没のお話
食器がばりん、割れる音、
それは俺とシャオロンにしか消えてなくて、…
俺はただ、善意で言っただけ、…
『シャオローン!』
「なんやねん、…ゾム、朝から元気やな、」
元気がたまたま無さそうだったから、…
元気付けようとしただけ、
『…、訓練し過ぎも良くないで?』
「…おん、分かっとる」
『疲れたら辞めればええと思うで、』
ただ、気遣いの言葉…、
でも、君にとっては、嫌な言葉だったのかもしれない、…
「…は、?」
『…ぇ?』
殺気が立っているのは見え見えで、…
「…、お前なんなん?さっきから、俺の事見下してそんなに楽しいん?」
『そんな訳ないやろッ、…』
「…、訓練しすぎも良くない?疲れたら辞めろ?んな事どうでもええねん、」
「お前なんかに分かるかよッ!!」
「努力したって、お前みたいなッッ!!!、」
「才能の塊にはッ!勝てっこないねんッ!!」
才能?…
「その差をどうしても、埋めたいからッ!!訓練してんのに辞めろちゃうねん!!!」
『…ぁ”?』
近づいて、胸元を掴みながら言う、
『…、才能…なぁ?』
『才能があったなら、どんなに楽やったか、』
『…、じゃあ、ッ!!才能なんかクソみたいなもんッあったんやったらッッ!!!』
『…、もっと、もっとッ!俺の人生は楽しかったッッ!!!』
「胸元掴んでくんなッ!きっしょくわりぃッッ」
「才能あるくせにッ!そんな勝手なこと言うなやッッ!!」
『才能、才能言うとっけどッ!!お前はッッ!努力も何もしてへんやろッッ!その程度で努力なんて言えるわけないッ!!!』
「…っ、…てめぇッッッ!!!!」
シャベルが飛んでくる、避けようとしたが、
ギリギリ、フードが落ちた、…
『あ”ぁ?』
2人でナイフを投げたり、シャベルを投げられたり、ガラスが飛んできたり、
「あ”ーもうぇぇわッッ!!死ねばええッッ!、!」
そう言って、ドアを思いっきり閉じる音が聞こえる
『…、クッソ…、チッ…、』
頭から血が流れ、切り傷だらけになった体、
その体を放っておいて、それよりも、
『…はよ、…片付けな…、』
夕飯に近くなってきたようで、ロボロが部屋をあける、
「…え、ちょ、ッ、ゾム!!?」
こちらに近づいてきて、背中をさすってくれる、
「、…どうしたん?…」
『…、別に、…、それよりはよ片付けな…、』
「ゾム……、傷、少し治療するから、こっち来いや、」
『…やから、』
「ええから、はよ、…」
ソファーに座らされ、治療を受けるまぁ、
治療といっても、消毒して、絆創膏とか、包帯とか巻くだけなんやけど…、
「どうしたん?ゾム…、」
『シャオロンと喧嘩しただけや、…どうって事ない、…後、片付けしてくる、…』
「あ、ちょ、…ゾム、ッ、…、」
「シャオロンか…、大先生やな、…」
その後、俺は必死に皆が夕飯を食べる前までに、片付けた、…、
sha視点、
無性にイライラする、…意味わからへん、
アイツのせいやのに…、くそッ…、なんやねん、…
そんな時、ドアの方からノック音がする、
『…、誰や?』
「シャオちゃぁーん?入るで!」
そう言いながら入ってくる、大先生…、
『…、なんやねん、…』
「ゾムと喧嘩したんやって、…それも結構な?」
『…ッ!…だから、なんや、…』
「…仲直り、…せぇへんの?」
『…、うっさい、…、もう帰ってや、…』
もう、…今その話をしたら、…、あぁ、…もう
すぐさま、大先生を追い出して、鍵をしめる、
『…、どいつもこいつも…、意味わからん…、』
少しの間ゴロゴロとしていると、夕飯の時間になったようだ…、
行きたくは無いが…まぁ、…行かなきゃ行けん、
『…、』
部屋に入ると、先程とは全く違う綺麗で、
あぁ、彼奴がやったんやなとわかる、…
全員が席についた途端、いただきますの合図をグルッペンが出して、全員たべはじめる、
10分が経過した頃、…ゾムが
「…ご馳走様でした、」
そう言って、部屋へと帰ろうとする…、
…、あぁ、…その一言一句と行動…全てに嫌気が経つ…、
『…、結構早めなご馳走様やなぁ?』
「…、あ”?」
その瞬間此処の空気感が変わる、わちゃわちゃした空気から、シーンと静けさに包まれる、
こちらに振り返ったので、ゾムの方へと歩む
『さっき、何回も見下してきた癖になぁ?』
「見下す?見下してへん言うとるやろが、…」
『見下して来たやろが…、つーか、…さっきから睨みつけてんちゃうぞ?』
「テメェに言われたかねぇよ、」
『あ”ぁ?ぁー、うっぜぇなぁッ!!?』
その時、ロボロと大先生が前に出てくる、
ut「ちょっと、お二人さん何してはるん?」
rbr「さっきもそれやって、此処荒らしまくっとったやろ、」
『お節介はいらへんわ、俺とこいつの問題や、』
「…、はぁ、……、」
ut「ゾムさんも、シャオちゃんも、…ただ、どっちもがどっちともで、羨ましいだけだったんじゃない?」
図星…、
rbr「どーせ、お前ら眠かっただとかの理由で機嫌悪かっただけやろ、」
図星である、……、
rbr「ほら、ごめんなさいや、」
『…、ごめんなさい、』
「すまんかった、」
オチがゴミの没です、
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