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タボちょん、捏造有り
若干の暴力表現等有りますご注意ください。
「今日からよろしくな、ちょんまげ」
社長室でそう言って微笑んだターボーは、恋人の顔ではなく“社長の顔”をしていた。
幼馴染で、そして恋人。
そんな彼のコネで会社に入ったちょんまげは、周囲の視線が温かいものばかりではないと初日から分かっていた。
「社長の“特別枠”だろ?」
「いいよな、コネ入社は」
聞こえるように言われる陰口。
それでもターボーの隣に立てるような人間になりたくてちょんまげは必死だった。
だが現実は違った。
入社間もないのに大口の案件を任され、多少の遅刻も咎められない。
ターボーが「結果を出しているから問題ない」と言えば、周囲は何も言えない。
その“特別扱い”が静かに他の社員の憎悪を育てていった。
最初は些細なものだった。
資料が消えている。 会議の連絡が来ない。 陰で笑われる。
やがてそれは目に見える嫌がらせへと変わった。
ロッカールームに閉じ込められ、人気のない会議室に呼び出される。
「社長に守られてるからって調子乗るなよ」
胸ぐらを掴まれ、壁に押し付けられる。
拒んでも、笑われる。
その日からちょんまげは地獄を知った。
暴力だけではない。
人格を否定する言葉、身体を押さえつけられる屈辱。
抵抗すればするほど彼らは楽しんだ。
そしてある日、スマートフォンを突きつけられた。
「これ、バラ撒かれたくなかったら黙ってろよ」
そこに映っていたのは、以前無理矢理性的な暴行をされた時に撮られた写真。
「社長にチクったら、どうなるか分かるよな?」
ちょんまげは何も言えなくなった。
ターボーの前では笑った。
「最近疲れてないか?」
「大丈夫。ちょっと忙しいだけ」
嘘だった。
本当は毎晩震えて眠れなかった。 触れられる度、身体が強張った。
それでも言えなかった。
自分のせいで会社が揺らぐかもしれない。
ターボーの立場が悪くなるかもしれない。
何より——
これ以上「守ってもらう存在」になるのが、悔しかった。