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その夜、私達は寮に戻り、1人に
なったと同時に私は膝から崩れ落ち、
地面に手をついた
『ヒュー ヒュー カヒュッ ゲホッ
ヒュー フ、ウ ヒュッ ヒュー』
過呼吸になり、うまく息が
吸えなくて苦しい
『ヴッ ヒュッ ハッ
ゲホッ ゲホッ』
私は首輪に手を伸ばすも力が入らず、
簡単に壊せるはずの首輪を壊すことが
できない
少しでも良くなろうと風をあびに
外に出ることができた。だが、
それでもよくなる気配はしない
兄さん、兄さんっ!ごめんなさい
『ア”ァ カヒュッ ヒュヒュー』
本格的に苦しくなってきた頃、気配を
感じ、それとともに地面に影ができた
?「人の子、僕に合わせて呼吸をしろ」
私はその人に言われるがまま
ゆっくり呼吸をした
?「いい子だ。だが長くはもたない
僕がなんとかしよう。人の子は
眠っていろ」
その言葉とともに私は目を閉じた
最後に見えたのは、頭に角がはえた
男の人だった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
__また、不思議な夢かしら?
アリス
「言わせてもらうわ。なにが女王
陛下よ!あなたはワガママで
底意地の悪い暴君じゃない」
ハートの女王
「フフフ お前、今
なんとお言いだったね?」
チェシャ猫
「アンタはぃワガママで底意地の
悪い暴君だとさ♪」
ハートの女王
「うぎいいいいい 首をおはね!!」
ハートの王
「女王の命令だぞ!首を切れ〜!」
どうして誰も女王を止めないの
かしら。こうなる前に誰かが
止めてあげていれば…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
グリム
「おっ、レイ!もう起きてたんだゾ」
エース
「今日は決戦日だ!さ、行こうぜ」
『ええ』
そういえば、首が軽いわ
寝る前と変わらないはずよね?
〜〜〜
クロウリー
「これより、ハーツラビュル寮の寮長の
座をかけた決闘をおこないます
挑戦者は、エース・トラッポラ
そして、デュース・スペード
挑戦を受けるのは現寮長である
リドル・ローズハート
では、決闘の掟に従い、挑戦者の
ハンデである魔法封じの首輪を
外してください」
エース
「あー、やっと首輪が外れた!」
リドル
「どうせすぐまた付けられることに
なるんだ。つかの間の開放感を
味わうといい
君達が僕に決闘を挑むと聞いて耳を
疑ったよ。本気で言ってるのかい?」
エース
「当たり前じゃん」
デュース
「冗談で決闘を挑んだりしません」
リドル
「フン。まあいいや
それじゃあさっさと始めよう」
ケイト
「リドルくん。今日の午後の
お茶の用意はどうする?」
リドル
「愚問だね。僕のお茶の時間は毎日
キッカリ16時とルールで決まってる」
ケイト
「でも、もう15時半を過ぎてるけど…」
リドル
「僕が遅刻をすると思うのかい?
どうせすぐ決着がつく
そういうわけで、僕には時間がない
1人ずつ相手をするのも面倒だ
2人まとめてかかっておいで」
デュース
「ずいぶんと言ってくれるな」
グリム
「カ〜ッ!感じ悪いんだゾ」
エース
「こっちだって、作戦くらい
立ててきてるっつーの!」
リドル
「学園長、決闘の合図を」
クロウリー
「私が、投げたこの手鏡が落ちて
割れるのが始まりの合図です
では…レディ、ファイッ!」
学園長の手から、手鏡が落ち…割れた
リドル
「オフウィズユアヘッド
《首をはねろ》!!」
「「うわああああ!!」」
やっぱり寮長なだけあるのね
エース
「ぐ…っ、くっそぉ!魔法を
具現化させるヒマもなしかよ!」
デュース
「ここまで手も足も出ないなんて」
クロウリー
「魔法の強さはイマジネーションの
強さ。魔法の効果を正確に思い描く
力が強いほど、正確性の強さも増す
ローズハートくんはますます魔法に
磨きがかかってますね」
グリム
「ふな”あぁ レベルが
違い過ぎるんだゾ」
リドル
「フン。5秒もかからなかったね
その程度の実力で、よくボクに
挑もうと思ったものだ。恥ずかしく
ないの?
やっぱりルール破る奴は、何を
やってもダメ。お母様の言う通りだ」
デュース
「くっ、たしかに、ルールは守る
べきだ。でも、無茶苦茶なルールを
押し付けるのはただの横暴だ!」
リドル
「ハァ?ルールを守れば罰がある
そして、この寮では僕がルールだ
だから、僕が決めた事に従えない
奴は首をはねられたって文句は
言えないんだよ!」
『間違っているわ!法律だからと何を
してもいいわけない。ましてや、
この世に絶対なんてものはないの!』
リドル
「間違ってるかどうかは、全部僕が
決める事だ!!そんな簡単な
ルールにも従えないなんて、君は
一体どんな教育を受けてきたの?」
ピクッ
リドル
「どうせ大した魔法も
使えない親から生まれて」
『…』
眼の前が、真っ暗になっていく
リドル
「この学園に入るまでろくな教育も
受けられなかったんだろう。実に
不愉快だ」
そうね。全部事実。でもね、でも
デュース
「テメェッ」
「「ッ…」」
私の家族がもう既に死んでいると
知っている人は、空気が悪くなって
いく
エース
「ふざっっっけんなよ!!!!!」
『!』
バコンッ!そんな音とともに、
エースは寮長を殴った
リドル
「えっ」
ケイト
「リドルくん!?」
トレイ
「リドル!」
クロウリー
「ローズハートくん!?」
「「げっ!寮長を殴った!?」」
グリム
「右ストレートが、綺麗に
顔面にキマったんだゾ!」
デュース
「エ、エース!?」
エース
「あー、もういい。寮長とか
決闘とかどうでもいいわ」
リドル
「痛…え?僕、殴られた」
エース
「子供は親のトロヒィーじゃねぇーし
子供のデキが親の価値を決めるわけ
でもないでしょ
お前がクソ野郎なのは親のせいでも
なんでもねーって、たった今よ〜く
分かったわ!
この学園に来てから1年、お前の
横暴さを注意してくれるダチの
1人も作れなかった、てめーの
せいだ!」
リドル
「何、を、言ってるんだ?」
エース
「そりゃお前は、ガッチガチの教育
ママにエグい育て方されたかも
しんないけどさ、ママ、ママって
そればっかかよ!
自分で何も考えてねーじゃん!
何が赤き支配者だ!お前は、魔法が
強いだけのただの赤ちゃんだ!」
リドル
「赤ちゃん、だって?この僕が?
何も知らないくせに
僕のことを何も知らないくせに!」
エース
「あ〜、知らないね。知るわけねぇ
だろ!あんな態度で分かると思うか?
甘えてんじゃねぇーよ!
逆にお前はレイの何を知ってるんだ!
レイはお前が当たり前に持ってる
家族を亡くしたんだ!!小さい頃に
もう死んでるんだ!?!?」
「「!!」」
『ッッ』
リドル
「うるさい、うるさい、うるさい!!
黙れ!!お母様は正しいんだ!
だから僕も絶対に正しいんだ!!」
トレイ
「リドル、落ち着け
決闘はもう終わってる」
クロウリー
「クローバーくんの言う通りです
挑戦者は暴力行為で失格!
これ以上争いを続けるのであれば、
校則違反になりますよ!」
寮生
「新入生の言う通りだ!
もううんざりなんだよ!」
ベチャ と、寮生の誰かが卵を投げた
リドル
「うっ!」
トレイ
「!?なんだ、卵?
寮生が投げた、のか?」
リドル
「誰だ!僕に卵を投げた奴は!」
「「…」」
リドル
「フ、ハハハ、アハハ!!うんざり
だって?うんざりなのは僕の
ほうだ!!
何度首をはねても、どれだけ厳しく
しても、お前達はルール違反を
おかす!どいつもこいつも、自分
勝手な奴ばっかり!
いいだろう。名乗りでないなら全員
連帯責任だ!全員の首をはねてやる!
オフウィズユアヘッド
《首をはねろ》!!」
ハーツラビュル寮生
「う、うわあああ!!逃げろ!」
「ぐええっ!首輪がっ、!」
リドル
「アハハハ!どうだ!誰も僕に手も
足も出ないだろう!やっぱり、
ルールを厳守する僕が一番正しい
んだ!」
クロウリー
「おやめなさいローズハートくん!
ルールを守る君らしくもない!」
ケイト
「トレイ、これヤバいよ
あんなに魔法を連発したら」
トレイ
「くっ!リドル!もうやめろ!」
エース
「おい、お前!何でも自分の思い
通りになるはずないだろ!?そう
やってすぐんしゃく起こすことが、
赤ん坊だっつってんの!」
リドル
「今すぐ撤回しろ!
口刺しにされたいのか!」
エース
「やだね。絶対にしねぇ」
リドル
「うぎいいいいい!!!!!」
ケイト
「ガチでヤバいって!お前ら逃げろ!」
デュース
「なんて大がかりな魔法なんだ!
まさかアレ全部で突っ込んでくる
気か!?」
リドル
「薔薇の木よ、あいつの身体を
バラバラにしてしまえーーー!!」
クロウリー
「いけない!よけなさい!」
『フゥ』
私は小さく息を吐きながら、
マジカルペンに手をかけた
カキーン
マジカルペンは日輪刀に変わり、
エースの前に立ち、向かってくる
ものを全て斬って跳ね返した
ただ、エース以外に向かったものは…