テラーノベル
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「ところで、鎖国っていつ終わるの?」
松前は少し悩んでから、話し始めた。
「もう53年も続いていますし、そろそろ終了するかと」
「53年!?の割には、私まだ高校生のままだよ?」
「朋菜様、ここでは僕達、年月の流れは影響しません」
「だからか…」
その時、見た事のない船が長崎の港に停まった。
「あ、船だ!」
「オランダの国旗ですね。オランダ船でしょうか」
朋菜達は船の方へ行ってみる。しかしそれは、オランダ船に見せかけたイギリス船だった。
「これ…、イギリス?」
「…みたいですね。フェートン号でしょうか」
その時、朋菜の近くで銃声が聞こえる。
「何!?」
「まだ幕府は、外国船の来航を認めていないんです!」
朋菜と松前は、近くにいた友樹を連れて江戸まで逃げた。
逃げている途中、朋菜はまた段差に躓いて転んでしまった。
「朋菜!」
朋菜の足からは血が出ていて、朋菜は立つこともできない様子だった。
「とりあえず、病院…じゃなくて、医療所へ!」
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