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前回からの続きです ! どうぞ !
幼馴染に推しバレしてはや1ヶ月。
前よりもSNSの浮上頻度が明らかに減ったのは自分でもわかる。
…だって毎日会ってる人にがちがちオタクしているの、しかもその毎日会ってる人に対しての言葉だなんてずっと言えるわけがない。
本当にタヒんでしまう。
でも当の本人、まろは俺がまろのことを推していようと関係なく、前までと変わらずに話しかけてきてくれる。
特にいじったりもしてこない辺りさすがまろ。って感じ。
桃「………あーっ、もうわかんない!!」
青「…笑、どうしたん?」
桃「地理まじで意味わからん!!」
思わず愚痴を漏らしてしまう。
いや、結構前と変わらないほうかな。
俺はずーっと地理が苦手でまろに教えてもらっていたし、なんせ嫌いだとずっと言ってきた。
…もちろん、地理の先生がいないまろと2人きりの場所だが。
青「んー、本当に資料を読んでしっかり覚えてることが大事なんよな。」
青「地理は国語とかと違ってしっっかり、資料に残っとるから読み取ってここがこうなのか?」
青「ってかんがえるのが大事やで。」
まろは何でもできちゃうエリートくんで、いつも俺が勉強に困ったときは教えてくれている。
きっと今日だって休み時間中に終えることができずに、放課後家に集まったりして勉強会をすることになる。
でも別にそれは苦じゃない、わかりやすいからすぐに理解することも出来るし、できなかったところが出来るようになるのは勉強の楽しさだと思っている。
…だから嫌では無いのだが、まろに迷惑をかけているのではないか。
これはずっと考えていること。
しかも活動のことを知ってしまったら尚更、迷惑をかけてしまっているかもしれない。
1番近くで1ファンとして見守ってきた俺からしたらわかる。
いふくんの忙しさは歳を取るごとに増えていってる。配信だって前は3時間とかばかみたいな時間やっていたのに今は1時間。
だかこそ俺は心配なのだ。
俺のせいでファンとの交流時間が減っているのでは?
俺が勉強をわかっていればもしかしたら仕事に時間を裂けて、他のファンとの時間も増やせるかもしれない。
でもかといって、まろが…いふくんがファンとの時間、配信の時間が嫌いだから減らしただとしたらどうする?
青「…ないこ?」
桃「……あ、うん…ごめん」
青「せやから、ここは……」
だめだ、今はまろの話を聞こう。
そして、なるべく早く放課後解散できるように勉強に今は集中だ。
集中…!!
結局全部終わらなかった。
まろは丁寧にゆっくりとわからなかったら1からと教えてくれるスタイルだから、尚更時間がかかる。
でもわかりやすいのには変わりないし、なんならあの地理の先生よりもまろに教わりたいくらいわかりやすい。
桃「おじゃましまーす」
青「ほーいどうぞ」
続く…