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俺は、自分を不幸だとは思っていないけど、
周りから見たら、だいぶ不幸な人生を送っているのだろう。
親は両親ともネグレクトで、5歳の頃家に放置されて餓死寸前の所を保護された。
両親はお互いに帰っているだろうと思っていたらしい。
そりゃ他に相手を作っていれば家にも帰らなくなるのは当たり前だ。
その後、保護された施設はまた劣悪な環境で楽しい思い出はほぼほぼない。
その施設も高校を卒業すれば出て行かなければいけない。
そして、今が高2になった。
あと1年で放り出されるわけだ。
やりたいと思える仕事も行きたい大学も、行ける環境も無い。
学校では、そういう相談が出来る友達もいないし、先生は腫れ物を扱うように接して来るから相談はしにくい。
居酒屋でバイトはしているが、そこで正社員で雇ってくれるほど余裕の無いおんぼろ居酒屋だ。
……まぁ、なんとかなる、何とかなってもらわないと困る。
そんなんが、俺。
黒崎昴の今のところの人生。