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雨音めあとかいう女ほんとにバケモンすぎて笑えん だいすき
調節 して 調節 して 2000 ギリ 行かない 文字数 多いよ ‼️‼️‼️‼️
_死神 side
会議終了後、すぐに戦場に駆り出された。幹部が総員出動するほどの敵。数が馬鹿みたいに多いか、強いか。恐らくあたしの第1部隊も戦場へ行っているだろう。
そう思っていたのだけど、そんな事は無かった。数十分もしない内に戦いは終幕を降ろす。そこまで数が多かったわけでも、強かったわけでもない。第1部隊も戦っているかと思いきや、そんなことはない。なぜ幹部が呼ばれたのか?伝達ミスの可能性も否定は出来ない。数はそこまで多くないと言ったが、それは幹部が総員出動する程ではなかった数というだけであって、少なかったとは言い切れない。そんなにも敵が居れば焦り、伝達ミスの1つや2つはあるだろう。
そういえば、出動要請の声、聞いたことあったか?
“星月衆”構成員で、幹部に繋がる無線を使える者は少ない。これは万が一を考慮した策略の1つである。そうなれば、あたしたちが聞く応援要請の声は必然的にいつも同じような声になる。
…いや、思い出せないな。そこまで深追いする必要はないだろう。最近寒くなってきたにしろ、寒気がした。
…、あぁ。
そういうことか。
_登龍 side
さっきから違和感が背を這い回っている。おかしい、何かがおかしい。具体的には分からないが、何かがおかしい。
『どこだ…』
呟いた。どこだ?どこで違和感が発生した?探せ、探せ、探せ。いや違う。
最初から違和感があったんだ。本当にあれは会議だったか?幹部の中にニセモノは紛れ込んで居なかったか?放送はおかしくなかったか?
「ひぇ、顔こわ〜……」
恐らく偵察に来ていたのだろう。俺の部隊の一員でもある蘇芳子羽が横を通り過ぎていった。
子「あ、足立さーん!羅生さんが呼んでましたよ!」
「医務室で!寝てた!!」
子羽ちゃんが声を張る。医務室で寝ていた?雅くん、もう本部に戻ったんだ…。…いや違う。雅くんはなんやかんや言って律儀だからこういうことがあったとき、幹部全員の怪我の有無を確認しに回るんだ。ここか、外れていたピース。
『ごめん!!子羽ちゃん!まだ行けないって言っといて!』
子「…、え?」
その場に子羽ちゃんと幾重にも重なる死体、血痕を置いて走り出した。
_天邪鬼 side
もう終わっちゃった。そんなに強くなかったし、つまんなかったな…。会議もすぐに終わっちゃったし。いつもなら第3部隊隊長サンが面白いこと言ってくれるのに。…そうだ、羅生雅の報告が短かったんだ。
『だから楽しくなかったのかな…?』
『いつもつまんないけど』
…おかしい、ね?数十分前の記憶を掘り返す。普通ならあんな話し方なんてしない。やっぱりおかしい。
『行くしか無いじゃん…!!』
やっぱ遊ぶときはこうでなくちゃ!ワクワクしなきゃ意味ないもんね…!!羅生雅(笑)が向かっているはずの場所へ向かう。
足取りを軽くして。
_化け猫 side
何かがおかしいと思った。道理で違和感があった。あの会議に出ていた羅生雅は、本物の羅生雅ではなかった。処理はしっかりとした。無線を起動しようと、スイッチに手が触れかける。
足「あれ、もう終わった?」
背後から突如聞こえた声。
茜「え”、もう!?」
東から聞こえた声。
月「…!さっすが」
そして西から聞こえた声。
『お手柄はボク〜♪』
またしても幹部が集まった。
「か、怪物…、め…」
ボクの足の下で呻いている羅生雅のフリをした男。怪物?口を開きかけた刹那に、暴風が舞う。きらりと輝くような星が散らされ、思わず目を瞑る。暫くしてから目を開けると、そこにはにこやかな笑みを浮かべた頭領様が立っていた。
雨「当たり前じゃない」
「私たちが怪物なんて」
「…ねっ!」
雨「ありがとね、依央ちゃん」
ちょっとどいてくれるかな。
と言われ、その言葉の通りに足を地に戻す。
雨「次やったら殺すからね?」
そう言いながら足を振りかざした。勢いをつけて落とされた踵は、弧を描いて心臓を貫く。べきゃ、と人間の体から鳴っていはいけない音が鳴る。臓器がぶち撒けられた無惨な死体がそこにはあった。…馬鹿力。
雨「あっ、間違えた」
「帰ろっか!」
血を浴びた幹部をぐるっと見渡し、またしてもにっこりと笑みを浮かべて歩き始めた。確かに”星月衆”は怪物。ボクもそう思う。でもその”星月衆”を怪物にしたてあげたのは、きっと、いや断定できる。彼女だ。
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名 蘇芳 子羽__Suou Siu
能 かくれんぼ__Kakurenbo
二 雲隠れ__Kumogakure
(しぐみ様宅のお子さんをお借りしました)