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些細なことから喧嘩しちゃう事ありますよね……… 仲直りできるように上手いこと誘導してる💚くん最高すぎる…… 今回も神作ありがとうございます🙇♀️
🩵体調不良、🩷看病、💚看病(代理的な)
支部にあげてたやつ
冒頭喧嘩シーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
水「らんくんのばか!!あほ!!!」
「もう知らない!!」
桃「あっそ。勝手にすれば?」
水「っ!!」
ばたん。
玄関の扉を強く閉めて、家から出て行った。
水「はぁっ、はっ…」
「はぁ…っ、ははっ、笑」
本当にくだらない。
成人男性2人が、言い合い。
そのうちの片方は拗ねて家出。
どこへ行こうか。漫画喫茶へ行くことも考えられるが、今から行っても部屋が空いていない気がする。
水「すちくんなら…」
緑色の彼なら、泊めてくれるだろうか。
幸いなことにスマホは持ってきているし、連絡しよう。
〜♪
緑「もしもし?こさめちゃん?」
水「あ…すちくん、あの…」
「もしよかったらなんやけど、泊めてくれん…?」
緑「え…別に良いけど…」
「らんらんは…?」
水「…うん、まぁ…」
緑「あら…そっかぁ…」
「今どこにいるの?」
水「今は……」
***
水「おじゃましまーす!」
緑「いらっしゃーい」
「来たばっかで悪いんだけど、ご飯何食べたい?」
水「う〜ん…あんまり食欲ないんよなぁ…」
緑「あら、そうなの?」
水「うん…」
緑「…こさめちゃん体調悪い?」
水「え…そんなことないけど…」
緑「そう、?なんか顔色悪いなって思って…」
水「そんなことないと思うんだけど…」
緑「そっかぁ…まあお腹空いたら言って?」
水「うん、ありがと」
「…(顔色悪い、か…)」
ソファーに横たわる。
こさめはぼんやりと、彼とのやりとりを思い出していた。
『誰がどう見ても体調悪いでしょ。』
彼にそう言われたことを思い出す。その時は、ただ目が悪いだけだと思っていたが2人目も出てきた。
と、いうことは本当に体調が悪いのかもしれない。
水「ん〜!!」
緑「こさめちゃん、らんらんと喧嘩したの?」
水「…うん、まぁ、」
緑「そうなんだぁ…理由は聞いて良いやつ?」
水「ちょっと…言い争っちゃって。こさめが悪いのに、なんか…いらっときちゃって。それでつい、強く言い返しちゃった。」
緑「…そっかぁ、」
水「ん…ちょっと眠くなってきたな、寝てても良い?」
緑「うん、いいよぉ。布団いる?」
水「頼んでも良い?」
緑「任せてぇ」
緑色の彼が持ってきてくれた布団に包まれ、眠気に襲われる。
あまり寝れていなかったし、寝ようか。
***
緑side
緑「お、寝たかな?」
「ちょっと失礼して…」
彼の脇へ体温計を挟む。
彼は何もないと言っていたが、絶対どこか悪い。
顔色が悪すぎる。
ぴぴぴ…
緑「…お、」
「うわぁ…」
液晶に映し出されたのは37.8
何とも言えない熱。
上がると言えば上がるし、下がると言えば下がる。
彼が寒いと感じているのなら、上がる確率のほうが高い。
さて、どうしようか。
緑「こさめちゃんには悪いけど…」
prrrr…
桃「はい、もしもし?」
緑「あ、らんらん?今平気?」
桃「…まぁ、うん。」
緑「(…これ、ちょっと不機嫌だなあ)」
「ごめんね、今こさめちゃんがここにいるんだけど」
桃「こさめ?!こさめいるの?!」
緑「うわっ、声でか…」
桃「あ、ごめん…」
「で、こさめがどうしたの?」
緑「らんらんたち、喧嘩したでしょ。」
桃「…した。」
緑「はぁ…。仲良くしなよもう…」
桃「お説教しないでよぉ…」
緑「そんなんどうでもいいんだよ。」
「こさめちゃん熱あるんだけど。何してんの?」
桃「…やっぱりかぁ。やっぱそうだよねぇ…」
緑「え?気づいてたの?」
桃「そう。それでも作業してたからさ、注意したんだけど…らんくんも休んでないじゃん!休んでから言ってよ!って言われちゃって…」
「それでちょっと、いらっときたというか。」
緑「えぇ…くだらな。」
桃「やめてよ心にくんじゃん。」
「迎えに行けば良い?」
緑「うん、こっちで様子は見とくからさ。」
桃「いろいろありがとね。すぐ行くから。」
緑「はーい、待ってます」
思っていた以上にくだらない内容だった。
早く仲直りしてくれないかな。
水「っん゛…」
緑「…?」
水「っあ…まっ、て…」
「らんくん…」
緑「(うなされてる…?)」
「こさめちゃん、こさめちゃん」
水「っ、!」
「っは…はぁっ…」
緑「うなされてたけど…大丈夫?」
水「ら、く…」
緑「?」
水「らんくんは…?」
緑「らんらん?」
水「やだ、ひとりにしないで、らんくん…」
緑「こさめちゃん、聞こえてる?」
水「…?」
緑「らんらんなら、ここにはいないよ。でも、すぐ来るから。待てる?」
水「(頷)」
緑「ん、ありがとう」
水「…」
緑「っと…疲れちゃったか。」
「もう…らんらん早くきてよ。」
ぴーんぽーん
緑「おぉ、ナイスタイミング」
「はーい、」
桃「こさめは?」
緑「うん、まず上がれば?」
桃「あ…そうだった。」
緑「こさめちゃんは寝てるよ。さっきうなされてたけど。」
桃「は?」
緑「俺何もしてないからね?」
家に来た桃色の彼を、水色の彼が寝ている部屋へ案内する。
先ほどよりも顔色が悪くなった水色の彼。
そんな水色の彼を見て、桃色の彼は走って水色の彼の元へ走って行った。
桃「こさめ、こさめ」
水「…?」
「らんくん…?」
桃「そうだよ、らんだよ。」
水「ん…ぎゅ、したい」
桃「ふふ、おいで?」
水「ん、ふふ…」
緑「らんらん、俺車の準備しとくね。」
桃「うん、何から何までありがとね。」
「こさめ、帰ろう?」
水「ん…かえる…」
桃「ほら、」
水「ん…」
桃色の彼は軽々と水色の彼を背中に乗せて、俺の後をついてきた。
細い体にも筋肉はついているのか。
桃「つらかったら寝てても良いからね。」
水「うん…あぃがと…」
桃「ふふ、おやすみ。」
緑「…寝た?」
桃「うん、寝ちゃった。」
緑「家帰ったら早く仲直りしなね。」
桃「わかってるよ。ありがと。」