コメント
1件
「ねぇ」
「なに〜?」
俺が話しかければふわふわとした声でそう返ってくる。
「大好き」
「ん〜、知ってる」
カップルみたいな会話をしてるように見えるけど実際ただの俺の片想い。笑う彼の顔が眩しくて、可愛くて、雨の日でも彼が居れば楽しいし照らされてる感じ。
「付き合って」
「んも〜、何回言えばわかるの、僕はなかむのこと恋愛対象として見てないの」
「男だからダメって言うの?」
「そうは言ってないじゃ〜ん…」
彼は優しい、俺がとれだけしつこくても相手してくれる。彼なりの優しさで突き放さないでいてくれる。そんな彼をまたさらに好きになる。
「いつか絶対落とすから」
「…そう」
俺がそういえば彼は最早呆れたようにため息を吐いた。
まぁ、流石に彼に恋人が出来ただとか、そしたら諦めるけど。それまではずっと一緒に居てやるから。
「離れないでね」
「神頼みでもしておけば」
そういうとべ、と舌を出す彼。そういうとこも好き、全部が好き。
君の何もかも、俺だけのにしてみせるから。