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#極道
鷹槻れん

12,146
#シングルマザー
水羽凛
183
月詠 涼
696
鷹槻れん

32,346
「ん、っ」
ヒロの吐息が身体に触れるだけでもゾクッとして……じわりと目端に生理的な涙が滲む。
全身が熱を帯びる。
耳たぶ、首筋、鎖骨、と舌を這わせながら滑り降りてきたヒロが、とうとう胸の膨らみにチュッと少し強めのキスを落として。
吸い付かれた所がほんの少し赤く鬱血しているのを見て、ヒロにキスマークを付けられたんだ、ってぼんやり思った。
左の膨らみを手のひら全体でやんわりと包み込まれて、頂を手のひらで弄ぶみたいに転がされる。
「ん……っ」
それだけでもたまらないのに、ヒロの吐息が右の胸にかかったのを感じた私は、次に来る刺激を期待してギュッと目を閉じた。
ヒロが、私のその反応を見届けたみたいに、濡れた唇を胸の先端に軽く掠めさせて。
「あ、はぁ、……んっ」
私が小さく吐息を落としたのと同時に、私の胸を口に含むの。
「あっ、……やぁ、んっ」
嫌ではないのに思わずイヤだと言ってしまって、ヒロがやめてしまうかもって不安に思ったけれど、そんなのは杞憂だった。
キスする時の要領で、ヒロに敏感な頂を舐め転がされて、私はあまりの気持ちよさに小さく身体を震わせて。
下腹部がきゅんきゅん切なく疼いて、トロリとあふれた蜜が下着を濡らすのが分かった。
私はそれを誤魔化すみたいに内ももをギュッと閉じて脚をモジモジさせる。
「なぁコト。下も……脱がして……いい?」
まるでそれを見透かされたみたいにヒロにそう問いかけられた私は、顔を覆い隠すようにして小さくうなずいた。
どうして私、こんな日にタイトなジーンズなんて履いて来てしまったんだろう。
スカートなら、こんなに脱がされている、と言うのを実感しなくても済んだかもしれないのに。
ヒロの手が、さっき外したままにしていたフロントボタンのその下のファスナーに掛かって、前立てがくつろげられた気配がして。
「ごめん、コト。ちょっと腰、浮かせてくれる?」
ヒロに請われるまま少しお尻を浮かせると、グイッとジーンズが引っ張られて……。
身体がしっとりと汗ばんでいたせいで、私も一緒に引っ張られてしまった。
「きゃっ」
ベッドをズルッと移動しそうになったことに驚いて小さく悲鳴を上げた私は、慌ててギュッとシーツを握って足を突っ張る。
――ヤダ、こんな時に恥ずかしいっ。
途端、
「コト、ごめんっ」
慌てたようにヒロが言って、私はその困ったような、悪戯を咎められた大型犬みたいな情けない顔にキュンとさせられる。
強気かと思ったら急に弱気。
攻めに転じきれないところが真面目なヒロらしくて、何だか切なくなるぐらいそんな不器用な彼のことが大好きだって自覚させられた。
「平気、だよ? えっと……こっちこそごめんね。こ、これ、細身だし、私……」
汗かいちゃったから、という言葉は寸前で何とか飲み込んだ。
だって汗かいた理由、気持ちよくて、だもん。
恥ずかしくて言えないっ。
「……じ、自分で……脱ぐね」
代わりにそう言って、照れ隠しのように手近にあった肌掛け布団を引っ張って一旦身体を覆い隠すと、私はその中でジーンズをゴソゴソと脱ぐ。
布団の中に隠れた私は、今やショーツ1枚だけの恥ずかしい格好だ。
布団からそっと手を伸ばして、脱いだばかりのジーンズをベッド下にストッと落としたところで、私の行動をじっと見つめているヒロと目が合った。
「――っ!」
何だか見られていたと思ったら急に恥ずかしくなって、声にならない悲鳴を上げたらクスッと笑われて。
「コトってさ。大胆なのか恥ずかしがり屋なのか分かんねぇトコ、あるよな」
言われて、自分の行動のあれこれを振り返ってにわかに恥ずかしくなる。
「だ、だって……」
ヒロと早くひとつになりたくて、自分も頑張らなきゃ!って思ったの、なんて言えるわけ……ない。
「俺の手ぎわが悪いから、だよな。うまく脱がせてやれなくてホントごめんな?」
いつもみたいにそっと頭を撫でられて、私は慌ててふるふると首を横に振る。
「私だって、男の人の服の構造はよく分からないもん。ヒロが……私の服に戸惑うのは当然……だよ?」
ましてや、先にも言ったように、今日の私はタイトなジーンズを履いていて、汗とかかいたら自分でも脱ぐのに苦労するぐらい難易度が高めなの。
上にしたって、タンクトップやら何やらアレコレ重ねすぎていたと反省中。
今日、もしも私が前開きのシャツワンピをチョイスしていたならば、きっとヒロは難なく私の身ぐるみを剥がせていたと思う。
それに――。
「ヒロ、ブラのホックとか外すの、凄く手ぎわよくて……私、驚かされた、よ?」
そんなこと普通は言わないのかもしれないけれど、その時の私は正直テンパっていて。
ヒロの自信を喪失させたくない一心だったの。
「コトはホント、優しいな」
一生懸命あれこれ言い募る私を布団ごとギュッと抱きしめて、ヒロがそう言って笑いかけてくれた。
「――続き、していい?」
私を腕の中に包み込んだまま、ヒロがボソリとつぶやいて。
私は「……ん」と小さく答えて、すぐそばのヒロを見上げた。
***
羽織っていた肌掛け布団を剥がされた後、背後にヒロが二人羽織みたいに座って、私はヒロの温もりを背中に感じながら、膝を立てて足を大きく広げた、すっごく恥ずかしい格好になっています。
正面からジックリ見られるのよりはマシかもって思ったけれど、そんなこと全然なくて。
背後から伸ばされたヒロの手が、ぎこちなく私のショーツのクロッチ部分に触れた指先を動かすたび、私の下腹部からは小さく水音が聞こえてくるみたいで穴があったら入りたいくらいに羞恥心を煽られる。
「コト、……これ、結構濡れ、てる、よな……?」
耳元で吐息混じりに恐る恐ると言った具合に問いかけられて、私は下腹部に伸ばされたヒロの手をペチッと叩いた。
「そ、そういうことはっ……思っても言わないっ……!」
――恥ずかしいから。
ボソリと吐き出すように付け加えたら、ヒロがいきなり耳たぶをパクッとくわえてきた。
「ひゃ、あっ」
ヒロの予想外の行動に思わず変な声が漏れたと同時。
クロッチ部をサイドにずらされて、ヒロの指が敏感なところに直に触れてきた。
途端、今度こそはっきりと下肢からクチュッと小さな水音が響いて。
「あ、ゃ、――んっ」
私自身の滑りを指先に絡ませるようにしながら、ヒロの指が亀裂に沿っていやらしい音を立てながら前後する。
彼の指が動くたび、中からトロリと新たな蜜が吐き出されて、ヒロの指先を濡らすのが分かった。
まるで早くそこへ指を沈めて欲しいとお強請だりをしているみたいで、自分の身体なのに思うようにコントロール出来ないことがすごく照れ臭くてもどかしい。
ヒロの指先が、入り口上部の敏感な突起を滑りを帯びた指の腹で優しく押しつぶすように触れてきて。
同時にもう一方の手で胸の先端もキュッと挟まれた私は、
「ふ、……ぁっ!」
抑えきれない嬌声を上げて、ビクッと身体を震わせた。
余りの気持ちよさに、思わずつぶった目からポロリと生理的な涙が落ちて、私はわけもわからずヒロの手をギュッと握った。
「……コト、指、入れても……平気?」
谷間に沿って濡れそぼった指を動かされながら、切ない吐息混じりにヒロから問われて、私は「ゆ、び……?」と彼の言葉を繰り返してから、熱に浮かされたまま小さくうなずいた。
初めてだから……本当はそこに何かが挿入ってくるって考えただけですごく怖い。
でも、ひとつひとつ乗り越えていかないと、私たちは前には進めない。
コメント
2件
ひろくん、ちゃんとことちゃんの気持ち聞いてえらいなぁ。
ヒロの不器用な優しさと、コトの恥ずかしがりながらも一生懸命な姿がじんわり胸に響きました。脱ぎ方ひとつでお互いを思いやる空気が本当に丁寧で…特に「平気だよ」って言おうとして汗かいた理由を飲み込むところ、すごく可愛くて笑顔になりました。あと、二人羽織みたいな体勢のくだり、すごく新鮮でドキドキしました。初めての不安を乗り越えようとするコトの気持ちに、応援したくなります🌷