テラーノベル
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ーPrologueー
「こ、ここが私の青春の舞台となる学校…!」
私|御園美優《みそのみゆう》は、ここ|青花ヶ丘高等学校《あおばながおかこうとうがっこう》に今日入学してきた。
待ちに待った高校生活。
「青春を謳歌するしかない!!」「彼氏・彼女作らないと!」ってみんなはなると思う。
私はそうではない。
勉強?勿論それはある。
第一は…推しにあって”拝む”こと!!
名前は聞き忘れたけれどオープンキャンパスのときに出会うべくして出会ってしまった推し…。
身長が高く、黒ぶち眼鏡で声も特徴的で…。
いけない、こんな事してる場合じゃなかった。
まずは校庭に行って自分のクラスが何組か確認しなければならなかった。
この高校は私の地元よりも少し遠めである。
別に中学生の頃特別いじめを受けていたから、というわけではない。
地元には私ぐらいのちょうどいい高校がなかっただけである。
え。頭が良すぎるからここ?いやいや。
逆に悪すぎるから?いいや?
平凡すぎるから、それだけの理由。
私は軽い足取りで同じ高校1年生が集まる校庭へ向かった。
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