テラーノベル
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全ては神によって創られた。 神が居るからこそ今の世界がある。
神がこの世の全てなのだ。
それが、この世界の理である。
天界 には、神によって創られた白く美しい翼を持った天使達が暮らしている。
平和と仁愛を好み、時々地に降りては神の代わりに世界に幸運をもたらしていた。
天使とは、尊き存在である。
皆手を合わせて祈りを捧げた。
それが地に住む人々の認識だった。
しかし、人々の認識は今となっては間違っている。
人々の想像し思い描いた天界は、既に本来の輝きを失っていたのだ。
全ては、神代わりが起きたあの日から。
??「………ッ兄ちゃん…!!」
平和と仁愛を好んでいた天使らはもはや誰一人として存在していなかった。
逆に、地より更に奥深くに存在する魔界。
平和と自由、平等を好む悪魔達が其処に住んでいた。
が、それは天使によって崩壊した。
今から大昔に起こった、天使と悪魔の大戦争である。
??「やだ、死んじゃやだ!!兄ちゃんっ!! 」
??「…ごめんな。守り切れなかった。 お前だけでも、逃げろ。 」
この戦争には、壮大な物語が存在している。
地に住む人々にも語り継がれたお話。
『 大天使と悪魔神の戦いで、悪魔神は敗れてしまった。 』
といった、一見すると天使が悪者を打ち倒したハッピーエンドな物語。
??「やだよぉ…兄ちゃん……!!」
その裏には、想像を絶するほどの─
??「 うわぁぁぁぁぁッッ!!! 」
時は過ぎた。
とある日の早朝…天界では、いつもの日常が送られていた。
ライト「…以上です。各自責務を真っ当して下さい。 」
天使達「 ……。 」
彼の声に従い、彼ら天使達は次々と羽を広げて飛び去っていった。
それぞれの仕事をこなす為である。
彼の名はライト・ヘブン。
天界で神の次に位の高いとされる、誇り高き大天使である。
ライト「……」
彼がいつも行うのは、天界内に居る天使や、魔界、人間界などといった世界を監視するというもの。
天使達に集めてきてもらった情報を元に今後の方針について考えたりする言わばリーダー的存在だった。
淡々とした、実につまらないもの。
毎日続けていたら、どんな人だって飽きるに決まっている。
だが彼は文句1つ垂れずにこなす。
正に完璧を具現化したような天使だった。
そんな彼にも1つ悩みがあった。
それは、彼の部屋の机に飾られた1枚の写真。
ライト「……ん…はぁ。」
彼はそれを目にして、無意識に歩み寄る。
手を伸ばしてそれを手に取れば、親指でその写真を撫でた。
静かに目を細めて、溜息をつく。
ライト「…私が……あんな事、言わなければ。」
独り言を呟いた。
その小さな呟きは、静かな空間に溶けて消えていった。
誰にも届くことのない言葉。
届けたくても、届けられない言葉。
彼の心の中では、重く響いている。
静かに写真の入った写真立てを机の上に置いて、静かに息を吸っては、また仕事へと出掛けた。
そして、いつものように恒例の言葉を並べる。
ライト「神の御加護を。」
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コメント
4件
すごくすごかったです! マジで現代の文豪って感じで!語彙力がありまくりでは?! ほんとに凄すぎてびっくりしました!これからも応援してます!大好きです!
くもねこ☁
1,451
ら む ね _ @暇人
16,692
ゆいらーめん
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