ちりりりりりり───
「んぅ……」
──ちりりりりりり
「るっさっ!」
皆さんこんにちは!歩夢(あゆ)と申します!まぁ見ての通り(みえないけど
タイマーを無視して大遅刻ですね──
「ん〜まだタイマーあるから……」
ばっ
「えっ、これタイマー1……5、15かい鳴ってたの?!」
やばいです!
よく少女漫画であるやつですよ!
しかも今日は高校の入学式だし!
ぴったりね!
「じゃなくて急がないと!まじで!」
「いいいい、いってきまーす!」
きゅっ
新品の新しい革靴をはく──
「急げ〜」
がちゃん─
ダッダッダッ──
「はぁはぁ」
「も〜まじで遅刻やばいって〜!」
あ、曲がり角!
って何を考えているの私は〜!!
ちょっと少女漫画を昨日読んだくらいで
「……」ゴクリ
いやいや早くしないと
ばっ
「ぁっ……」
え、こんなことある?
誰かが走ってきて
勢いで転けるって
『え?』
『あっやべっ』
ぎゅっ
「うっ」
『ごめんな…』
『あれ?同じ制服じゃん』
え、まじまじの少女漫画じゃん
「え、あ!ほ、ほんとですね!」ウキウキ
『ちょ、遅刻なんで行きますよ!』
ぎゅっ
彼は私の手をとり走った──
「んなっ?!───」
そんな最初から近距離ね?!─
だだだだだ─
『ふぅー』間に合った?
《あ!ぺいんと!やっと来た!》
[あ!ぺいんとさん!違うクラスだったんですよ〜!]
【ぺいんと綺麗にクラス別れてたよ】
「んなっ?!イケメン……」
この高校来てよかったァ!!
目の栄養だわ!
『イケ……?』
『あ、わりぃ!遅れた!』
てかよく見るとイケメンじゃない
ぺい……ぺいん……ぺいんと?……かりんとう?──
まぁいいわ──
クラスが同じだったらもう少女漫……
がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
「えっウソッ」キラキラ
クラスもおなじ?!
運命ってやつかしら!
『あっすんません(笑)』
ぱっ─
あ、
握っていた手を離した、……
てててて、ていうか私こんなイケメンと手繋いでたの?!
周りには女子集まってるし!
はぁ……初日からなんちゅう……──
「えっそこら辺にも…あっちにも…向こうにも……?!イケメンが!」ボソッ
いやったぁぁぁ!
「あ。えぇっと、同じクラスだったのでよろしくお願いします!」
「ぺ…」
『あ、ぺいんとです!』
「ぺいんと君!」
『はい!よろしくっす!』
それから私の名前も教え
一緒にクラスに入った
═新メンバー═
『ぺいんと』
═追加キャラ═
(モブ)
═
ガラッ
(あぁぁ!歩夢〜!!)
「あ!クラス一緒だったのね!良かった!!」
(それより聞いて!)
(あんたあのぺいんとって言うこと手繋いでたでしょ?)
「えなんでしって…」
(噂よ噂)
(あの子人気だからあんまり関わったらいじめとかなるかもよ)
(そーゆのはっ……気をつけなさいね)
「は、はいっ!」
「え席どこでもいいの?」
(席に名前が書いてあるわ〜自分の名前のところに座りなさい)
「はぁい」
あった
「くっ」
あのぺいんと様と遠いい……っ!
普通少女漫画ならここは隣同士でしょッ!主!
))思いどうりになったら面白くないじゃないの
「ぐぬぬぬ」
まぁいいわ
話ぐらいはできるでしょ──
それから
1ヶ月か経ちました…
「全然話せてないし!恋愛とかしてないんだけど!?」
うぅ
少女漫画がぁ
))だから違いますよ((
「……」
「高校は青春を送れないのかしら」
そんなのいやだね
何とかして恋愛したい!
歩夢はものすごい恋愛好きだった
═ナンパ═
(あんた中学の時よりもててないじゃない)
「いわないでぇ」メンタルが
『すいませーん』
「え、あ、はい」
(うおっ美少女じゃーん)
「……」
(ねーお姉さん一緒飲みに行かない?)
「私帰るね」
(えっあっちょっと!ここは助けなさいよ!)
ううう初めての初めてのナンパかと思ったのに!
コメント
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最後のナンパはおまけです♡