恋のハナシ

驚いた。

突然告白されたから。

告白して来たのは女子高生。

彼女の名前は知らなかったけど、電車やバイト先で見かけていた。

そんな彼女が、俺に告白なんて……。

俺は恋愛にあまり良い思い出がない。

過去に何度か付き合った事もあるけど、そのたび恋愛をするのが怖くなっていった。

俺は話し下手で、どちらかと言えば、群れるより１人で居る方が気楽で好きだ。

そんな俺が初めて付き合ったのが大学１年の春だった。

彼女は大学で同じサークルだった。

読書が好きという共通点から意気投合して話すようになり、彼女から告白されて付き合うようになった。

初めての彼女という事で、俺は一生懸命尽くした。

なるべく時間を作って会っていた。

そんなある日、彼女が友達と話しているのを偶然聞いてしまう。

「小森くんって、連絡もマメだし優しいし、私のわがままを嫌な顔１つしないで聞いてくれるんだけどさぁ……」＊＊＊＊＊＊

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