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のんの
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無邪気な笑顔は横顔で
覗くように見てしまう自分が虚しい
あなたに出会わなければ…なんて
嘘でも言えない私は馬鹿ね
勇斗が笑っている。
そんな無邪気な笑顔は、いつも横からしか見えない。
、、、今だってそうだ。
ゆ)「だから〜!また今度あそこのお店行きたいの!!」
佐)「笑笑わかったわかった!!もー行くって言ってるじゃん?!」
べつに見るつもりなんてなかった。
笑ったタイミングまで合わせるみたいに、
目を逸らせなくなる自分が、気持ち悪い。
……なのに、気づけば目で追ってる。
覗くように見てしまう自分が、虚しい。
本なんて読んでいても、一つも頭に入らないのに。
それでも今はとにかく、別のことを考えていたかった。
——少し離れた場所——(ゆりか視点)
佐)仁人のほうを見る
「 ………。」
ゆ)「んー?はーやと?どうしたの」
佐)「今さ、………。」
「っぱなんでもな…」
ゆ)「仁人くん?」
佐)「…!!っうん。」
ゆ)「ほーらねっ!やっぱり〜〜」
「……気になるなら、しゃべってきたら?」
佐)「そう…だよな。ちょっといってくるわ!!!」
ゆ)「いってらっしゃーーい!」
…………いっちゃった。
私、ちゃんと笑えてたかな。いつもと変わらなかったかな。
寂しくないわけ無いんだよね。
……平気なわけ、ないのに。
でも、大好きな人にあんな顔されたら、「いけ」っていうほか無いもんね
——————もう少しだけ、一緒にいたかったな。
———吉田視点———
佐)「じんとーー!!」
……?いま、誰か俺の名前呼んで……
佐)「じーんと!さっきどうしたの?」
勇斗…か。
さっきのって…?まさか、みてたことバレた?
吉)「さっきー?ぜんぜん?だって、俺本読んでたし笑」
「てかさ …ゆり—————いいの?」
佐)「………今は、ゆりのことはいいーの!!」
「 お前はいっつもそればっかだなーー!!」
佐)「……なあ仁人。」
「ちょっとは、自分も大切にしろよ。」
「なんか俺、仁人みてると苦しいよ。」
自分を大切に……………?
ああ、なにか返さないと、、、
吉)「…………うん。ごめん——————。」
(目を逸らす)
そこで、勇斗との会話は終わった。
———屋上———
風が心地いい。やっぱり、屋上は静かでいい。
自分を大切に…………か。
俺をみていると、勇斗は苦しい……?
正直自分のこと、周りのことなんて、どうでもいい。
でも、勇斗のことは…別だ。
勇斗が幸せなら。
……それでいい。
勇斗と、
—————————出会わなければよかった。
なんて。
思えたら、どれだけ楽だろう。
でもそんなこと——嘘でも、言えない。
……ほんと、馬鹿だな。
嫌いになれたら、楽なのに。
コメント
1件
仁人と勇斗、お互いを想い合ってるのに伝わらないもどかしさが胸に刺さりました……。特に「自分を大切にしろよ」って言う勇斗と、「勇斗が幸せならそれでいい」って思う仁人のすれ違いが切ない。 ゆりかちゃんが、大好きな人の幸せを願って「いってらっしゃい」って笑顔で送り出すとこも、すごく苦しくて。みんな誰かのために自分を後回しにしてしまうお話、続きが気になります。