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私はいろいろな感情が込み上げてきた。彼の笑った顔がとても安心できて、私は自分があと1週間の命だということを忘れそうになった。泣きそうになった。彼ともう居られないのかと…

私はふと彼を見た。彼のひだまりのような笑顔は、私の心を満たしてくれた。

(最後に彼の笑顔を見られるかな…?)

彼は泣いてしまう気がする。彼は壊れてしまう気がする。私がいなくなることで彼を壊してしまうのが怖い。どうして私なのだろう。どうして私が死ななくてはならないのだろう…彼との時間がもうすぐ終わってしまうと考えるのがとても辛い。どうしようもなくなる。泣きたいのに泣くことさえできない。どうして私なのだろう…どうして私が彼の彼女なのだろう…どうして…どうして?私なのだろう。何度問いかけても神様は何も言わない。神様なんてやっぱり信用できない。信用できてるなら私はずっと神様にすがって生きてきた。神様なんていらない。神様はいらないから…私のことを直してくれるお医者様をください…

影がさした。なんだろう…と、顔を上げた。

彼の柔らかい唇が、私の口に触れていた。

キスだ…と分かるのには少し時間がかかった。

私は、彼と2度目のキスをした…

「拓馬くん…?」

「ん?」

彼は何もなかったかのように聞いてくる。

「なんで、今…?」

彼はまた笑う。また、ひだまりのように笑う。

「僕は真白を愛してる」

心の声が聞こえる僕と、心を殺した君の話。(完結)

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わああああイケメンかよ

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