テラーノベル
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pn「この本も面白かったな〜〜」
気づけば俺は沢山の本を読み終え、今も新しい本を読もうとしていた。
入口の方に新しい本が入ったと書いていた。
恋愛小説らしい。恋愛小説もなかなか甘酸っぱくて好きだからずっと読みたいと思っていた。
時刻も12時頃だった為いつも通りカフェでカフェオレとサンドウィッチを買って雨が降る外を眺める。
この場所はこの時期になると雨がよく降るのだろうか。
俺が引っ越してきた日は晴れていたがそれ以降雨が多い。
pn「ン゛〜〜 … !!」
pn「… ッ 届かな ッ 、い 、」
あと10cmほど身長があれば届いていただろう。ここのコーナーは足場がなくてどうしようもない。
ジャンプしたらギリギリなんとか届きそうだった為必死にジャンプをし続けた。
pn「ッ あとちょっと ッ … !!」
その時だった。
ガタ ヾ
pn「ッぁ…」
上の列の本数冊が俺へ落ちてきたのだった。
1冊ならまだしも8冊はあるだろこれ。避けられるわけがない。
俺はどうしようもなく反射的にその場にしゃがみ込んだ。
バサバサ ッ ヾ
pn「….ッ ?」
本の音はして2、3冊ほど床に落ちたが俺に当たることは無かった。
それより他の本は…?俺に落ちてきたよな…?
気になって上を見上げるとそこには俺の真上で本をキャッチしている人がいた。
pn「ッは 、 … すみません ありがとうございます !!」
すぐにそう声をかけるとその男性は俺に優しく微笑みかけてくれた。
??「いえいえ 、怪我は無いですか?」
pn「はい 、 おかげさまで … 」
??「よかったです 笑ヾ」
??「何か取りたかったんですか?」
pn「あぁ 、 今日入ってきたやつで … 」
??「もしかしてこれですか?」
pn「それです !!」
??「俺も気になってたんですよねこれ」
??「読み終わったら俺に貸してくれません?」
俺にそう言って差し出してくれたが助けてもらった上に先に読むなんて申し訳なさすぎる。
pn「いやいや 、先に読んでください !!」
??「あ 、 いいんですか? 」
pn「もちろんです !!」
??「ふ っ 笑ヾ」
??「ありがとうございます 笑ヾ」
180cm近くある彼の髪は夜空のような紺色の髪にどこまでも深く気を抜けば吸い込まれてしまいそうな瞳をした男性だった。
前髪が少し長くて初め怖い印象だったが笑った顔が優しくて一気に印象は良い方へ変わった。
??「…あ 、 やば ッ」
??「すみません、じゃあ急いで読んで渡しますね !! 」
そう言って男性はそのまま去ってしまった。
名前も聞けなかったしまた会えるのだろうか…
ふわっと優しい笑顔と落ち着いた声が印象深い人だったなぁ …
pn「また会えるといいな…」
カランカラン ヾ
あれからも毎日来てるけど中々彼には会わない。
仕方ないけど今日もいつものところで小説を読むことにした。
pn「….ぁ、」
俺の視線の先にいたのはまさに彼だった。
何かを真剣に勉強していてそばにはあの小説が置いてある。
やっと会えたんだ。
pn「….あの !!」
??「ん…. 、あ、この間の … 」
??「小説読み終わったよ、会えて良かった 笑ヾ」
そう言って俺の手に小説をぽす、とのせた。
会うのは2回目なのにいきなり手を触れてくるのには驚いたけどやはり笑顔が眩しすぎた。
pn「…ぁ、そうだ、」
??「ん?」
pn「名前…教えてくれませんか…?」
??「あぁ…名前?」
rd「らっだぁだよ」
pn「らっだぁさん…」
rd「君は?」
pn「あッ 、 ぺ 、 ぺいんとです … !!」
rd「ふふっ 笑ヾ ぺいんとね、いくつ?」
pn「今年で23になります !!」
rd「じゃあ今は22か … 俺と2歳差だね」
pn「え !! そうなんですか ?!」
と言うことは今年で25歳か …
rd「せっかくだし俺の隣で読んでってよ」
pn「いいんですか?」
rd「もちろん」
断る理由もなくらっだぁさんの隣の席に座る。
… この人いい匂いするだよなぁ
ていうかこの人さっき年齢の話する前から俺にタメじゃなかった ?!
俺らまだ2回しか会ってないよね ?!
pn「らっだぁさんってなんの勉強してたんですか?」
rd「あー…趣味だよ趣味」
pn「そうなんですね …」
rd「ぺいんとこそ毎日図書館来て何してるの?」
pn「なんで毎日来てることッ …」
rd「だって毎日見るんだもん 笑ヾ」
pn「らっだぁさんも毎日来てるんですか?」
rd「うーん … 来ない日もあるけど基本いるかなぁ …」
pn「なんで話しかけてくれなかったんですか ?!」
pn「俺ずっと探してたのにぃ …」
rd「あははヾ ごめんごめん 笑ヾ」
rd「ずっと探してくれてたの? 笑ヾ」
pn「そうですよ !!」
rd「そっかそっか 笑ヾ」
rd「ぺいんとは大学行ってたの?」
pn「はい !! 大学卒業してここ来ました」
rd「じゃあ最近来たばっかりなんだ」
pn「そうなんですよ 〜〜 でもここ引っ越してからずっと雨で …」
rd「そうだね 〜 この時期は雨降りっぱなしなんだよね」
rd「でもこの時期乗り越えたらあとはいい天気だよ?」
pn「そうなんですか?」
rd「うんうん」
rd「四季感じるのにぴったりだね」
pn「うわ〜〜いいですね !!」
pn「俺雪とか全然見たことなくて」
rd「えっ 降らない地域から来たの?」
pn「そうなんですよね 、正確には降るけど積もるほどじゃないって言うか …」
rd「へぇ〜〜 …」
rd「ぺいんとはどこから引っ越してきたの?」
pn「東京です !!」
rd「えッ 東京 ?!」
俺がそう言うとらっだぁさんは表情を明るくして聞き返してきた。
東京になにか思い出があるのだろうか。
rd「俺も大学生の頃東京にいたよ!?」
pn「え!? そうなんですか?!」
rd「うん!! どこの大学?」
pn「𓏸𓏸ってところなんですけど ..」
rd「え近いよ !! 俺𓏸𓏸 !!」
pn「俺そこも受けたんですけど落ちました 笑ヾ
羨ましいです 〜〜 !!」
rd「え〜〜 同じだったかもしれなかったんだ」
pn「そう考えるとすごいですね 笑ヾ」
らっだぁさんと話していると共通点がいくつもあって価値観も似ていた為仲良くなるのにそう時間はかからなかった。
コメント
5件
ガチ、悶え。😇🫶👀 好き💖
出会い方が天才的すぎてリアルで声出ました...