「はぁ、はぁ……間に合ったぁ!!」
白「あ、おかえりなさい。随分遅かったじゃないですか」
兎「ごめんなさいね、途中で寄り道していたものだから。それよりも大変なことが起こったのです!聞いて驚け見て驚け!」
白「なんですか一体」
兎「実は宇津木さんが生きてたんだよ!!!」
白「……はい?」
兎「その子、さっきまで死にかけていたの!それで私が必死になって助けようとしたんだけど結局ダメでね。諦めかけたその時奇跡が起きたの!その瞬間私は悟ったんだよ。これは運命だって!!」
白「ええ、確かにこんなに可愛くて愛くるしい子が死んでいくところを見過ごすわけにはいかないと思ったわ。絶対に生き返らせてあげようって思ったの」
兎「あぁ良かった。やっぱり巴さんも同じ気持ちだったんだね!安心したよ」
白「でも問題はその後なの。宇津木さんを蘇生させたまでは良かったんだけど今度は彼女の身体を調べていたらとんでもないことがわかっちゃったみたいなの」
兎「とんでもないことってなんですか!?」
白「それがね、宇津木さんの身体の中には大量のウイルスが入っているみたいなの」
兎「マジですか!?じゃあ早くワクチンを打たないと!!」
白「もちろん打つ予定ではあるけれどまだ開発途中らしくて完成するまで2週間ほどかかるそうなの」
兎「2週間……そんなに待てませんよぅ」
白「そこで私は考えたのです」
兎「はい、なんでしょうか」
白「彼女の中にいるウイルスを殺すことはできなくても追い出すことくらいはできるんじゃないかしらと思って」
兎「ふむふむ」
白「つまり私の作った薬を使って彼女の中にいるウイルスを追い出せばいいのではないかと思ったわけよ」
兎「天才か?」
白「ありがとうございます」
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