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また気になるオトコ登場💦💦💦どんな関係があるのかハラハラします〰😱 でも、あれの婚約者なんてロクな奴じゃない!!
池田亮一って真奈美ちゃん知り合いで会いたくない人なのね?
池田亮一って真奈美ちゃんの知ってる人…で、ここでは会いたくなかった人なのね😱
「ビックリしたわ……」
「所持品の紛失を言われるのが一番心臓に悪いわよね」
「桑名さん、ナイス」
広瀬さん、北田さん、前川さんの順に言われて
「たまたま見ていた投稿でよかったです」
そう答えてから、私はダイニングチェアーの脚の拭き掃除の続きを始める。
「ブランド品だったってわけね」
「そうね。ブランド品紹介アカウントのようになってるでしょ?もう私も数カ月は見てないけど」
キッチンから北田さんと前川さんの話声が聞こえる。
遥香のアカウントと言わないところは、この家の中での噂話をする上で最低限の保身かな。
「最初は動画でやってたでしょ?でも数分間も見てもらえるような内容じゃなかったから、今は数秒のショート動画か写真しか投稿しなくなったと思うのよね」
「チラッと見るにはブランド品を実用してる人がいるのかぁ、くらいで、いいなぁって終わるってこと。何分間かの動画では、喋りか字幕か知らないけどくどくてマウント発言にしか聞こえなかったって」
「わっ、そんな感想あるの?リアルすぎて、とっても納得」
私も納得だわ。
それに気づいたのか、どういう理由だったのかは知らないけれど、ショート動画と写真にシフトチェンジした遥香のやり方は当たったのだと思う。
そして、時折、ネックレスを写しているのか、胸の谷間を写しているのかわからない写真を投稿するのも、彼女の作戦だろう。
毎回では女性フォロワーが引くけれど、時々ならば、そんな洋服の時もあるか……と許され、男性フォロワーがつく……のだと私は想像している。
そして、遥香が旅行から帰って来た……
「ただいまー」
と上機嫌で帰宅した遥香のあとから玄関ホールに姿を現した男を見て、私は小さく息を飲んだ。
「……おかえりなさいませ、遥香様」
深く腰を折り、そのまま通り過ぎてくれと強く祈る。
が……祈りは届かず
「他の家政婦も呼んで来て、真奈美。お土産があるから」
と遥香が私に命じた。
「真奈美……?これ、誰?」
男が私の顔と名前を確認するようにして、遥香に聞く。
人生初のショートヘアが功を奏したのか、私に気づいていない?
でも名前を聞き直したよね……
「最近来た家政婦。私専属家政婦の真奈美」
遥香がどういう説明をするかなんてどうでもいい。
この男が私に気づかないように、ということの方が重要な問題だ。
「池田亮一。遥香の婚約者だ」
おぉ、とても乱暴な自己紹介でお似合いの二人だわ。
名前も知っているわよ。
でも知らない人でいないと、私の計画が丸潰れだ。
「はじめまして、桑名真奈美です。広瀬さんたちを呼んできますのでお待ちください」
私はここへ来て一番のピンチだとドキドキしながら、広瀬さんたちを呼びに向かった。