テラーノベル
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病室へ入った瞬間、
こさめの笑顔は固まった。
🦈「……すち」
ベッドの上のすちは、
明らかに様子がおかしかった。
呼吸が浅い。
酸素チューブ。
青白い顔。
苦しそうに寄せられた眉。
ここ数日、
少し調子が良さそうだったのに。
今日は違う。
見ただけで分かるくらい、
悪化していた。
🍵「……ごめんねぇ、今日はあんま喋れないかも」
すちは弱く笑う。
その声すら掠れていた。
こさめは慌てて首を振る。
🦈「いい! 喋んなくていいから!」
🍵「ふは……怒られた」
🦈「怒ってないし……」
嘘だった。
少し怒ってた。
なんでそんな苦しそうなのに笑うの。
なんでそんな、
「仕方ない」みたいな顔するの。
こさめはベッド横の椅子に座る。
すちの手を握る。
冷たい。
前よりずっと。
🍵「……こさめちゃん」
🦈「ん」
🍵「今日、かわいい服」
🦈「えへへ、でしょ」
🍵「似合ってる」
🦈「知ってる〜」
いつもならもっとふざける。
でも今日は、
上手く笑えなかった。
すちは少し話しただけで疲れたのか、
ゆっくり目を閉じていく。
🍵「……ちょっと寝るね」
🦈「うん。おやすみ」
🍵「ん……」
返事はほとんど息だった。
やがて、
静かな寝息だけが病室に残る。
こさめは俯いた。
怖い。
このまま、
起きなかったらどうしよう。
その考えが頭に浮かんだ瞬間、
息が苦しくなった。
🦈「……やだ」
小さく呟く。
だめ。
絶対だめ。
こさめは震える指で、
ポケットから端末を取り出した。
一週間。
表示された数字を見て、
喉がひゅっと鳴る。
前よりずっと重い。
副作用だって、
きっと強く出る。
でも。
🦈「……忘れてもいい」
ぽつり。
こさめは眠るすちを見る。
🦈「こさめが全部忘れても」
細い指に、
そっと触れた。
🦈「すちが生きてるなら、それでいい」
端末が淡く光る。
認証音。
瞬間。
身体の奥から、
何かをごっそり持っていかれる感覚がした。
息が詰まる。
視界が揺れる。
怖い。
本能が拒絶してる。
でもこさめは、
手を離さなかった。
涙がぽろぽろ落ちる。
🦈「っ……ぅ……」
胸が痛い。
頭がくらくらする。
それでも。
少しずつ、
すちの呼吸が落ち着いていく。
苦しそうだった顔が、
ほんの少し和らぐ。
それを見た瞬間。
こさめは泣きながら笑った。
🦈「……よかったぁ」
記憶なんて、
なくなってもいい。
忘れたっていい。
だって。
この人がいなくなる方が、
ずっと怖かった。
一個前の文章の間違い指摘ありがとうございました‥!
アプリ入れてないから二回目の返信?ができなくて💦
ちゃんと訂正しました✨️
たぶんこれからも絵文字とか間違えるのでその時も教えてくださるとうれしいです!
パソコンで書いてるからtとか中途半端なのもあるかもしれない‥
コメント
4件
良かったです!!! 間違えは誰でもありますし💕 続きが気になりすぎる、、、!!✨