⚠オメガバースネタ
暇なつ(β)いるま(後天性Ω)
暇(→)いる
最近、甘いニオイが鼻につく。それは決まっているまがいる時であった。
「なぁ、最近彼女でもできた?」
「は、何だよいきなり。変らねーよ」
「いやぁ、なんとなく」
なんとなく、いう言葉で濁したが以前から違和感はあった。まずは先程にも挙げたいるまからするニオイ。それに服装の趣味も変わったように感じていた。
以前は、胸元が空いているような露出がある服装であった。だが最近はネック系など防御力が高い服装になっている。今日だってハイネックのグレーのニットを着用している。
変に女の存在を隠すような奴ではない。女の趣味ではないとすれば、一抹の不安がよぎる。
「あ、いるま。服になんかついて、」
試しに後ろから首筋に触れようとした。暇なつが触れる前に手をはたかれた。慌てたのだろう、力加減もできずにパチン、と部屋に音が響いた。
「っ、!わ、わりぃ……自分で取るわ。どこ?」
「あー、いや落ちたから大丈夫」
「あ、そう」
気まずい沈黙が流れる。暇なつの嫌な予感は当たっているのだろう。
「な、最近なんかあったん?」
「いや、別に、なんもねぇけど……」
「ほんとか、?」
「……大丈夫」
“大丈夫”その言葉がまるでいるま自身に言い聞かせているように感じてしまった。
「いつもいるまに話聞いてもらってるけぇ、何かあったら言ってな?……待っとるから」
「……ごめん」
何に対して謝ったのかは分からない。ただいるまの表情を見てそれ以上声をかけることは出来なかった。
コメント
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すきぃ…((