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〜進級〜
第13話
数ヶ月後。
今日から、二年生に上がる。
黒猫も、私も、強くなった。魔力の扱い、剣の正確さ、体術……そこら辺諸々強くなった。
あれから、あの……裏のギルドだっけ? それについての話は進展無し。
殺しに来た奴を殺す。
それが、私の仕事になってる。
「ええっと、クラス分けはぁ……やったぁっ! ハンナ! 同じクラスだよっ!」
クラス表の前でマリアがピョンピョン跳ねて喜んでいる。
私とマリアは一組。
……ミヒャエルさんも一組。
「うん! 良かったっ」
「一緒に行こ!」
「うん」
マリアは、私が七歳でも、馬鹿にせずちゃんと接してくれる。
……まぁ、実力はミヒャエルさんと黒猫と教皇様しか知らないような……
いや、嘘吐いたかも。いつしか、ミヒャエルさんを助けるために、一人例外がいるような……
まぁ、いいや。取り敢えず、教室に行こう。
二人で教室に入ると……ニーナ。だっけ? この前、座学のテスト一位だった子が私の隣の席いた。
私は、三位。私の一つ上にミヒャエルさん。
……あ、実技は今年度から。
一年生は前半しか、実技をやらない。私、いなかったし。
「……ハンナちゃん。だよね?」
「はい」
「お願いというか……その……」
ニーナさんは言葉に詰まってる。
「猫を、触らして、欲しい……」
手をモジモジさせて、顔を真っ赤に染めながら、黒猫を見た。
流石に、膝の上でうとうとしてた、黒猫も起きた。
「ん……? 何だ?」
「触らして欲しいんだって。猫の姿でね」
私は、念を押した。
獣人の姿は、本当にやめてくれ……
「分かった」
黒猫は伸びてから、ニーナさんの膝の上に乗った。
「わぁ……! もふもふっ」
「猫、好きなんですか?」
「うん。あ、名乗らずだったよね。私はニーナ・フォン・ハプスブルク」
……ん? 第四王女もそんな名前だったような……
「……家を追い出されたのよ。私、母は普通の町民だったの。でも、国王が母に手をだして……それでね。あ、急に、自分語りしちゃってゴメンね」
「いえいえ。お気になさらず。私はハンナ。こちらは、黒猫って呼んでる使い魔です。よろしくお願いします」
「黒猫……そっか。ナイトは、そう呼ばれてるんだ」
ニーナさんがそういうと、黒猫はビクリと体を震わして私の方に飛んできた。
え? ナイト?
「……生きてるなら、良かった。元、スレイブ同士頑張りましょう」
上野文
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#探偵
橘靖竜
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ライラ🔮🌸🌙
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#シェイプシフター
柊遊馬
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元、スレ……え? スレイブ? 奴隷って事?
私の頭の上には疑問符しか無い。まさに疑問符の嵐。
「……ニーナ。思い出したくないんだ。だから、こうやって、っ……」
黒猫は、何かにうなされている。
無理に光魔法をかけようか過っても、寝てる時に何かあったらの事を考えて、その選択肢は適正では無いと諦める。
「……ゴメンね。少し、話したくなっちゃって……」
とニーナさんが言いかけると「席に着け。今年の担任のハラルドだ」という先生の声が聞こえた。
そんなこんなで、長い一日が終わった。
いつも通りの食堂の席に座った。
黒猫は、今日は一度も人の姿にならない。それに、朝から何も食べてない。
まぁ、朝にあんな事があったらね……
私は、しばらくは皆のお墓参りにいけてない。
あ、ルイスの葬儀は、春休みに行なわれた。
……最後はちゃんと顔を見れた。
「おーい。明かり消していいか?」
「あ、うん」
私は、何度も心の中で言葉を選び直しながら、間違えないようにゆっくり口を開いた。
「……私の、前世さ……私の仲間と一緒に旅をしてたんだ。黒猫が聞いたことある、ずっと前の話だよ。その仲間はね、黒影を殺している間に何者かに刺されたの」
そこまで口にした時、私は涙腺崩壊して、魔法が暴発する寸前だった。
「私って、私ってっ! 誰か仲間を喪うのが怖くて、一人で生きてたのにっ、ルイスって知人が出来て、黒猫っていう大切な人が出来て、ルイスも大切な人になって……」
「それは……俺もだ。何も守れなくて、ニーナと一緒にスレイブになったんだ。結局、追い出されて……な」
「うわぁ〜んっ! ごめんなさいっ。無能でっ! 皆、許さないでっ……」
何もかも制御が出来なくて……震えていた。
「だから……黒猫。私、を先に死なせないで。守れない無能にはそのくらいが丁度いいの」
私は、作り笑いで、黒猫をギュッと抱きしめて膝から崩れ落ちた。
「……勝手に都合の良い言い訳してんじゃないよっ。俺が悪役になるだろっ」
黒猫が肉球で私の頬に流れる川をせき止めた。
……柔らかいっ。
「大丈夫だ。そう簡単には死なせないように、強くしてくれるのはハンナだろ?」
「そうだったねっ」
私が泣いてパンパンに腫れた顔で黒猫の頭を撫でてたら、後ろでよこしまな気配を感じた。
コメント
1件
うわあ、今回も重くて温かい話だった……。黒猫が「ナイト」って呼ばれてビクッとした瞬間、ゾッとしたよ。前世の仲間を失ったハンナの「先に死なせないで」って台詞、すごく刺さった。設定の奥行きが増してきたね、スレイブとか黒影とか、まだまだ謎が残ってる感じがゾクゾクする。最後の「よこしまな気配」も気になる〜。続き楽しみにしてるよ!