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綺琉兎〈おいブス！はよ、俺の体操着持ってこいよ！w〉
悠〈………〉
悠は相変わらず綺琉兎にいじられていた
悠はみんなが見てる中ただ、自分が目立ってるのが嫌でいつも俯いていた
誰も綺琉兎を怒らない
止めない…当たり前のことだ
ただ、1人だけは違った
？？〈体操着なんて自分で取りに行ったらどうですか？そんな事も出来ないんですか？〉
綺琉兎〈っ！お前…！〉
あの子だけはいつも悠の味方をしていた
“友達”だから…
綺琉兎〈お前なんなんだよ！俺の邪魔するなよ！〉
？？〈別に邪魔はしていないです。〉
？？〈でも、悠さんを奴隷扱いしないで下さい。それに！悠さんはブスなんかじゃないです！〉
綺琉兎〈はぁ？ブスだろ？こんなヤツwお前目おかしいんじゃねーの？〉
？？〈……悠さん行きましょ〉
悠〈…う、うん…〉
ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ…
？？〈悠さん…気にしないで下さいね…悠さんは…決してブスじゃありませんから！てか、むしろ可愛い…ﾎﾞｿｯ
…じゃなくて//何言ってんだろ僕は…とにかく！安心してくださいね〉
悠〈う…うん、ありがとう…〉
悠〘………〙
悠は自分の容姿が嫌いだった
志乃には”きもい” “死んだらいいのに”
綺琉兎には”ブス”
その他にも容姿についての罵声を浴びせられていたから
半ば洗脳状態だったんだろう
自分自身でも
悠〘悠はブサイクだから…死んだ方がいい顔だから……生きてる意味ないのかな…っ〙
そう思うようになっていってたのだ
だけど、あの子は”ブス”じゃないと言ってくれた
悠は少しだけ自信がついたのだった
？？〈あ、悠さん！その…えっと、綺琉兎の言うことすることあんまり気にしないで下さいね……〉
悠〈…うん〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ｷ-ﾝｺ-ﾝｶ-ﾝｺ-ﾝ
5時間目の授業が終わるチャイムが鳴った
先生〈はいっ今日の授業は終わり！
皆さん帰る準備してねぇ〜〉
生徒達〈〈はーい！！〉〉
生徒達は帰り支度をしていた
すると、
綺琉兎〈おーい！見ろよw〉
綺琉兎が悠の机の前に来て大声で喋った
皆、綺琉兎の方に目を向ける
綺琉兎〈こいつのランドセル、ゴミみたいな匂いするんだけどw〉
女子生徒たち〈えーやだwきったなぁ〜いw〉
男子生徒〈やばw〉
いつものいじりが始まった
確かに悠のランドセルは汚かった
傷だらけで埃まみれ
それでもこうしていじってくるのは違うと思った悠だったが俯いたまま何も発せなかった
何も言えない、悠は自分の弱さに震えが止まらなかった
あの子も今は教室にはいなかった
綺琉兎〈また黙ってやんのw〉
悠〘やだ…やだやだ……いじらないで欲しい……でもっ言えない……怖い……〙
冷や汗が止まらない、
息が詰まる
そんな時ある言葉が悠の頭をよぎった
？？[あ、悠さん！その…えっと、綺琉兎の言うことすることあんまり気にしないで下さいね……]
悠〘…っ…そうだ…気にしなくていいんだよね……無視しても、だっ…大丈夫だよね……〙
そう思うと悠は心がちょっと軽くなった気がした
綺琉兎〈…は？なに？無視？なに帰る準備してんの？いつもみてぇにぶるぶる立ち止まったまま震えとけよ！くっそつまんねぇーんだけど！〉
悠〘大丈夫……大丈夫……気にしなくていいんだ…〙
綺琉兎は何を言っても動じない悠に腹が立った
綺琉兎〈っっ！！！てめぇ！無視してんじゃねぇーよ！〉
悠〈…ぇ？〉
ｺﾞﾂｯ!!!!!
悠〘…え、痛い……なにこれ……〙
生徒達〈〈きゃぁぁぁ!!!!!〉〉
第24話 終わり
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