テラーノベル
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奏斗が取り出したのは、注射器。中には鮮やかな色の液体が入っている。
『は、なん…それ…』
頭が警鐘を鳴らしていた。これを打たれたら絶対にダメだ。そう確信した。
「これ?ちょーっと素直になるお薬。試してみようと思って。」
そう言いながら奏斗がこっちに近づいてくる。奏斗に腕を掴まれ、袖を捲られる。
『やめろ!!!離せっ!』
抵抗したが、それも虚しくすぐに固定されてしまった。
「はーい、お注射しましょーねー?雲雀ぃ」
チクっとしたかと思えば体の中に何かが流れ込んでくる感覚がした。やけに手慣れている。
『やだ…っ、やめ…』
全部入った。今のところ体に変化は無い。だが、それが怖くもあった。奏斗は素直になる薬と言っていた。どう言うことなんだろう。少なくとも死ぬような薬では無いらしい。それだけは安心できた。
「10分もあれば効いてくると思うから。楽しみだなぁ…」
10分。注射されてからもう3分は経った。自分の体に何が起こるんだろうか。怖い。相棒だと思っていた男に監禁され、謎の薬を打たれている。
こんなの、最悪以外の何者でも無い。
だんだん頭がぼんやりしてきた。奏斗のことは認識できるが、頭にモヤがかかったような感じがして、さっきまでの恐怖と困惑がうすれていくのをかんじる…
あれ おれ なにしてたっけ なんでかなとがいるんだろ
「お、効いてきた?」
『あー…?なに、これ…あはは、かなとがいる〜…』
「うんうん、ちゃんと効いてるね。良かった〜」
「ねえ雲雀、ぎゅーしていい?」
ぎゅー…?だきしめるってこと?
なんで? まあ、いいや…
『んー、いいよぉ…?』
「マジで?やったぁ、はい、ぎゅー」
かなとに ちからいっぱいだきしめられた。
いたい けど あったかい…
なんで だきしめられてるんだろ
「はぁ、良い匂い…大好きだよ、雲雀♡」
雲雀の首元に顔を埋めて雲雀の匂いを嗅いだ。
「この薬、なんでも言うこと聞いてくれるようになるんだよなぁ…♡んー雲雀、次はちゅーしよっかぁ」
ちゅー…かなとと?なんでだろ…
まぁ、してもいいや…
『いい、よぉ…?』
雲雀の返事が返ってきた途端、奏斗は雲雀の唇を奪った。優しいキス。しかし奏斗の瞳は離さないと言うような独占欲を孕んでいた。
しばらくバードキスを繰り返していた奏斗だったが、突然雲雀の唇をぺろっと舐めた。
『ひぁっ⁈』
びっくりして開いてしまった雲雀の口を逃すまいと舌を侵入させた。そのまま雲雀の口内をゆっくりと犯していった。
『ん〜⁈⁈』
雲雀はなにが起こっているのかわからないようで目を瞑り、必死に縛られた腕を奏斗に寄せて、奏斗の服をつかんでいた。
くちゅくちゅという音が部屋に響いている。気持ちいのか、雲雀は微かに喘ぎ声を漏らしている。
『んっ、ふっ♡』
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しばらく雲雀の口内を堪能していたが、そろそろ息がキツくなってくる頃合いだろうと、名残惜しくも唇を離す。銀色の細い糸が2人の間にかかり、切れた。
コメント
3件
わあああ!!!!最高すぎる!!!!ほんとに続き待ってます!!!!激重えぬてぃー大好き人間なので需要しかない!!!!さらに薬は需要しかない!!!!最高すぎる!!!!
こんにちは、寺島あおいです🤍 第5話、読みました……辛いですね。信頼していた奏斗に監禁され、薬を打たれる展開、雲雀くんの恐怖と困惑がひしひしと伝わってきました。特に「相棒だと思っていた男」という一文が胸に刺さりますよね。薬が効いて思考がぼんやりする中でも、ぎゅっとされる温かさに微かに気持ちが揺れる雲雀くんの描写が生々しくて……。キスシーンの生々しさも、むしろこの関係の歪さを際立たせているなと感じました。続きが気になります……!