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#地雷系
それから、湊くんは時々ノートの内容を思い出すようなことをした。
寒い朝。
「これ」
渡されたのは温かいミルクティー。
「手、冷たいでしょ」
「……」
ノートに書いたこと。
『寒い日に温かい飲み物をもらえたら嬉しい』
まさか本当に叶うなんて。
「どうして分かったんですか?」
聞くと、湊くんは少し照れたように笑った。
「白石さんのこと、もっと知りたいから」
その言葉だけで、胸がいっぱいになる。
⸻
ある日、私はクラス発表で失敗した。
緊張して、声が震えてしまった。
放課後。
誰もいない教室で落ち込んでいると。
「白石さん」
湊くんが来た。
「今日の発表、ちゃんと見てたよ」
「でも、失敗しました」
「失敗じゃないよ」
彼は優しく笑う。
「最後まで頑張ってた」
その瞬間。
涙が出そうになった。
「……」
「白石さん」
「はい」
「少しだけ、抱きしめてもいい?」
驚いて顔を上げる。
でも。
湊くんの表情は真剣だった。
嫌なら断れるように、待ってくれている。
私は小さく頷いた。
次の瞬間。
温かい腕に包まれた。
「大丈夫」
耳元で聞こえる声。
「無理して明るくならなくていいよ」
「今の白石さんも、ちゃんと素敵だから」
胸の奥がじんわり温かくなる。
ノートに書いた夢。
『落ち込んだ時、大丈夫って言ってほしい』
それが今、現実になっていた。
コメント
1件
湊くん、ノート使って白石さんを大事にしすぎてて胸がぎゅーってなった……! 寒い日のミルクティーとか、発表落ち込んでる時に「抱きしめてもいい?」ってちゃんと確認してから包み込むのが、誠実で優しすぎて泣ける。白石さんの「どうして分かったんですか?」に「知りたいから」って返すのズルいよな。叶えてあげたくなる気持ち、めっちゃ分かるわ🔥