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ガララ…と保健室のドアが開いて皆が中に入ってくる。
菊池 陽真
涌井!大丈夫か!
涌井 明里
菊池せん__
森坂 雛
涌井さん!大丈夫ー!?
桐山 凌
涌井!
涌井 明里
(うぉ…ぞろぞろと来た……)
涌井 明里
だ、大丈夫だよ!
桐山 凌
ほんとか…?
尾瀬 一颯
……涌井さん
尾瀬 一颯
水木のスパイク受けて20mくらいぶっ飛んでた
涌井 明里
えええっ!?
柳家 克樹
えそうなの!?!?
菊池 陽真
んなわけないだろ、涌井も克樹も
菊池 陽真
克樹に至っては目の前で見てたろ
柳家 克樹
た、たしかに……
涌井 明里
ご心配おかけしてすみません
関 千紘
ごめんなさい、うちの水木が
水木 陸
……すみません
関 千紘
どうか月葉一同を嫌いにならないでください。お願いします
涌井 明里
ほ、ほんとに大丈夫ですってば!
涌井 明里
……そういえば練習試合は…?
倉見 修也
もう夕方なので終了でーす
倉見 修也
片付けも終わったからあかりんを連れてきたんだよ
涌井 明里
!!
涌井 明里
ごめんなさい!私片付けとかなにも__
菊池 陽真
いいんだよ涌井
水木 陸
ごめん、涌井さん
水木 陸
おしゃべりしすぎたね
桐山 凌
おしゃ
尾瀬 一颯
べり……?
2人は陸を睨んだ。
水木 陸
おー…こっわ
関 千紘
水木。お願いだ喧嘩をしないでくれ。日坂は怖い。怖いんだよ。日坂はな、ほぼヤンキー集団なんだ。わかるか?殺されるんだぞ、おい水木!!!
涌井 明里
(何この人……)
柳家 克樹
千紘のほうが喧嘩売ってるじゃん!
柳家 克樹
ねー!はるちゃん!
菊池 陽真
もういいか?邪魔になるから帰るぞ
森坂 雛
えー!桐山くん帰るの?
森坂 雛
桐山くんだけ置いてって!
尾瀬 一颯
……わかった
桐山 凌
やめてください尾瀬先輩
涌井 明里
……やだ
涌井 明里
凌くんも帰る
桐山 凌
……ぇ
森坂 雛
…………
森坂 雛
ふふっ涌井さん。冗談だよ
森坂 雛
桐山くんも月葉に来たら月葉強くなりすぎちゃうもんね
尾瀬 一颯
…………そんなことない。連れてけ
桐山 凌
なんなんすか
涌井 明里
……
涌井 明里
(口が勝手に〜……)
涌井 明里
(「やだ」なんて絶対凌くんにキモがられたよ……)
桐山 凌
……
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菊池 陽真
今日はありがとうございました!!
月葉の部員たちは「ありがとうございました!」と頭を下げた。
関 千紘
こちらこそです
関 千紘
ぜひまた練習試合も組んでください
柳家 克樹
じゃぁーーな!はるちゃーん!
柳家 克樹
あと一颯!次は俺の方が上手いって言わせるからな!
一颯はその言葉に耳を傾けることもなく、背を向けていた。
涌井 明里
(さすが尾瀬先輩…)
水木 陸
涌井さん
陸が小走りで明里の方へやってきた。
涌井 明里
水木くん
桐山 凌
……なんだよ、陸
凌はむっとした様子で二人の間に入った。
水木 陸
そんな警戒するなよ
桐山 凌
っ、してねーよ
水木 陸
涌井さん
陸は真剣な目付きで明里を見つめた。
涌井 明里
…は、はい
水木 陸
今日は色々ありがとう
水木 陸
本当に感謝してる
桐山 凌
…おい、なんのこ__
水木 陸
凌
桐山 凌
……なんだよ
陸は凌を指さした。
水木 陸
絶対負けないから
水木 陸
チームでも、個人でも
水木 陸
圧倒してやる
涌井 明里
……水木くん……
涌井 明里
(凌くんには勝てない…って言ってたのに)
涌井 明里
(変われてよかった……)
桐山 凌
……はっ?
桐山 凌
バカにすんな
桐山 凌
俺が1番だ
水木 陸
それはどうかな
水木 陸
次会う時には俺の強さに圧倒されて泡吹くなよー?
桐山 凌
あ?
菊池 陽真
……ゴホン!
菊池 陽真
本格的な喧嘩になる前に俺らは帰ります
森坂 雛
その前に!一つだけ私も涌井さんに!
涌井 明里
……え?
森坂 雛
私、負けないから!
森坂 雛
涌井さん!!
ドキッ…とした
涌井 明里
(これは多分__)
涌井 明里
(凌くんのこと。)
森坂 雛
だから涌井さんも自分の気持ちに素直になるんだよ!
涌井 明里
…………
涌井 明里
…うん。わかった
倉見 修也
なんのこと?
涌井 明里
…教えない
倉見 修也
えぇ〜
菊池 陽真
じゃ、もう行くぞ
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倉見 修也
じゃーな、2人とも
涌井 明里
うん!倉見くんお疲れ様
倉見 修也
凌。ほんとにそっちから帰るのー?
桐山 凌
うっせ。帰る。
倉見 修也
へいへい、またなー
修也は2人と別れて、道を歩いて行ってしまった。
練習試合終わり、他の部員たちとも別れ、凌と明里2人になった。
涌井 明里
なんで凌くんこっち方向から帰るの?
涌井 明里
倉見くんと一緒の方向じゃ…?
桐山 凌
……俺がこっちって言うならこっちなんだ
涌井 明里
……えぇ
桐山 凌
早く行くぞ
凌は歩き出したので明里は遅れないように早歩きでついていく。
涌井 明里
今日はお疲れ様だね
涌井 明里
凌くんいっぱい活躍してたよ
桐山 凌
………全然してねーよ
涌井 明里
…………そーかな
桐山 凌
…………
桐山 凌
俺が月葉に行くの嫌だった?
凌がいきなり歩みをとめた。
涌井 明里
……え?
涌井 明里
なんのこと?
桐山 凌
保健室で
桐山 凌
月葉のマネが俺の事こと置いていけって行ったあと……
明里の顔はボッと赤くなった。
涌井 明里
…そそ、それは…っ!
涌井 明里
(覚えてたの?……はずかしい!)
桐山 凌
……なんで「やだ」って言った?
涌井 明里
……っ
涌井 明里
そ、れは___
なんでなんだろう
わかんないけど__
涌井 明里
ただ、月葉に行くのが嫌だったの
桐山 凌
……
涌井 明里
日坂のレフトだし
桐山 凌
俺がレフトだから?
涌井 明里
……
何を言わせたいの?
「涌井さんも自分の気持ちに素直になるんだよ!」
涌井 明里
(これは森坂さんの言葉__)
涌井 明里
……
そうだ。私は__
涌井 明里
凌くんに行ってほしくなかった
涌井 明里
一緒にバレーがしたかったの
桐山 凌
……
桐山 凌
…言えんじゃん
涌井 明里
……なっ
涌井 明里
そそ、それ言わせたかったの…!?
桐山 凌
……うん、そーだけど
涌井 明里
…………
凌くんが何考えてるのか全くわかんないよ……
桐山 凌
……俺も明里とバレーがしたい
桐山 凌
だから引き止めてくれて嬉しかった
凌は優しく明里の頭を撫でた。
涌井 明里
……!
桐山 凌
……
桐山 凌
可愛かった
涌井 明里
え、
凌は少し赤くなって明里に背を向けた。
桐山 凌
……帰るぞ
涌井 明里
え
涌井 明里
えっ…
涌井 明里
ええっ
桐山 凌
っせーな
嬉しくて
ドキドキして息が苦しい
水木さんに言われる「可愛い」より凌くんに言われる「可愛い」は
涌井 明里
(格別だぁ……ッ)
先を歩く凌の後ろ姿を見つめる。
涌井 明里
……
きっとこんな気持ちになるのは凌くんが「特別」だから
どんな男の子よりも1番特別なんだ
月葉に行くのを、引き止めたのは……きっと日坂の誰でもあんな必死に引き止めてなかった
それは凌くんだから___
涌井 明里
(……ああ。)
涌井 明里
(気づいちゃったよ……)
森坂さん。私たち、ライバルになってしまったみたい
私、私は__
私、凌くんが好き
涌井 明里
(ごめんなさい、森坂さん)
涌井 明里
(森坂さんの応援はできないよ…)
桐山 凌
……
桐山 凌
なにしてんだ?明里
凌は振り返った。
涌井 明里
!
涌井 明里
ごめんね!行こ!
明里は笑って凌に追いついた。
👋👋👋👋