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「ジャイロ」
__彼の名を呼ぶ。
僕の声に気がついたジャイロは、目線を食べているパスタから僕の方へ変え、口の中に含まれた1口の昼食を飲み込むと、返事をする。
「どうした?ジョニィ。」
硝子玉のように綺麗な瞳孔で見つめられ、思わず口元がゆるむ。
_言うべきだろうか。
目を伏せ、少しの間考えている僕を、彼は不思議そうに見つめる。
その瞳が可愛らしくて、愛おしくて。
僕は思わず声を漏らした。
「ジャイロと付き合いたい。」
僕の声が聞こえていたのか、ジャイロは何度か瞬きをする。
_そこでようやく理解したのか。一気に顔をカァーッと紅潮させた。
「あ、は…?おッ、おまえ何言って…は?」
ジャイロは大変困惑しているようで、しどろもどろに言葉を発する。
顔だけでなく耳まで真っ赤になっている彼を見ているうち、僕の胸はいつか張り裂けそうなほど烈しく鼓動した。
そして、僕は気づいたら彼の両手首をつかみ、逃がさぬよう抑えながら、彼と唇を重ねた。
「ん……っ!」
ジャイロの口から息苦しそうなくぐもった喘ぎが聞こえ、慌てて口を離す。