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只今時刻は18:30。
この場所、〇〇ドームを借りてライブをしている途中だ。
僕は3人でやっているアイドルグループのうちの1人。
残りの2人は、中学から同じの「若井滉斗」、大学生で同じサークル仲間の「藤澤涼架」。
あまりアイドルで3人グループのところはない。
大体は7人、8人程度のところが多いだろう。
そのため、激レアな3人グループとしてそこそこ有名ではある僕たち。
最近では、ありがたいことにテレビにも出させていただいている。
w「皆、こっからもっともーっと盛り上げていこうぜー!!! 」
fan「キャー♡!!」
若井はとても陽キャで、女子にモテモテ爽やか男子って感じのキャラだ。
まぁキャラと言っても裏とほとんど変わらないが。
今だって、ファンの客席を見下ろしながら舌を出してファンサをしている。
写真OKになったときのファンのシャッター音は数え切れないぐらいだ。
そんな若井とは真反対に、ポワポワ天然系男子涼ちゃん。
ちなみに、「涼架くん」って呼ぶより「涼ちゃん」の方が呼びやすいよねということで涼ちゃんと皆から呼ばれている。
涼ちゃんは初対面の時から凄い人だなと思っていたが、どんどん同じ時を経ていく内に、「凄い人」という言葉では表せれないほど独特な人と思いだしてきた。
世の中の天然の人は「自分天然じゃないし!」「えっ、それって〇〇ってこと!?」など自分では自覚していなかったり、周りとズレがあったりだが、まさにそれ。
r「皆次の曲も楽しんでね〜!」
fan「はーいっ♡!」
w「さぁさぁさぁさぁ、元貴さん。意気込みどうすか!?」
m「なんで僕に振るのよ笑笑 …まぁ、一発ドカンとね。やったりますよ!!」
fan「フー!!!」
〜🎶
m「〜♪」
そこから順調にライブも進んでいき、とうとうラストの曲というところまできた。
w「次が…ラストの曲ですね」
r「うわぁーあっという間だねぇ…」
メンバーもファンもまだまだここでパフォーマンスしたい、パフォーマンスを見たいという気持ちでいっぱいだが、時間には限りがあるためこればかりはどうしようもない。
僕だってその中の1人だし。
ラストの曲にいく前に、ファンたちの声を聞いていく。
fan「こっち向いてー♡!」
fan「最高だったよー♡!」
fan「涼ちゃーん♡!ハート作ってぇ〜♡!」
r「ん〜?いいよ〜」(手で片方のハートを作る
fan「キャー♡!!」
そうファンサをしている涼ちゃんを見てつい口が緩んでしまう。
微笑ましいな、なんて思っていると、僕にもファンサしてとお願いがきた。
ファンサ…いつもと同じじゃ面白くないよな…
そう思った僕は、メンバーの若井がいつもやっているファンサをしてみせた。
m「…べっ、 」
fan「キャー!?!?」
fan「まってあれは反則…」
あれ、なんか結構喜んでくれた。
ちなみに僕がしたファンサは、舌をだして意地悪っぽく睨んだだけなんだけどな。
まぁ結果オーライってことで。
w「…じゃあラストの曲に移ります。 」
若井がそう司会をした。
けれども、なんだか機嫌が悪そうにも聞こえた。
…まぁ、気のせいだろう。
m&w&r「みんなバイバーイ!!」
fan「バイバーイ!!」
無事にラストの曲も終え、皆とお別れ。
右端の出口からドームを出て楽屋に戻る。
〜楽屋〜
m「いや〜お疲れ様!無事に終えれて良かったねぇ」
r「ねっ!今回のライブも最高だったぁ〜」
w「…」
m「涼ちゃんのファンサも最高だったよ笑」
r「ちょ、なんで笑うの!笑 元貴だって…ねぇ?あのファンサ凄かった笑」
m「あはっ笑 ちょっと勇気いるけどね笑 あれほぼ毎回やってるわk…若井?」
僕と涼ちゃんが振り返っている横で、なにやら不機嫌そうに少し拗ねている子猫(若井)を発見。
そういえばラストの曲前からそうだったよな…
ファンのみんなと当分会えないから悲しいのか?
m「どうしたの?何かあったなら正直に…ってうわっ 」
僕が若井に聞いている途中に、グイッと腕を引っ張られ、楽屋の外のトイレに連れて行かれる。
m「ちょ、どうしたのっ?」
w「…あのファンサ、ちょっといやだった。」
しょんぼりとした声でそう言う若井。
ファンサって…あの舌出したやつ?
m「あの若井の真似ファンサ?」
w「うん……その、、あの顔見せるのは…俺だけにしてよ…」
m「…!?」
あまりにも可愛すぎることを言い出す若井にびっくりしてしまう。
え、なになに、ファンに嫉妬してる感じ?
いつもはあまり嫉妬しない若井が今日は嫉妬していて、思わず口角がグッと上がってしまう。
w「…なにわらってるの」
m「いや…いつも嫉妬しない若井が嫉妬してて可愛すぎるから…」
w「んなっ、…言ってないだけで嫉妬なんか毎日してるし」
m「えっ!?」
衝撃の1言にまたまた目を見開いてしまう。
毎日…?若井が?
可愛いの限界突破で、僕は若井に抱きついてしまった。
w「っ!? 元貴?」
m「なにそれ可愛いがすぎる…」
w「思ってること言っただけだし。これからはあの顔しないでね? 」
m 「……よし、楽屋戻ろう!」
w「ねぇー!!聞いてる!?やらないでよ!?」
m「笑笑」
あ、今更ながらなんですが、僕と若井は付き合って2年目です。
まぁ、この会話で察してくれたと思うが。
いつかはファンのみんなに言わなきゃなと思っております。
w「ねぇー!元貴これどういうこと💢」
m「えー何が?」
僕の家で2人でくつろいでいると、若井がいきなりスマホの画面を見せてきた。
スマホには今日載せた僕のインスタの写真が映されていた。
w「この前舌出し禁止って言ったじゃん!💢」
m「えぇ、でも僕だってやりたいし…」
まぁ、ほんとは若井の嫉妬が見たいだけなんだけどね
w「んー、とにかく禁止ね!」
m「…むーりー」
w「…ねぇ言う事聞かなきゃ、」
チュッ
m「!?!?//」
w「…こうだからね」ニヤリ
今日もまた、若井に1枚してやられました。
ダイエット始めた当初から8kg痩せてぱーりーぴーぽー状態の主です。ヤッター
コメント
12件
もっと食べなさい。
え!関係ないんですけど8キロも!どんなことしましたかね💦
もっくんも若井もかわいい!姉貴かっけぇ✨ 二人の絡み最高、尊い😇