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ペットような服が置いてある部屋に行き、チョッパーがピンクのフリフリに着替えさせられていく。可愛いけどチョッパーは自然体の方が可愛いだろ。
「次はお前だ。まずは口枷をつけろ。耳障りな人間の声なんか聞きたくないからな」
そう言って渡された口枷はそういう漫画とかに出てくるような奴の咥える部分が骨形になっているものだった。俺は犬ってか? お前絶対殺してやるからな。
俺はその口枷をつける。顎疲れそう。
「次はそうだな……髪を解け。そっちのほうがいい」
「……」
「返事は『ワン』以外許さねえからな」
「……わん」
口枷のせいで話しにくいのにんな命令だすな殺すぞ。言われた通りに髪を解く。すると、ブリードがにたり、と笑う。キッショ死ね。首輪にはリード繋がれるし、手枷も付けられるし。ああもうマジでなんなのこれ。俺なんでこんなことになってんの。お前ほんとに海に沈めてやるからな。
「さぁて、お前の名前はなんだったか。あいつらにはジェイデンって呼ばれていたが……俺様のペットになるんだ。新しい名前をやろう。お前の名は……ン~ッ……ジョンでいいか」
よくないが? 誰がお前のペットになんかなるか殺すぞ。
そうして着飾られたチョッパーと俺はブリードの後をついて行くと、そこは牢屋だった。は? ローやルフィにこの状態見られるとかどんな羞恥プレイだよ。俺にそういう趣味はねえんだよ。
「ペト男! チョッパーとジェイデンを返せ……」
「学習しねえな、クソ人間は。心配するな、チャッピーとジョンはここだ」
「チャッピー? ジョン?」
口枷を付けられ、話せない状態の俺と、ピンクのフリフリドレスで身を纏ったチョッパーがルフィたちの目に入る。
「しにたい」
「ジェディ!」
チョッパーがまたブリードに頬擦りをされ、それを拒絶したとき、チョッパーの蹄がブリードの頬に掠ってそこに赤い線が出来るのが見えた。まずい。俺は慌てて走り出し、チョッパーに覆いかぶさる。
――スパァンッ
「ッつぅ…」
鞭が俺の背中を叩く。痛い。でも、チョッパーが傷つくよりマシだ。
「調子に乗ってんじゃねえぞ…この俺様が可愛がってやってんだぞ。素直に従いやがれ!!」
「大丈夫かジェイデン!」
「チャッピー、ジョン、跪け」
ブリードの言葉に、俺とチョッパーの体は勝手に跪き始める。くそ、ふざけんな。絶対殺す。
「さあ、調教の時間だ」
俺とチョッパーの体に何度も何度も鞭が打たれる。口枷をつけている俺の口からは悲鳴も出ない。ただひたすら痛みに耐えるだけ。チョッパーも呻き声を漏らすだけで抵抗もできない。
「おいやめろ! やめろっていってんだろ! おれの仲間になにすんだ!!」
ルフィの言葉に、ブリードの手が止まる。
「何が仲間だ……そんなもんは信用できねえ。何の価値もねえ! いいか? 必要なのは俺様のために働く忠実な駒だ! 道具だ! 俺様の命令には向かう奴は必要ねえんだ! 黙って俺様の言う通りに動いてりゃいいんだよ!!」
――スパァンッ
「っう……」
再び振り下ろされた鞭が俺の頭を打った。
「チッ、顔は傷つけねえつもりだったのに」
コントロール下手くそすぎんだよクソ馬鹿……が……、……あれ、なんか音が遠くなってきた。目の前が暗くなっていく。意識が遠退いてく。
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