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お互いに「良い奴だけどちょっと信用出来ない」って思ってるナチ日帝がご都合部屋に閉じ込められる話です。テンプレ感あるかも
うちの日帝は女性です、あとめっちゃセンシティブ
何故こんなことに。
日帝の脳内ではこの言葉が過り続けていた。
急な眠気に襲われたと思えば、気がつくと謎の部屋にいた、上司のナチスと共に。
仕事中に眠った自分にも非があるかもしれないが、これはさすがに酷い仕打ちではないだろうか。部屋には扉があるが、無論施錠されているだろう。
「ナチス!目を覚ましてください!」
日帝はナチスをゆすった。しかしナチスは起きそうにない。眠りが深いのか、それとも気絶でもしてるのか。できれば後者ではないことを祈りながら、日帝は揺さぶる力を強めた。
「早く起きて、野垂れ死にたいんですか!」
必死に声をかければ、やっとナチスが目をうっすらと開けた。
「んぁ?…今何時」
最初に聞くことがそれかとつっこみたい気持ちがありながらも日帝は答えた。
「さぁね、外も見れませんし」
「ここはなんだか…変だな」
ナチスはぐっと眉間にシワを寄せた。
「あそこは開いてるのか」
扉を指さしてナチスは言った。
「さあ、確認はしていませんが、恐らく閉まっているでしょうね」
試してみよう、とナチスは扉のノブを捻ってみた。日帝の予想通りそれは開かなかった。それにナチスは静かに悪態をつく。
「そりゃあ開かないでしょうね」
「しかしなんなんだここは、捕虜にでもされたか…?いやでもこんな場所に収監するなんて考えられん…」
不思議そうに扉のまわりをうろつくナチスだったが、実は日帝にはここがどこなのか心当たりがあった。窓のない部屋、施錠された扉、不自然に中央に置かれたベッド、そして…テーブルに置かれた避妊具。
娘のにゃぽんの部屋で見つけたあの薄い本の内容にそっくりだった。最初にそれを見つけてしまった時の衝撃は今も忘れられない。あんな都合のいい場面に遭遇することなんてありえないとずっと思ってきた。その変な部屋が実在したとは。そのことをナチスに言うべきか、それとも言うまいか…。
ナチスはさっきから扉に仕掛けがないかずっと調べており、テーブルの避妊具には気づいていないようだった。
「あの、ナチス…」
日帝は気まずそうにテーブルのそれを指さした。
指さす方へと目を向けたナチスはピタリと動きを止めた。
「私たちをここに閉じ込めた輩が望んでいることは…まぁ、そういうことでしょうね」
信じられないとでも言いたげな顔でナチスはテーブルのものを見つめ続ける。しばらくしてナチスはわざとらしく深くため息をついた。
「よりにもよってお前か…」
「悪かったですね、私で」
「うーん…何かほかの手で出られないか…?扉を壊すとか」
「あんな頑丈そうなの、道具なしに壊すのは無理に近そうですが」
ナチスはその行為を避ける手段がないか色々と思考を巡らせるが、娘の本を見てしまった日帝はそれらが全て無意味であることが何となく分かっていた。
「この部屋が他の方法で出られるなんて今のままでは到底思えません、…そろそろ腹をくくる必要が私たちにはあるのでは?」
しばらくの間があき、苦虫を噛み潰したような顔をしてナチスは答えた。
「……仕方ない、今回だけだぞ」
やっと折れた、と日帝は安堵ともなんともいえない気持ちでため息をついた。
続く(次からガッツリです)