心配をしているんだろう、?
因縁の相手だと言うのなら、顔も見たくないはずなのに…。
だから、大先生の理由はもっと他にあると思っている。
俺は……
コメント
5件
詐欺師って言われてるけどチノさんやっぱカッケー✨