ある日、強い雨が降ってきた。まるで私のことを恨んでいるような雨だった。この強い雨が降っている時、私はこの手で____を殺した。
ごめんね、____。
🌧🌧🌧
はぁ、また今日もあさが来た。
携帯の電源を入れるとテレビ出演のオファーや昔私のことを振ったクソ野郎がメッセージを送ってきていた。だる。
私は昔貧乏人だった、でもあの人に拾ってもらったせいで俗に言うお金持ちになってしまった。そのせいで私がブスで貧乏人だったころ告白したクソ野郎からメッセージがくるわ、お金持ちの方を紹介したくて、黒川さんのことを紹介させていただきたいんですがと連絡してくる庶民に私、貴族が貴族らしい対応をする。
「ごめんなさい、お金には困ってないんです。笑」
と、相手をまるで嘲笑うように答えを出す。そして、クソ野郎のメッセージにはわざわざボイスメッセージで、
「は?死 ねク ズ」
とたった4秒のボイスメッセージを送る。それにクソ野郎は既読スルー。わざわざ私がしかも、ボイスメッセージで送ってやったのに、でっかい態度。私がそこら辺のメイドに頼んだらあんたなんか1発なのに。あとでメイドに頼も。
わざわざメイドに頼まないで自分でやれって?笑笑わせないでよ、この私の綺麗な手を汚したくないの。分かる?私の手が汚れることは全部人に任せる。それが私の生き方だから。笑小学校に行って教育してあげたいわー。まじで。
🌧🌧🌧
時計を見ると針は9:02を指していた。そろそろ私の大好きな時間。
「キーッ🚪」
私はルンルンで拷問部屋に入った。
そう!庶民が苦しんでる顔してる姿を堪能する時間!はぁ♡最高
今日は、男かな、女?もしかして学生や子供とかぁ?んー!楽しみ
「んーー!!んー!」
お、苦しむ声が聞こえてきた!これは女だな。どんな女だろ、可愛かったら傍にでも置いておこうかな。
そんなことを考えながら次の扉を開けた。
「んー!」
「え、っ」
そこで私は立ち止まった。
だって、そこには私のこの世の中で一番愛した人が古びた椅子に縛られていたから。
「んー!!」
私は整形をしたからあちら側は私だと気づいていないだろう。私はとうとうその場に崩れ落ちた。1番逢いたくて、逢いたくなかった。
そして、過去のことが頭に流れる。
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんで、あの時あんたは私を捨てたの?私はあんなにもあんたを愛していたのに。私はあんたと別れて最悪な日々を過ごしてきたのに。なんであんたは昔より可愛くなって、昔より若返ってて、昔より、昔より、私の好みになってんの?やめてよ、せっかく13年もかけて、一生かけてあんたのことをめっちゃ愛して、頑張って忘れようとしてきたのになんでいまになって、、
「私の目の前に現れんのよ!!!!!」
「、?」
私が大声をあげるとあちら側はびっくりした様子でこちらの顔を覗く。
はぁ、はぁ、吐き気がする。気持ち悪い、気持ち悪い、過去のこと、過去の自分のことを、思い出して吐き気がする。やめて、やめて!はぁ、はぁ、はぁ、やめて!、やめてよ、
私は過去に、女性のことが好きな女性として生きてきた。それにきづきたのは中学2年生の夏の頃だった。私はそれが恥ずかしいこと。と思っていたから好意が女性にむくということはみんなには黙っていた。でも、ある日彼女が現れた。
「黒川さん!よろしくね!」
可愛らしい髪型はボブで、目はとっても綺麗な黒。桃色の唇。あぁ。もうだめだ。私、この子のこと好きなんだ。今すぐこの子に告白したい。でも、クラスのみんなが集まってる。だめ。だめ。私。抑えて。今ここで告白したらみんなにバカにされる。だめ。抑えて。
「好き。」
あ、言ってしまった。終わった。しかも意外と大きめの声で言ってしまったので、教室にいるみんなに声が届いてしまった。最悪だ。
「私も!」
え?私、女なのにいいの?え?頭が追いついてない。
「私と付き合お!」
は?意味わかんない、てかクラスのみんな放心状態だし。
「ん。」
「わ!」
彼女は突然私の唇にキスをしてきた。さらにクラスのみんなは放心状態。私は自分の唇に人差し指を重ねた。おそらく今、私の顔は真っ赤だろう。
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そして、私たちはおそらく2年間付き合っていた。でも急に、
「ごめん、別れて欲しい。」
そう切り出された。なんで?あの時彼女は理由も言わずに走り去っていった。それがあまりにも意味わかんなくて、辛すぎて、苦しすぎて、私は直ぐに家に帰って自 傷 行 為 を行った。愛している人に振られ、自 傷 行 為 をするなんて情けない。そう思うとさらに情けなくなって深く切ってしまった。もう、だめだ。
🌧🌧🌧
辛いくて痛くて苦しい過去を捨てて、第2の人生を歩んできたのに、なんで今更、もう、無理。部屋に戻ろう。そして灰谷さんに慰めてもらおう。そして私は拷問部屋を出る前にメイドに
「その子、逃がしてやって。絶対に殺さないで。」
と一言いい、部屋を出た。
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「コンコンコン、」
私は灰谷さん(男)、拾ってもらった人の部屋に来た。慰めてもらう。それだけのために。
「どうした、」
「灰谷さん、、」
そう言い、私は彼に抱きついた。すると彼は優しく包み込んでくれた
私は彼の胸の中でたくさん泣いた。らしくないなとおもいながら。
私は彼に好意はない。私はまだ好意がむくのは女性。
でも、例の彼女と色々あったあと、人付き合いは少なかった。今まで仲良くしてきた友達とも縁を切り、今関わりがあるのはこの屋敷の人達だけ。その中でいちばん関わりがあるのは灰谷さんだけ。
私たちは信用しあっている。だからどっちかが裏切るような行為をしたら1発で殺 される。私の場合は灰谷さんのことを男としてみたら。灰谷さんの手によって殺される。灰谷さんの場合は______________。それをしたら私はこの手で灰谷さんを殺 さなければいけない。その時、私は初めて自分の手で人を殺 すだろう。まぁ、灰谷さんは裏切らないでくれると思うけど。
私は、今度こそ例の彼女のことを忘れるために、殺 そうと思う。勿論、別の誰かの手で。私が初めて自分の手で殺 すのは灰谷さんがいいから。だからその時は悔いのないように。
私は泣き疲れたあと、灰谷さんがいれてくれたハーブティーを飲んだ。とても、美味しかった。私はそのまま灰谷さんに抱 かれた。
私が灰谷さんに泣きついてきたら抱 け。という意味ですから。と前もって伝えたからだ。それを灰谷さんは覚えていて、抱 いてくれてる。
灰谷さんのキ スは甘くて蕩けそうで、それと同時に嫌な思い出を消し去ってくれる。そんな濃厚なキ スだった。
2,875文字使用。
続きます。🌧
コメント
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誤字脱字あると思いますが、理解して読んで頂けたら幸いです。