テラーノベル
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🦈「はい、あーん」
🍵「……いや、俺ひとりで食べれるけど」
🦈「だめでーす。病人は大人しくされるがままなのです」
🍵「そんなルール聞いたことないなぁ」
昼下がりの病室。
こさめは楽しそうにプリンのスプーンを突き出していた。
すちは困ったように笑いながら、
結局ぱくりと口を開ける。
🦈「どう?」
🍵「甘い」
🦈「そりゃプリンだもん」
🍵「語彙力なくなるくらい甘い」
🦈「えへへ」
こさめが嬉しそうに笑う。
その顔を見て、
すちの胸がまた少しざわついた。
変だ。
昨日からずっとだ。
こさめを見ると、
安心するのに、不安になる。
大切なものが指の隙間から落ちていく前みたいな感覚。
🍵「……こさめちゃん」
🦈「んー?」
🍵「昨日さ、ちゃんと寝た?」
🦈「寝たよ?」
即答。
でもなぜか、
少しだけ間があった気がした。
すちはじっとこさめを見る。
いつも通り。
明るくて、
ころころ表情が変わって、
見てるだけで空気が賑やかになる。
なのに。
🦈「……隈、できてる」
🍵「えっ、うそ!?」
慌てて目元を隠すこさめ。
その反応が子どもっぽくて、
すちは思わず笑ってしまう。
🍵「ちょっとだけ」
🦈「やだ〜! かわいいこさめの顔面偏差値が!」
🍵「元から高いんだ」
🍵「たしかにかわいいけど」
🦈「……は?」
こさめが固まる。
数秒遅れて、
みるみる顔が赤くなった。
🦈「す、すちが急にそういうこと言う〜!!」
🍵「思っただけ」
🦈「思っても普通言わないの!」
病室に騒がしい声が響く。
でもその途中で、
こさめが小さく咳をした。
すちは眉を寄せる。
🍵「ほんとに大丈夫?」
🦈「だいじょぶだいじょぶ!」
笑って誤魔化す。
けれど。
その瞬間、
すちの胸に妙な不安が走った。
……この感じ、嫌だ。
まるで。
こさめが無理して笑っているみたいな。
🍵「……無茶しないでね」
ぽつりと零す。
こさめはきょとんとして、
それからふにゃっと笑った。
🦈「すちってほんと優しいよねぇ」
🍵「心配してるだけ」
🦈「ふふ、知ってる」
そう言って笑う顔を見て、
すちはまた胸が苦しくなる。
この笑顔を、
ちゃんと守りたいと思った。
どうしてそんなふうに思うのか、
理由も分からないまま。
やばい。このお話をいっぱい書いてたら
気付いたら27話まで書けた。てか完結まで書けた
毎日投稿行けるかも
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