何でも許せる方のみお進みください
ゾムside
「……は?」
何をいってるのか、わからなかった。
「だから、君護衛向いてないよ」
うまく処理できていない俺に向かって、もう一度言う。
「…それっ「だってぇ〜、君、実際トントンさん守れてないでしょ?」
俺の言葉を遮り、カウンターを喰らわせてくる。
「やめた方がいいんじゃない⁇」
面と向かってそう言われると、心に槍が刺さった気分になった。
俺は、書記長様を守るために、ここにいる。
守れてないじゃん…
「…おれ」
さっきまで黙っていた書記長様が口を開く。
「ゾムを護衛すると決めたのは私です。勝手な言いがかりはやめて頂きたいですね」
「ん〜、ま、そうですね」
「それじゃあ、また」
「え、会議するんじゃなかったんですか?」
とんとん拍子で進んでいくことに、頭が追いついていないのか、困惑したように
書記長様が問いかける。
「俺は、今の貴方達と話すつもりはないですね」
まるで、話す価値もない。と言うように此方をみていた。
ぎゅ、と胸が締め付けられる。
「みどり〜、よろしく」
らっだぁさんがそう言った瞬間、俺たちは別の場所に転送させられた。
トントンside
今、俺たちは我々国の城に向かって歩いている。
あのあと、俺たちは、気づけば運営国の敷地外にいた。
あの感じだ、また来て話そう。そう言う意味をらっだぁさんは込めている。
さっきからゾムがずっと上の空だ。
「…ゾム⁇」
「…」
「あ、なんすか?」
「…」
「気にせんでええからな、らっだぁさんは冗談で言うこと多いし…」
「あぁ…、はい」
な?ずっとこれやねんで
行きはゾムから話しかけてくれたんやけど…
「…なぁ、書記長様。」
「なんや?」
「俺、護衛やめるわ」
まっすぐ此方を向いて、覚悟を決めた目でそう言った。
回覧ありがとうございました。
完結まであと1話!
最後まで脅威と書記長を見届けてもらえると嬉しいです!
回覧ありがとうございました。
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コメント
9件
完結楽しみ!!!! ゾムの心情が揺らいでますねぇ、、 トントンも悲しいやろな
しっかり自分で考えて 「辞める」っていう選択を するゾムさんがカッコいいけど 悲しいっていう思いもあって 情緒不安定...。