テラーノベル
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剣術の模擬戦から数日後。
カキは庭で木剣を振っていたが、突然その手を止めた。
「Kさん!」
防音室から出てきたK-Tが振り返る。
「今度は、剣がなくても戦えるようになりたい!」
「必要ない」
「必要ある! 剣を落とされたら、俺は何もできないだろ!」
「逃げろ」
「逃げたくない!」
カキが即答すると、K-Tはしばらく黙った。
メバルは洗濯物をたたみながら、少し困った顔をする。
「カキ、戦いは続ければいいってものじゃないよ」
「でも、Kさんは剣がなくても強いだろ?」
「俺は武器を使わなくても動けるだけだ」
K-Tは庭の中央へ歩き、カキに木剣を置かせた。
「まず、倒れ方を覚えろ」
「倒れ方?」
K-Tは何も言わず、カキの腕を取った。
次の瞬間、カキの身体が宙に浮き、背中から地面へ落ちる。
「痛っ!」
メバルが立ち上がった。
「K-T!」
「受け身を取っていない」
「先に説明してよ!」
「説明しても、こいつは聞かない」
「聞くよ!」
「聞いていなかった」
カキは背中を押さえながら起き上がった。
ミステーが地面を見つめる。
「落ちた音が硬い。まだ身体が地面と仲良くない」
「地面と仲良くなる必要あるのか?」
「仲が悪いと、何度も痛くなる」
カキは渋々、K-Tの前に座った。
「もう一回」
K-Tはうなずいた。
その日、カキは剣を一度も振らなかった。
K-Takasaka
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コメント
1件
あら〜第6話読んだよ!カキが「剣がなくても戦えるようになりたい」って自分で気づいて直訴するところ、いい成長だなって思ったわ。でもK-Tの「必要ない」→カキの「逃げたくない!」ってやり取り、二人の価値観の違いが際立ってて好き。そしていきなり投げ飛ばして「受け身を取っていない」は草。ミステーの「地面と仲良くない」って表現も独特でツボった。剣に頼らない戦い方への一歩目、これからどうなるか楽しみだわ🔥