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その時だった。
親友がこの世からいなくなるのは。
ある暑い夏の頃___。
夏真「あづいですね~~~~~…」
夏真のうめくような声を上げ、手で顔を仰ぐ。
和玄「そりゃそうですよっ!夏なんですから!」
夏真「いやそうなんですけど~~~~…。」
二人の声がセミの鳴き声と重なる。
どうもこうも、和玄は今日転校してきたのだ。
そうだ。今日は転校生が来るはずだ。この微妙な季節に。だが…
「え~女の子が良いな~」「は~?胸のでかい女子だろ~⁉」「え…きも」
クラスメイトが次々に口を開いているが俺には全く興味がない。
先生「おはようございま~す」
クラスメイト「おはざーす/おはようございま~す」
先生「では予告どうり転校生がやってきま~す」
クラスメイト「いぇぇぇぇぇい!!‼‼‼(野生化)」
先生「し、静かにしてね?」
先生「まぁ…はい、入ってきてね~」
転校生が入ってきた。
黒髪ストレートがクマのピンで止められ、ぱっちりとした二重の目が印象的だ。
和玄「こんにちは!香澄和玄と言います!これからよろしくお願いします‼」
クラスメイト「いぇぇぇぇぇい‼女だァァ‼」
和玄「あ、性別は男です!よく間違えられるんですよね~」
男。髪が長い。女じゃないのか。
クラスメイト男「お、、とこ、、、?」
和玄「がっかりしました?」
クラスメイト女「は?かわいい」
和玄「えへへ、、、」
先生「じゃあ、、、あ、笹生のとこ空いてるな。」
俺のとこ?…ああいうキャラだから絡まれるに決まってる…
先生「はい、席ついてね~」
和玄「よろしくお願いしますっ!」
夏真「え、あよろしくお願いします、、、」
と言う流れ。そこから俺たちは親友になった。
和玄「…買い食いしちゃう?」
夏真「いいね」
和玄「見つかったら?」
夏真「和玄がやりたいって言ったて言う。」
和玄「全部僕の責任じゃ~ん」
夏真「いいだろ」
和玄「だめでしょ」
下校する二人の後ろに人影が見える_。
???「…ずるい、、、笹生和玄…夏真くんは私の”もの”なのに…」