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麗太
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これは『昇華のイリス』の前日譚です。『昇華のイリス』を先に読むことをおすすめします。
《華飛の物語》
「ハァッ・・・ハ、ッ・・・」
嫌だ、いやだいやだ。 怖い、、、こわいよ、、、
「⬜️◻️⬜︎↑ん◇」
わからない。
生まれた時からずっとこの白い部屋で過ごしてきた。
たまに入ってくるニ√∧ゲンはみんな⁑⊂⁂∽コ??
ずっとこいつらにジッケンされている。
ジッケンのために生まれてきた。
天使と悪魔のハーフ。
ニン∮⁂ンはいつも変なチュウシャとかタベモノを持ってくる。
∮√⌘◎$〓。:▱?????
わからない。
今日もニン∮⁂ンはジッケン室に連れて行く。
ニ√∧ゲンはこっちを見ていない。
手と足には重い金属の輪がはめられている。 でも、⌘∴*∋を使えば‡± カンシのニン↑∪ンを◎:して。
そこから、ト▱∠んデ??
逃げた。
ずっと、ずっと、何時間も。 長時間飛んだことはなかったけどずっと。 どれだけ疲れても飛び続けた。
__そして、疲れて飛べなくなった。 木に引っかかって落ちる。 地面に落ちたから立とうと思っても起き上がれない。 動くこともできなくなって死ぬのを待っていた。
「◉◇∨∬」
ニンゲ☆†の声がどんどん近づいてくる。
ガサッ
ボヤけた視界の中で目の前の緑が動いた。 ニン∴⌘「∋が来た。 諦めて目を瞑る。
「どー、、したの?」
今まで不明瞭な言葉しか理解できなかった耳が正確な言葉を聞き取り、 恐怖で閉じた目をゆっくり目を開く。
木漏れ日が後ろから注いでいて声の主の顔ははっきり見えなかった。 でも、優しい声はわかる。
無我夢中で手を伸ばす。
なんでそうしたのかはわからない。
でも、こうしないと後で絶対後悔すると思って、その光に手を伸ばした。 体全体が暖かいものに包まれる。
「もうだいじょぶ」
伸ばした手をしっかりと掴んでくれたものを見る。ゆっくりとピントがあっていき淡く輪郭が形取られる。
青いマフラー。 光を反射して光るダークブラウンのボブくらいの髪。所々髪がぴょんぴょんと跳ねている。そして、 銀色の大きな目。
ニンゲンなのだろうか。 わからない。 でも、優しい。
「ーー〜いたぞ!」
ぼーっとしていると目の前の人の後ろに追手のニンゲンが集まってきていた。
「、、、お嬢さん。そこにいるのは人外です。危ないので離れてください。」
ニンゲンが少女に声をかける。 少女は後ろを少し向いた。
「兵隊さんですか?」
ニンゲンは少し濁った表情になったがすぐに戻って
「まぁそのようなものです。その人外は危険です。人間の、ましてや可愛いお嬢さんが近づいたらいけません。」
さぁ、こっちにおいで。
と少女に声をかけるニンゲン。
「兵隊さん。ご親切にありがとうございます」
でもね。
少女はマフラーを取り、それを小さな白い悪魔に被せる。 視界がぼやけていてよく見えないが少女の周りが黒くなったように見えた。
「ヘイタイさん。」
ニコッと口角をあげる。
「ニンゲンだと思ったの?」
「ッ!!」
全員戦闘体制に入れ!
ニンゲンが叫ぶ。
「相手は人外のガキ1人だ!殺せ」
「どこの国かな?⌘国?」
楽しげに目を細める。
「ヘイタイさん。どこのヒト?」
ニンゲンの1人が剣を少女に向かって振り下ろす。 少女は後ろにしゃがみながら避け、ピョンっと立ち上がる。 ニンゲンが数人で一気に切りかかってきても、ヒラヒラ踊る。 ただ楽しく、純粋に遊んでいる1人の子供だった。 でも普通の子と違うのは、手に小さな小刀が握られているということ。 少女はそれを、魔法をかけるように空中を動かす。
気づいたらニンゲンはみんな原型をとどめていなかった。 肉塊とも言えないそれに恐怖を覚えた。
紅い花が咲いている花畑に少女が立っている。髪や服が紅く色づいていて、さっきの惨状がフラッシュバックしてくる。
少女は指先が紅くなった手を差し出した。
「怖かったよね、、、大丈夫。これから自分が君のことを守ってあげる」
だから、おいで。
__また無意識のうちに手を掴んでいた。 きっとこの手をこのまま掴んでいたら、血濡れた先が待っている。 でも、暗くはない。
今度は強く手を握った。 初めてもらった優しさが離れないように。
「、、、華飛、、、」
小さく呟くと少女は銀色の瞳を大きく開いた。
「それが君の名前?」
こくりと頷くと少女は微笑んだ。
「自分は、、、」
視線を少し左にずらしたあと、優しく笑った。
「のん。、、、だいじょぶだよ。ハルのこと先輩が守るからね」
「せんぱい?」
「、、、うん。のんはハルより年上だからね〜」
少女は太陽のように笑った。 手や足、首についた輪をとり、おんぶすると、ゆっくりと歩き出す。
明るい未来に向かって。
せんぱいの背中にくっつく。
この幸せがはなれないように。
せんぱいが知らない人を2人連れてきた。 よくあることだ。 でも、小さい方がせんぱいに馴れ馴れしいように感じる。
みお?だっけ。
昔のおれに似ていたのかもしれない。 ただただ嫉妬してるただけなのかもしれないけど、なんか嫌だ。 でも、まぁいいかも。 みおだってきっとせんぱいのことがすきだからそうしてるんだろうから。 せんぱいはこの世で一番優しい 天使 のような人だから。
あれから数ヶ月たった。 あれからせんぱいと旅をしている。 せんぱいは不思議な人で、あんなに強いのにニンゲンのフリをする。 ずっと同じ白い服だったから、白と黒のツートンカラーのパーカーをくれた。 いつもはフードをかぶって角が見えないようにして、尻尾もパーカーで隠す。
そうしてれば、人外だとバレなかった。 せんぱいは特になにか意図があって旅をしているわけじゃないけど、人を探しているらしい。 誰を探しているのか聞いても「ひみつ」と言われて答えてくれなかった。
「ハル〜」
「はーい」
「仲間探しにいこっか」
仲間?
首を傾げた頭をせんぱいが優しく撫でる。 愛おしげに目を細めて。 せんぱいの笑顔が好きでニコッと笑う。 せんぱいが手をひいて、新しい街に向かって歩き始めた。