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「こんにちわ〜」亜漕が伊師井夫人から預かった袋モモンガとともに、黒木夫人宅を訪問した。
「ハイ、ドナタデスカ!⁉」アンドレらしき男性が出てきた。「hello!アコギサンデスネ、madameはニュウヨクチュウデス。チョットマッテテクダサイ。」「thank you」亜漕は相手が日本語を話して居るのに英語で話そうと、オタオタしてしまった。居間で出された紅茶を飲んでいると、「おまたせ〜、髪を染めたんでお風呂に入ってたのよ…」「こんにちは。これが例の袋モモンガちゃん。」と亜漕はイタズラ盛りのモモンガをポーチごと渡した。「あら可愛い。名前はネ、アンドレがシーザーにしようって。」「なんかネコっぽいけど良いじゃ無い。それから、うちは田貫坂がシッポが通るパンツを作って、トイレの心配が減ったのよ。十枚作らせたから…」「わかったわ。アンドレがお世話するっていうから任そうと思って、アンドレ、アンドレ!」大声で彼を呼ぶと、彼はペットを何処かへ持っていった。動物の世話は好きそうだ。
「ところでね、尼僧の修行と言っても、早起きの雑用が殆どで、黒木さまにそんな事させられないから、御経とお作法は月に一度くらい私が通わせて頂くわ。」「イイけど、アンドレは満腹寺に住み込みかしら?」「そうね、先ず集団のほうが言葉を覚えるのと、皆一緒のほうが、何かと都合が良いかも。」「じゃ、こんど向かわせるから。」濃い顔のアンドレとオマーンの留学生は同じ様な顔立ちなので上手くいくと、亜漕は思った。