この作品は2次創作です。
キャラ崩壊、ストーリー崩壊あり。
ご本家様と関係ありません。
大丈夫な方だけどうぞ。
まず最初に、おれは誰がどのゲームを選んだのかを見た。
[集合ゲーム:赤村ハヤト、黒宮ウサギ、灰原ヒョウ、澄空アユ、露草シーラ、山吹クジャク、蒼波院カイリュウ。
クラフトゲーム:真珠ヶ淵マシラ、枝豆シャモ、渋柿タイマイ、恋珊瑚クリオネ、翡翠度カラス、大葡萄コテツ、炎熱院カリュウ、御影コウモリ。]
(議論の中でどうしてこのゲームを選んだか、っていうのも話さないとな。それよりも・・・)
「・・・本当に何もないな、ここ。」
周りを見渡しても、畑、畑、畑。
緑と茶色以外全く見えない景色が広がっていた。
『それでは、集合する場所を伝えます。
集合する場所は・・・【花満市ではない場所】です。』
「・・・は?」
『質問が上がったので共有します。このステージは花満市の地形を細部まで再現した会場となっております。
その中で、先ほど言った【花満市ではない場所】があるので、皆さんはそこに集合してください。』
「え、ジャッジ。花満市の中に花満市ではない場所があるんだよな。
それって例えばレストランの店舗名に花満市がない場所とかってことか?」
『いえ、違います。
正式に花満市ではない場所が花満市の中にあるので、そこを集合指定場所にしました。』
(・・・言ってることはめちゃくちゃだけど、伯爵は無理難題を押し付けてこない・・・
だから、「花満市」の中に【花満市じゃないところ】は必ずある。)
「ネットが使える場所に行って探すか。・・・ん。」
おれは空に煙ができているのを見た。
「・・・狼煙、かな。」
(たとえ罠だとしても、そこに人がいたことは事実。・・・。)
「ここにいてもしょうがない、向かうか。」
現在の時刻:午前8時40分。
おれは狼煙の下にいたウサギを見つけた。
「ウサギ!」
「っ!ハヤト!」
ウサギはほっと安堵の表情を浮かばせた。
「よかった、ハヤトがここにきてくれて。」
「あぁ。・・・なぁ、ウサギ。集合の場所って今のところ分かってる?」
「いや。ぜんぜん。あ、でも三つわかってることがあるよ。」
「え。それって何?」
「一つ目。やっぱり前にやったときと全く同じ環境だって事。」
「そうだね。」
おれは少し今の発言に違和感を覚えた。・・・そんなの分かりきっているのに。
「二つ目。」
ウサギがおれの眼を見た。・・・片目が紫色に見えたのは気のせいだろうか。
「一つ目に言った全く同じ環境っていうのは、「野菜島」の時の事。・・・つまり、ね?」
・・・ああ。なるほど。
おれに別の誰かが入ってきたような感覚・・・いや、実際に別の悪魔が入ってきた。
「三つ目。」
ウサギの声が、ただの幼馴染としてではなく、王女として聞こえた。
「ハヤトと私は、これで晴れて同じ陣営になったってこと。」
「・・・今度こそは、ウサギを全力で守るよ。」
「ふふっ。よろしく。ハヤト。」
そういったウサギは、満面の笑み―――それも、悪魔のような笑み―――をおれに向けた。
「私とハヤトが力を合わせれば、誰が相手でも必ず勝てる。
・・・頑張ろっ、ハヤト。」
「あぁ。」
おれはウサギ―――「吸血女王」―――の言葉に力強く相槌を打った。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!