【主様!!】
【主様、嫌です…死なないで…! 】
【主様!聞こえますか!?】
……
………………
蜜【はっ……!ま、また…あの夢かぁ……】
最近、同じ夢を何回も見る。
夢の中では自分が死にかけていて、その中、誰か複数人が自分を【主様】と呼び、その人たちの顔が見えそうな直前に目が覚める。
まぁ、ただの夢なのでもう一度寝ることにした。現在は午前2時、あと3時間は寝れる
蜜【寝るかぁ〜……夢の続き見なきゃいいけど】
ーー3時間後 午前5時ーー
蜜【ん”…ん〜…ふぁあ、もう朝か。結局夢の続きは見なかったから良かったや】
部屋から出て、リビングに行き朝ご飯を作って食べる。
蜜【今日も学校か…嫌だなあ】
友達は誰一人として居ないし、つまらないからだ。
準備を済ませ、現在7時。
蜜【行ってきまーす】
……誰もいない。両親と弟は数年前、交通事故で亡くなったのだ。私だけが生き残った
まぁ、あまり仲は良くなかったので生活はそんなに変わらない
…と、話している間に学校に着いた現在8時
蜜【一限は……うげ、体育だ】
今日の体育は2000メートル走る。サボりたい
蜜【まー…いつも通り見学するか】
体力が無いと言う理由と、酸素不足になりやすいという理由で休んでいる。体力はあるが面倒くさい。酸素不足になりやすいのは本当なので休める
モブ男【む”、む”り”〜……】
モブ女【2000なんてバカじゃないのー!?】
蜜【みんな2000位でダメなんだ……】
と、こんな感じで今日の学校は終わりだ
現在午後7時
帰宅
風呂、ご飯、寝る支度を済ませ、寝る
蜜【おやすみ……】
ーー夢のなかーー
?【主様!!】
(嗚呼……またか)
?【主様!!私がッ…私が直ぐに治しますから……!】
(何時もとなんかセリフ違う……?)
?【主様が死んじゃったら僕、ボク…嫌です!】
(顔見えるくね?これ…覚める気配も無いし)
(え……この人達ってもしかして…)
ルカス【主様!!!】
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
蜜【ルカス!!!】
目が覚めた。どうして今まで忘れていたのだろう
蜜【ルカス……?ルカス…】
思い出した。私は前世、悪魔執事の主だったのだ。
そして恐らくあの夢は私の前世の最期だろう。
そんな、ルカス達の事しか考えないまま今日も学校へ向かう。
蜜【前世のことがなんで今…? 絶対何かあるよねこれ…今日は金曜日だし、帰ったらもうちょっと考えよ】
そんな事しか考えていなかったので、直ぐに学校は終わった。現在午後7時半
蜜【早く帰らないと。】
?【ニャア〜】
蜜【ん?】
猫の声だ。私が振り向くと…
黒猫【んにゃあ〜♪】(すりっ…
蜜【人懐っこ……ってあれ、前世もこんなことあったような…ねえ猫さん】
黒猫【にゃあ?】
蜜【金の指輪って持ってたりしない?】
黒猫【……】
黒猫【ダッ】
猫は走り去った。
カラン
そう、金属音がしたので屈んで見てみるとそれは…
金の指輪だった。
続く
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