テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
40
真倉
81
雲雀side
目を開けたら目に入ってきたのは知らない天井。頭がズキズキする。頭が働かない…ここはどこだ?俺はなにをしてたっけ?
とりあえず起きあがろう。そうしよう。
そこで違和感に気がついた。腕が動かない。首を動かしてみてみたらベッドに腕が固定されていた。足は自由だったが腕が動かなければ起き上がれない。
『は?』
辺りを見渡すとコンクリートの壁。それに見合わない綺麗な家具と、部屋の奥に謎の棚。よく見えないが、そこには縄や何かの薬品。咄嗟に腕の拘束を解こうとする。快盗だから逃げるのなんてお手のものだ。
…そのはずだった。全然解けない。鍵穴がそもそもないし、俺の持ち物が取られていて必要な道具がない。絶対に見つからない様なところに隠し持っていた道具も全て取られている。
ゾッとした。ここは何処なんだ?俺はなんでここにいるんだっけ?思い出せ、思い出せ!
寝起きで回らない頭を必死に稼働して考えていると扉の向こうから足音がした。
さっと身構える。
扉がガチャリと開いた。
入ってきたのは、奏斗。
え、奏斗?
『は?え、か、かなと…?』
困惑した。どうせまた裏社会関係のやつが俺を誘拐したりしたのだろうと思ってたから。なんてことはどうでもよくて、俺の相棒の奏斗が?なんで……
…思い出した。思い出したくなかったけど。
そうだ。俺は、奏斗の家に遊びに行って、見つけてしまったんだ。部屋を。その部屋は俺の写真やグッズでいっぱいで、しかもその写真は絶対に隠し撮りの角度で、取られた記憶が無いものばかりだった。極め付けは、部屋の中央にあったパソコン。画面が付いていて、その画面には俺の部屋が映っていた。…カメラを仕掛けられていた?でもなんで…。困惑と恐怖でいっぱいになって立ち尽くしていたら、奏斗に声をかけられて…そこからの記憶が無い。
多分気絶させられて、それからこの部屋に連れてかれたんだろう。
「起きたんだ、雲雀。ぐっすり寝てたね〜可愛かったよ」
奏斗が話しかけてきた。可愛かった?なにを言ってるんだこいつ
『どういうつもりだよっ、奏斗!』
飄々とした態度とこの状況に腹が立ってついつい語気が強くなる。
「んー?雲雀がどこにも行かないように監禁してるだけだけど?」
当然の事のように奏斗は言った。それが何よりも怖かった。
『なんだよ…それ…』
「雲雀が悪いんだよ?この僕がいるのに、いろんなやつと浮気しちゃってさぁ」
『う、浮気?』
意味がわから無かった。
「浮気でしょ。僕をおいていろんなやつとつるんじゃってさぁ、家でも僕じゃ無いやつと通話してたでしょ?コラボだって僕だけとしてればいいのに。僕が一番雲雀のことを分かってるのに!ほんと、許せないんですけど。」
「だから、閉じ込めよっかなって。」
…こいつ今なんて言った?家でも?じゃあやっぱり、あの部屋の中央にあったパソコンに映ってた俺の部屋は、奏斗に監視されてたのか?
『お…おれの部屋、監視…してたん?』
声が震えていた。
「そりゃもちろん。誰かと通話してるところも、着替えてるところも、寝顔も、シコってるとこもぜーんぶ見てたよ♡可愛かったなぁ…」
顔が真っ赤になった。し、し、シコってるとこ⁈は??
待て待て待て、確かにこの前我慢出来なくて、ちょーっとヌいたけど…///それが奏斗に見られてた⁈
『さいあく…///』
「あはは、顔真っ赤じゃん。ウケんね。かわい〜」
『つ、つーか、これ!外せよ!!ふざけんな!」
腕の拘束を見せた。
「だめだよー雲雀。それ外したら逃げちゃうじゃん」
そういいながら奏斗は何かを準備している様だった。
『っ、なに、してんだよ』
「秘密〜」
カチャカチャという音が聞こえる。
……なんだか嫌な予感がした。
コメント
1件
うわ、これは…ヤバい展開だわ。雲雀が目覚めたら知らない部屋に監禁されてて、しかも相手がまさかの相棒・奏斗ってのが衝撃すぎる。隠し撮り写真と監視カメラ、そして「浮気」って言いながら閉じ込めるって発想が完全にストーカー化してて怖い。でも「シコってるとこ見てた」って台詞はド直球すぎて笑ったわ(照れる雲雀も可愛い)。次どうなるんだろう、めちゃくちゃ気になる🔥