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#しーちゃんの小説コンテスト
パンダ
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ーーyaーーーーーーーーーーーー
「はぁ、、はぁ、、、っふぅー、……」
過呼吸になってから数分が経ち、yaの呼吸は少しずつ落ち着きを取り戻していった。
(…胸が苦しい………)
ふっと視線を上げると、そこにはnoとyaが並んで笑う写真が飾れている。
その隣には、花瓶に活けられた綺麗な花が静かに咲いている。
部屋はしんと静まり返り、時計の針が進む音だけが微かに響いていた。
「noさん……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『お願いだから、ひとりで壊れないで』
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疲れた。
ずっと疲れていた。
人を信じるのも
傷つくのも
怖がるのも
全部がもう疲れた。
だからいっそ、
本当に壊れてしまえたら楽なのかもしれない。
けれど、
その考えの最後に浮かぶ顔は、やっぱりnoさんだった。
もし壊れるなら。
もしどうしようもなくなってしまうなら。
最後に手を伸ばす相手も。
きっと…
「 …..noさん….…」
涙で滲んだ手紙の文を見つめながら、yaは唇を噛んだ。
「会いたい……」
yaはその場からフラフラと立ち歩き、無意識のうちに学校の制服へと手を伸ばした。
それは少し型崩れしていて、裾周りはほつれていたり、破れてたりしていた。
yaはこの制服を2ヶ月ほどしか着たことがないので、少し緊張している。
一瞬、あの出来事を思い出す。
教室。
視線。
ひそひそ声。
思い出したくない記憶が次々と浮かんでくる。
「やだ……」
足が止まる。
玄関の前で立ち尽くす。
怖い。
本当に怖い。
部屋に戻りたい。
布団に潜ってしまいたい。
けれど、
それとは別で、脳裏に浮かぶのはnoの顔だった。
昨日のこと。
謝罪の手紙。
いつものあの優しい笑顔…。
「ふぅー、、、」
深呼吸を一つついた後、yaは震える手でドアノブを握る。
「いってきます…!!」
そしてyaは自分の部屋を見てから少し勢いをつけて家を飛び出していった。
ーーyaーーーーーーーーーーーーーーーー
久しぶりの校舎。
廊下。
教室。
視線が刺さる気がする。
実際には誰も見ていないのかもしれない。
それでもyaには耐え難かった。
俯いたまま歩く。
ただ一つの目的地だけを目指して。
三年生の教室、 noのいる場所だ。
心臓がうるさい。
足がまだ少し震える。
でも止まれない。
教室の前まで来たところで、yaは息を呑んだ。
扉の向こう。
窓際にnoの姿が見える。
その瞬間。
胸の奥がぐしゃりと潰れた。
安心したのか。
苦しくなったのか。
自分でもわからない。
ただ。
「あ……」
小さな声が漏れる。
すると、その声が聞こえたのか、聞こえてないのか。
noがふと顔を上げ立ち上がった。
そして、
yaの姿を見て、大きく目を見開いたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「yaくん…?」
noは信じられないものを見るように震えた 声をだした。
そしてすぐにyaのほうへと足を運ぶ。
「どうして、学校に……」
yaは 喉が詰まる。
「……」
黙ったまま俯く。
するとnoの表情が少し曇った。
昨日のことを思い出したのだろう。
「……すみません」
小さな声。
「昨日のことなら、本当に申し訳ありませんでした」
その言葉を聞いた瞬間yaの 胸はぎゅっと締め付けられる。
(違う。 そうじゃない…!!!
謝ってほしくて来たんじゃない!!!)
そう心の中では叫んでいたが、実際のところyaはうまく言葉にならなかった。
「……や……」
掠れた声が漏れる。
「え?」
noが少し身を屈める。
yaは唇を震わせた。
頭の中がぐちゃぐちゃだった。
怖かった。
苦しかった。
でも。
会いたかった。
その気持ちだけは本当に、確かだった。
「……待てなくて……」
noの瞳が揺れる。
「え……?」
「……放課後まで……noさんに、会えないのが……」
言った瞬間、自分でも情けなくなった。
顔を隠したくなる。
逃げたくなる。
けれど次の瞬間。
noは息を呑んだ。
まるで何かに耐えるみたいに。
苦しそうな顔をして。
「……そんな顔で言われたら」
かすれた声で呟く。
「僕が、余計に反省するじゃないですか」
その声はどこか泣きそうだった。
そしてnoは少しだけ距離を詰める。
「来てくれてありがとう」
そう静かに言った。
その優しさが。
今のyaにはどうしようもなく苦しかった。
安心したはずなのに。
なぜか涙がこぼれそうになるほど。
止まらない涙を見て、noはゆっくり息を吐いた。
周りでは授業前のざわめきが響いている。
廊下を通る生徒が、ちらりとこちらを見る。
その視線に気づいたyaは、びくっと肩を震わせた。
「……っ」
反射的に一歩下がる。
noはその様子を見て、すぐに周囲へ目を向けた。
そして、もう一度yaへ視線を戻す。
「……yaくん」
穏やかな声だった。
「ここでは落ち着けませんね」
yaは黙ったまま、小さく頷く。
「空き教室へ行きましょう」
「……」
「話は、それからで構いませんから」
noは手を伸ばしかけて、ぴたりと止めた。
昨日、自分がその手で怖がらせてしまったことを思い出したのだろう。
指先がゆっくり下ろされる。
「……触れないよ」
少し寂しそうに笑って。
「隣を歩くだけ」
その言葉に、yaの胸がちくりと痛んだ。
本当は。
その手に触れてほしい。
でも。
昨日を思い出すと…
「ッ……」
言葉にできないまま、小さく頷く。
noはyaの歩幅に合わせて歩き始めた。
急かすこともなく。
振り返ることもなく。
ただ、隣にいる。
その距離が妙に落ち着いてしまって、yaは唇を噛んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キーンコーンカーンコーン……
ほとんど使われていない空き教室の前で、noは足を止め、 静かに扉を開けた。
「どうぞ」
教室の中は静かだった。
太陽の光が窓から差し込み、誰もいない机が整然と並んでいる。
グラウンドには準備体操の掛け声が聞こえていた。
yaは恐る恐る中へ入る。
扉が静かに閉まる音がして、二人きりになる。
沈黙が落ちた。
noは少し離れた場所に立ったまま、距離を詰めようとはしない。
「yaくん、改めて僕はあなたに最低な行為を行なってしまった。本当に申し訳ありませんでした」
深く頭を下げる。
「やっぱり僕はまだまだ勉強不足ですね(苦笑)」
その姿を見た瞬間、yaの心はまたぐらりと揺れた。
だから、謝らないでよ。
そう言いたい。
でも、昨日は確かに自分が消えてしまいそうになったので、
「大丈夫」とも言えない。
胸の中がぐちゃぐちゃになって、苦しくなる。
「……noさん」
かすれた声で名前を呼ぶ。
noはゆっくり顔を上げた。
その目は、真っ直ぐyaだけを見つめていた。
「はい」
たった一言の返事なのに。
それだけで、張り詰めていた糸が切れそうになる。
「……おれ……」
声が震える。
「……命令して、壊して ほしかったのは、、本当、、なんだ、、……」
noの目が揺れる。
yaは震える声で続けた。
「だって、そしたら楽になれたから」
「嫌なことも、辛いことも、どーでもよく思えたし…
必要とされてる、、、、自分の存在が認められた気が したから…」
「本当に、本当にnoさんの言うことだけ聞いてればいいって思ってた」
涙が落ちる。
「でも」
「それだけじゃ、駄目な気がして」
noは何も言わない。
yaはぐしゃぐしゃの顔で笑った。
「俺、自分じゃ何もできなくて」
「noさんがいないと駄目で」
「なのに、、、」
「…怖かったんだ……」
息が詰まる。
その一言を絞り出すだけで、胸が痛かった。
「yaくん….ッ」
yaは震える唇を開いて真っ直ぐnoに向けてこう言った。
「noさん…壊れたくない(泣」
「救って」
小さな声だった。
命令を求める声じゃない。
支配を望む声でもない。
ただ、
“救われたい”という 今まで言えなかった、本当の気持ちだった。
その瞬間。
noの表情が少し崩れた。
苦しそうに眉を寄せて、
それでも、嬉しそうに笑う。
「……はい」
静かな返事。
noはゆっくりyaの手を握った。
でも強く握らず、軽く手を合わせる程度。
逃げられるように、
ちゃんと確認しながら。
「…yaくん、僕はずっと悩んでたんです。 あなたのパートナーが本当に僕で良かったのか。」
その言葉にびっくりしたyaはパッ顔を上げた。
noの表情は少し寂しそうだった。
「僕の想いを押しつけているだけじゃないか。
あなたから、大切なものを奪ってしまっているんじゃないかって。」
「本当はどう思っているんだろうって……何度も考えました。」
noは一度言葉を切り、まっすぐyaを見つめる。
いつのまにかyaも正座をしていた。
そして、noの瞳に吸い込まれたかのようにじっと見つめ、耳を傾けている。
そんなyaを前に、noはこう続けた。
「でも、今は違います」
「僕が、yaくんのパートナーでいたい。 僕がyaくんを幸せにしたいんです」
「苦しいときも、泣きたいときも、嬉しいときも……全部、yaくんの隣で一緒に歩いていきたい」
その声は穏やかだったが、迷いはなかった。
「僕は、yaくんの隣に立ち続けたい。
そして、『生きていてよかった』と思ってもらえる毎日を、一緒につくっていきたいんです」
そっとyaの手を今度は両手で包み込む。
「もちろん、それは僕が勝手に決めていいことじゃありません。
だから、yaくんの気持ちを聞かせてください。
もし、僕を選んでくれるなら──」
ギュッ……
「…へ?」
noの言葉が終わるか終わらないか、その時だった。
yaは無意識に、noの手を強く握り返した。
「……yaくん?」
呼ばれても、yaは気づいていないようだった。
俯いたまま、涙を溜めて小さく呟く。
「……おれ。」
「……noさんじゃないと、やだ。」
その一言に、noの思考が止まる。
「……え……?」
「だって……」
yaは必死だった。
自分の気持ちを伝えようと、言葉を探している。
「noさんがいないと、不安になる」
「noさんが笑ってくれると、嬉しい」
「noさんに嫌われるのは、やだ(ポロポロ」
涙を拭うこともせず、必死に続ける。
「助けてほしいって思った相手も、noさんだけだった」
「……だから」
少しだけ顔を上げる。
真っ赤に泣き腫らした目で、まっすぐnoを見つめた。
「おれ……」
「これからも一生noさんの隣がいい(泣」
「……yaくん」
noの目から、ぽろりと涙が零れ落ちた。
yaはきょとんと目を丸くする。
「え……な、なんで泣くの……?」
天然なyaを見つめながら、noは泣き笑いのような表情で小さく笑った。
「……ようやく、聞けました」
noはyaの涙を拭いながら、小さく呟く。
その声は、
支配欲じゃなく
“救いたかった人を、ちゃんと守れてた”
そんな安堵に満ちていた。
nextいいね500
コメント
12件
な…な、な…、!? なんですかこの神作…!?こんな刺さる物語久々かもしれません…!え、え…?天才ですか、神ですか…!? ありがとうございます…本当、感謝でいっぱいです…
。゚( ゚இωஇ゚)゚。うわあぁぁ!!!! ゆあんくんっ!やっと伝えられましたね!🥹頑張りましたねっ!😭😭なおきりさんもゆあんくんをしっかり守れてましたね!良かったぁ〜〜😭ゆあんくんの息苦しさがすごく伝わってきてこちらまで辛くなってきてしまいました。周りの視線や話し声に恐怖を感じるのは虐められている人の特徴で、ゆあんくんものすごく苦しかったと思います。それでも頑張ってなおきりさんの元へ向かおうとしていて胸が熱くなりました。なおきりさん、すぐにでも抱きつきたかったはずなのに自分のした事を十分に理解してゆあんくんに対してすごく配慮していてなおきりさん特有の優しさが伝わってきました。2人が想いを伝え合うシーン、たくさん悩んで苦しんでそれでも救いたい、救われたいと言う1つの本心と今まで思っていた気持ちを全部伝えることができて感動と安心が一気に押し寄せてきました。本当に良かった。幸せになって欲しいです。本当にyumunekoさん文章と言い表現と言い相変わらずものすごく上手ですっ💕引き込まれてしまった☺️次回も楽しみですっ!!ありがとうございました!!!!🥹💞💞🔥🫶
もうすごいですね!はい!!!←語彙力 体調に気をつけてこれからもがんばってください!!!!!