テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
36
莉音
5,443
128
#うりえと
すのの
1,370
「ねぇ。MENさん。」
「…どうした?」
「僕、MENさんに魔法を教えてもらいたい。」
「…俺、教えるの苦手なんだが。」
「ううん。それでもMENさんがいいの。」
「上手になんねぇと思うぞ?」
「それでもいい。だって、MENさんと修行したら楽しそうだもん!」
「…はいはい。わぁったよ。」
「ありがと!」
音といると、心が暖かくなる。
音の期待に、応えたくなる。
なんで、こんな事を思うのだろう。
…(音視点)
「…ね、MENさん。」
「ん、…あ、わりぃ。聞いてなかったわ。」
「なんでだよぉ…。」
「すまん!もう一回言ってくれねぇか?」
「しょーがないなぁ。僕は光魔法が得意だけど、MENさんは何が得意なのかなぁって思って。」
「俺、は…そうだな…。創造魔法かなぁ。」
「すご!僕、はじめて聞いた!」
「そうか?意外にいるもんだぜ。」
「そんなことないよ?色んな人の魔法を聞いたけど、MENさんがはじめて!」
「そんなに魔法を聞いたのか?」
「うん!僕、騎士団がめっちゃ好きだから!イベントに行ってるの!」
「あー、ファン多いよなぁ…この国の騎士団。」
「MENさんが前いたところは違うの?」
「俺がいたところの騎士団はあんま強くなかったからなぁ…。ファンがつくにもニュースとかでやらないからさ。」
「なるほど…。」
「ドズル団長も、ぼんじゅうる副団長も優秀だもんなぁ…。
最近試験に合格したおらふ団員…だっけ?その人も最近すごいらしいしな。」
「やっぱりかっこいい!僕の将来の夢だから、ドズルさんが団長やってる間に僕も入るの!」
「じゃあ、早く入んねぇとな。」
「うん!それに…MENさんよりも強くなるって約束したし?約束は破れないから!」
「やっぱり、音は優しいよなぁ…。」
優しすぎるんだよ、お前は。
「なに…?」
「…どうかしたか?」
「…ううん。なんでもない!」
突然…頭の中に声と音声が流れ込んできた…。
なんで?
それに、MENさん、だった。
優しいって言ってくれて、俺に向かって話している人が。
MENさん、泣いてた。
…大丈夫かな。
これがなんなのかわかんないけど、
きっと、大切な事だと思う。
…勘、だけど。
コメント
1件
えび天さん、第2話読みました! 音くんの無邪気さと、MENさんの「優しすぎるよな」って心のつぶやき、すごくグッときました…。最後に音くんがMENさんの声を聞いちゃうシーン、不思議で気になる!この能力、何か鍵になりそうですね。ふたりの距離感がじんわり温かくて、でもちょっと切ない。続き、すごく気になります🥀