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このあとが楽しみだな
よかった、僕生きてた
高みの見物と行くか…(((
拠点を後にした萌香、いさな、みりんの三人は、再び旅路に出た。リオたちの留守番を頼りに、目指すは砂漠、川、そして沼地。どこに何が待ち受けているのか分からないまま、彼らは希望と不安を胸に歩みを進めた。
旅はまず砂漠から始まった。広がる砂丘の向こうには、焼けるような太陽と熱風が行く手を阻む。水分が奪われるたびに、萌香たちは苦しそうに息を吐いた。
「ここで…本当にアーティファクトが見つかるの?」
みりんが疲れた声を漏らすと、いさなが地図を見つめながら答えた。
「神様の言葉を信じるしかない。砂漠の中央に“秘密のオアシス”があるらしい。」
その言葉を信じて、彼らはひたすら進む。
やがて、一面の砂丘にぽっかりと現れた小さなオアシス。そこには一匹の巨大なサソリが待ち構えていた。光るアーティファクトがその甲殻の上で輝いている。
「倒すしかないか…」
いさなが剣を抜き、みりんも弓を構えた。萌香は緊張しながら、持っていた投石器を手に取った。
戦闘は熾烈を極めた。鋭いハサミが風を切り、毒針が危うく萌香に当たりそうになる。だが、チームワークの末、ついにサソリは倒れ、アーティファクトを手にすることができた。これで「蒼」は全部集まった。
次に彼らが向かったのは、川のほとり。流れは穏やかで、美しい魚が泳いでいる。だが、それが罠だった。
「これ、ただの川じゃないわ。」
みりんが水面を見つめると、突然、巨大な魚のような生物が飛び出してきた。それは水の流れを操る魔物だった。
「くそっ、また戦いか…!」
いさながすぐに剣を構えるが、水の流れに翻弄される。萌香が川辺に生えていたツタを利用して魔物の動きを封じると、みりんの矢が見事に魔物の心臓を射抜いた。
「これで終わり…!」
魔物が消えると、川底から浮かび上がるようにアーティファクトが姿を現した。
最後に向かったのは、忌まわしい雰囲気の漂う沼地。湿った空気がまとわりつき、嫌な悪臭が鼻を突く。足元は泥に覆われ、動くたびにずぶずぶと足が取られる。
「なんかここ…気味が悪い。」
萌香が周囲を警戒しながら歩くと、泥の中から突然、人の手のようなものが伸びてきた。
「ゾンビかよ!」
いさなが叫ぶと、次々と泥の中から腐った姿の生き物たちが現れる。
「みんな、集中して!ここで負けたら終わりよ!」
みりんが指示を出し、三人は必死で戦った。沼地のゾンビとワニたちはしつこく、なかなか倒せない。だが、いさなの機転で泥を爆発させ、敵を一掃する。
「やっとだ…」
戦闘後、泥の奥から輝くアーティファクトが見つかった。
これで、残りは「雪山」だけになった。
「やっとここまで来たね。」
みりんが疲れた声で言うと、萌香も頷く。
「これで、ゆうなの分まで全部揃えるんだ。」
いさなは、雪山への道を見据え、静かに決意を固めた。