TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

「……誰?」

「五条悟。呪術師だよ」

「……」

俺は前世、雨宮吾郎の頃から呪霊や呪いについての知識だけはあった。

呪術師について興味はあったが、なんせ東京と京都だ。行けるわけが無い。

それで、昔から小説で外科医に憧れていた。

代わりに、外科医を進路に決めた。だけど、周りからは「産婦人科医」を求められた。

だから、僕は産婦人科医になった。

「急にこんな所に呼んでごめんね〜?僕、スカウトに来たんだ。」

「……呪術師の?」

「そ!理解が早くて助かるよー」

今この体になって。

呪術師の才を手に入れた。

だから、元々の知識に合わせて今まで実践を何度かしてきた。

そのおかげで、「実力」と「知識」を併せ持つことが出来た。

今度こそ、呪術師になりたい。

……でも、復讐はどうなる?芸能界から足を踏み外したら、父親に復讐が出来なくなる。

呪術師は万年人手不足。それ故に忙しい。

だから取れる時間は少なくなる。それは嫌だ。

でも、呪術師にはなりたい。

またもう一度転生なんて出来ないかもしれない。

今度こそ、悔いは残したくない。

ーーーーーーーーーーーーーー

『アイドルとしての幸せと、母親としての幸せも欲しい』

『星野アイは欲張りなんだ!☆』

ーーーーーーーーーーーーーー


アイが欲張りなら、俺はどうなるんだろうな。

「呪術師」もしたい。「芸能界」も続けたい。「外科医」の夢も諦めきれない。

俺は_____

「外科医」を捨てて、「呪術師」と「芸能界」を続ける。

外科医はただ憧れただけ。未練はそれほど無い。

悔いは残さない?アイを守れなかった時点で悔いはあるんだ。これ以上の悔いなんてない。



俺は、夢を追う。



「______ってな訳で……新一年生の、星野愛久愛海くんでーっす!☆」

「よろしくお願いします」

何がってな訳で、だ。『スカウトして了承したからここに来ることになりました』しか言ってねぇぞ、

「まぁ!みんな仲良くしてねー!」

「……」

「はぁ!?星野アクアぁ!?」

「なんだお前、知ってんのか?」

「知ってるも何も!!今日あまと今ガチに出てる話題になった役者よ!?」

『今ガチ』。「今からガチ恋始めます」の略。俺は正直あれは良かったと思っている。

「黒川あかね」。あれは使える。

俺の父親を見付けるにおいて、こう便利な人材は無いだろう。

…あかねと付き合ってるのバレてるのやばくないか?

凄く弄られそうな予感しかしないんだが。

気を付けよ…

「俺の事知ってるんだ、ありがとう。今日あま、最後まで見てた人居たんだ…」

「あれは酷かった!けど…なんか最終話だけ良かったわよねー」

まぁ、なんやかんやあって俺は伏黒と隣の席になった。

そこから座学やらなんやらやって今は任務中。

入学一日目に任務やらせるの鬼畜すぎだろ、まぁ伏黒着いてきてるけど。

「あれ、星野呪具使うのか?」

「まぁ、そうだな、いざとなったら術式使うけど」

「そうか、」

俺の術式は「影」を媒体にして物やらなんやらを具現化する。伏黒と似たような物だな。

まぁこの呪具も俺が影を媒体にして作ったんだけど。

なんて考えていると、早速2級呪霊が出てきた。

まぁ見立てでは、な。

「玉犬」

伏黒が玉犬を呼ぶ。

その間俺は術式を使ってもう1つ呪具を出す。

「ふんっ」

「………は?」

適当に作った呪具の槍を投げたら祓えた。

なんか……うん、、あっさり行くもんだな?

「いやいやいや、あれ1級だぞ?」

「そうなのか?2級かと思った」

「馬鹿じゃねぇの、」

いつも1級くらいと戦ってたと思ってたけど、あれ本当はどれくらいだ…?

というか自分が恐ろしいな、1級を余裕で殺すって……

「で……もう終わりか」

「俺来る必要ねぇじゃねぇか、」

「まぁ、心強かったぞ?こういうのあんまやった事ないし、でも経験者がいるってだけで結構気が楽になる。」

「……」

何がボソッと言っていたが、あまり聞き取れなかった。

……こういうことを言うのは、久しぶりだな。禪院家と繋がりがある男だ。念の為、捕まえておかないとな。

同性、全性愛者かは知らないが、まぁひっ掛けるだけひっ掛けた方がいいだろう。

「あ、恵ー!アクアー!」

「「げ、五条先生、」」

「2人とも酷いっ!」

五条先生は人とかなりの繋がりあるからな……五条家なだけあって。

でも五条先生は一筋縄では行かない。好感度は多少でも上げておいた方が良さそうだ。

「で、なんの用ですか?」

「まぁまぁ、2人を守りに来たんだよー、向こうには特級レベルの者がいる。恵とアクアだけじゃ、心許ないでしょー?」

「……」

『特級レベルが居る』。一応警戒しておくべき、と思って影からとりあえず呪力を感じれる眼鏡を作り、掛ける。

今いる建物の奥の方に一体。これは1級だから問題無い。問題は俺達のすぐ上らへんに居る特級呪霊。

今の俺は、『雨宮吾郎』じゃない。

『星野愛久愛海』だ。

呪術師の才も無く、知識だけがあった『雨宮吾郎』じゃない。

呪術師の才を手に入れ、知識も頭の中に叩き込んだ『星野愛久愛海』なんだ。

今の俺なら、行ける。


……天井の壁を壊して呪霊がこっちに降りてくる。

そこにさっき作った予備の槍を投げた。

「………いや、、かすり傷も付かないのかよ…」

まぁ、ここまでは想定内。

俺の呪力をギリギリまで注いだ呪物_____「遊雲」に似た物で叩き込む。

「……は?」

「伏黒?五条先生?」

「…え、アクア、ってさ…?もう特級呪術師レベルなの…?」

「……かもしれないです…自分が怖い……」

1発叩き込んだらもう祓えた。

なんなんだ?俺まだ高専入って一日目だぞ?

だけどなんで任務に行かせられた?って思うけどそこはもうスルーでいいや、

特級なんでいるんだよ、

というか聞いてたのと違うんだけど上殺しに行っていいかなぁ!?

「……足挫いた…」

「運ぼうか?」

「それは嫌」

五反田監督にでも迎えに来てもらおうかな……()

本当面倒な仕事だ、呪術師って。


































『父親への復讐があるのに、楽しんでるんじゃねえよ』




𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩♡100

loading

この作品はいかがでしたか?

121

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;