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「そうして、今和華は愛姉さん達と一緒に暮ら してるんです」
涙ぐんでいる和華のお友達、湾華を見て、和華の昔のお話を終わりにしました。
湾華の目を見た後、和華ちゃんはちょっと遠い目をしてたわ。
「和華が教えてくれた和華の国には沢山の思い出が詰まってるんだね」
湾華は半泣きの状態でそう言ました。
そんな湾華に対して和華ちゃんもほんまにちょっと泣きそうな顔で答えたわ。
「はい。一つ一つ大切な思い出です!」
「迎えに来たぞ」
湾華とお話をしていたらあっという間に時間がたったみたいです。公園の入り口から愛姉さんと内地様が立っていました。
ふと、空を見上げると、日本兵さん達とよく 見たとても澄んだ夕焼け空が広がっていまし た。
「早く帰るぞー!」
「は一い!」
「またどこかでね、日本兵さん達」
ぼつりと残した和華の言葉は誰に届くでもなく、和華の心にいる日本兵さん達に届いたでし ようか。