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―その地は、ネコマル国の首都、「ミヤムケメセロ」。
ここで、ネコマル国のすべてが決定されていると言っても過言ではないだろう。
俺の名前は「成竹 勢嗣」《なるたけ せいじ》
その辺でちょこちょこバイトをしている、最近18歳になった、一般男性だ。
ネコマル国では、法律上 成人は「20歳以上」だが、投票権及び被選挙権は18歳から与えられる、少し不思議な構造だ。
ネットサイトで、とある動画を見つけた。
[ネコマル国 第44回 国会議員総選挙 あなたは誰を選ぶ!?]という選挙公報系の動画を見つけた。
なんとなく、見てみようかなと思った。
政治にはそこまで興味もなければ関心もなかったが、とりあえず見ておこうと思った。
これは初めて知ったが、この国の国会議員は、なんと600人もいるらしい。
いや、本来なら小中学校の社会で習うのだが、あまりに勉強してなかったせいか、
初耳のような気がした。
各政党の政策を見ていこう。
まず、与党と呼ばれている「ネコマル保守党」。
これは、現在このネコマル国を引っ張っている政党らしい。
主な政策としては、「減税」「国防力強化」等といったものだった。
他党の議員は「極右だ!」なんて言っていたが、よく分からなかったのでスルーした。
次は、野党の中で一番強い、「ネコマル福祉党」。
ここの主政策は、政党名の通り「福祉重視」や、
「財政規律を守る」等といったことだった。
「財政規律?なんだそりゃ。」
そう、俺は何もわからなかった。
それ以外にも幾つか政党はあったが、何も頭に入ってこなかった。
「やっべー。選挙でどこに入れていいか分かんねー。選んだ候補によっては国が大きく変わるんだもんな…」
俺はそう思った。
この国では、社会科の授業で大げさなくらい投票と政治の重要さを教えるようになっている。
例えば、「投票しなかったら、あなたは死ぬ。」や、「適当に選んだら、あなたはお金がなくなる。 」など、もはやそれは洗脳じゃないかと思うくらい、重要さを伝える。
だがそのせいか、投票率は他国に比べるとそれなりに高い方だと思う。
(たしか82%くらいだった気がする)
「あ、そうだ! 」
俺は閃いた、友達に、政治などに詳しい奴がいたことを思い出した。そいつに聞いてみようと思った。
さっそくメッセージアプリを開き、連絡してみる。
『この選挙、どこに入れていいかわかんねぇんだけど。色々教えてくんね?』
送信して、少し経ったときに返信が来る。
『いいけど、若干思想偏ってるから参考適度にな。』
と返ってきた。
俺はとりあえず、「サンキュ!!」というスタンプを送っておいた。
一体どんなことを教えてくれるのか、楽しみだ。
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