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#カワカミ・ハナマル
カワカミ・ハナマルの嫁
32
「どうして逃げるんだ?」
ずっと好きで好きで堪らなかった。全部主様の為なら要らないって。主様の為なら全て捧げるって。主様は俺に言ってくれたっけ、ハナマルの全部を受け止めるよ。と言ってくれたから全部をさらけ出してのになぁ。
「どうしてそんなに震えてるんだ?」
「ち、近ずかないでっ、」
震える身体を触れようと、手を出すが。パシンっ、と払われてしまった。
「あ、ごめん、なさいごめんなさい。」
「謝らなくていいぞ、主様。今日はテディちゃんもユーハン来てるんだからさ。静かになな?」
「….わかった。」
俺は主様のいる部屋を後にし、ユーハンとテディちゃんの居る部屋に戻った。
「ただいま。」
「おかえりなさい!」
「ハナマルさん、主様は?」
「主様は、今風邪引いてるんだ、悪ぃな、面見せてやれなくて。」
「そうなんですね!」
「あぁ、」
冷たい床。視界が暗い。隣からは平和な声。ハナマルはさっきテディちゃんとユーハンがいるから静かにな。と言っていた、今音を出せば二人に気付いて貰えるかと、音を立てた。
ドンドンッ。
「あれ?なんか音が聞こえましたね!」
「そうですね。」
「あぁ?そうか?気のせいだろ。」
「そうですかね?」
「ココ最近ドンドン音鳴るからなぁ~」
「壁に何か居るんじゃないですか?」
「それ主様知ったらやばくないですか?!」
はぐらかされた。今日、ハナマルのずる賢さが憎いと思ってしまった。
「じゃあな、ユーハン、テディちゃん」
「はい!また来ますね!」
「主様に会えなかったのは少し寂しいですが、また来ます。」
「おう!」
俺は玄関のドアを閉め。主様の居る部屋に向かった。ひたひたと冷たい床を歩く。俺は主様を愛してあげたいのになぁ。
「主様。」
「ハナマル、」
「俺さぁ、静かになしとけって言ったのに。どうしてヤクソク守ってくれないんだ?」
「違っ、ごめんなさい、ごめんなさい。」
ハナマルはこちらに来て、手を上にあげた。痛い。冷たい。助けて。そう言葉を出しても届かない。増え続ける青い花。もう嫌だよ。
「ごめんなさい!ごめん、なさいっ!許して、くださいっ。」
「俺はさぁ、あんたの為なら死んでもいいんだよ。それぐらい、□□□を愛してるんだ。」
「っ、はぁ、ごめ、なさいっ、」
「ごめんなぁ、これもあんたの為なんだ。 」
そんなことを言うハナマルの目付きは優しく、あの頃のハナマルだ。優しく撫でてくれ、どんなことも聞いてくれるハナマルの目付きだった。
「あ、そろそろ飯の時間か、主様待っててくれよな。」
「….はい。」
ガチャリとドアを閉め冷蔵庫を開く。今日のご飯は何にしようかと考える。ふと、ロノから貰ったレシピ一覧の本を思い出し棚から取り美味しそうなのを探す。ふと目に入ったのは主様が美味しいと言っていたドリア。よし、これを作ろう。俺は冷蔵庫から材料を取り出し作り始めた。
「主様、出来たぞ。」
「…..はい。」
「これ、外すな。」
「ありがとう。」
そういい俺は主様に付けていた鎖を外す。カチャリ、と外した音が部屋に響き渡る。ほら、食べな。と言う俺の声を無視して、無難に口にドリアを運ぶ。
「主様明日、主様含め全員でフィンレイ様呼び出しのパーティーがあるんだ。だから明日一回デビルズパレスに行くぞ。」
「わかったよ、ハナマル。」
私はこの時なら助けを求められる。と思いながらドリアを口に頬張る。食べ終わりハナマルも私も明日早いので寝ることにした。でも実際にパレスに何回か助けを求めようとしても無駄だったな、と思いながら眠りについた。
「主様。起きてくれ」
「んっ…」
「1時間後にデビルズパレス行くぞ。」
「わかった、。」
私はハナマルに言われお風呂に入り、いつもと違う服を着た。1時間後、馬車が来て、中にはテディ、ユーハン、ボスキ、が乗っており、馬車を操縦しているのはシロだった。私はハナマルと馬車に乗りここ最近の話をした。
「主様、元気だったか?」
「うん!元気だったよ。」
「俺、この日を楽しみにしてました!」
「ふふっ、私もだよ!」
ハナマルにバレないよう、明るい私を演じる。バレたら怒られるから、殴られるから。
「ハナマルさん」
「どうした?ユーハン」
「また今度模擬戦してくれませんか?」
「えぇ、」
「抹茶の和菓子でどうですか?」
「乗った!」
俺はユーハンに模擬戦を申し込まれ抹茶の和菓子を掛けにすることになった。馬車がピタリと止まりシロの声がした。
「着いたぞ。」
「ありがとう、シロ。」
「……ふん」
私はデビルズパレスの扉をガチャリと開けると執事たちがエントランスで待っていた。
「おかえりなさいませ、主様。」
「みんな!ただいま!」
「主様、お召し物を用意しますのでこちらへ来てください。」
「わかったよ、フルーレ。じゃあ、ハナマル、少し言ってくるね。」
「ああ。」
今が絶好のチャンス。ドレスルームに行き、フルーレと色々話した。
「主様、少し痩せましたか?」
「そうかな?」
「はい!」
「ハナマルの食事管理がいいだけだよ。」
服は自分で着替えるよと良い、少し経ち普通に会話をしていた。ハナマルはいま、ルカス先生達と話しているのはドレスルームに行く際に確認した。私は震える声で言った。
「フ、フルーレ、助けて。」
「…?どうしましたか、主様。」
「ハナマルに監禁されてる。」
「えっ….」
「お願い。」
「でも、どうすれば。」
「えっ….」
フルーレの首には見覚えのある刀、そして見覚えのある声。
「やだなぁ、主様。俺がそんなことするわけないじゃん。」
「フルーレ!」
「….ハナマルさん、どういうことですか。」
「…..はぁ、ダメかぁ。俺は監禁してるよ。主様のためにな。 」
「私のため?」
「あぁ、主様がエスポワールの街へ行ったら余計な男が突っかかってくる。それを守るためだ。あと執事もな。」
「ハナマルさん、それは違うと思います。」
「なんでよ。」
「主様はたしかに素敵な方です。けど、ハナマルさんが以上に主様が好きな人は居ませんし、街の人が襲ってきてもハナマルさんが守ってくれるでしょう?」
「はぁ….」
ハナマルのため息と同時に刀の歯が首に近ずく。このままじゃ、フルーレがやられちゃう。
「いいのかい?主様、フルーレどうなっても。」
「フルーレ、私は大丈夫だから。監禁なんて嘘。フルーレをからかいたかっただけ。」
「でも、主様。」
その言葉を聞いて安心したのかハナマルは刀を下ろした。
「さ、時間ねーぞ、ヘアアレンジしてやるからこっち来い、主様。」
「ありがとう、ハナマル」
「…..主様もフルーレも、あ、そこにいるラトもだな。」
「…….」
「居るのバレてんぞ。」
扉に喋りかけるハナマル。すると呆れたかの用に溜息と共に扉が開く。
「クフフ….バレてしまいましたか。」
「ああ、バレバレだ。」
「ここにいる全員、ほかの執事に言ったら全員殺すからな。」
ハナマルはいつもより低い声でラトとフルーレに伝えた。その時フルーレとラトはハナマルの中の獣が姿を見せたかの様にビクッとした。と同時に私は本当に彼から逃げられないとわかった。
フルーレとラトにバレちまった。だが、執事全員が人質だからそう簡単に言うはずがない。そうこうしながらヘアアレンジを終わらせ執事たちの所へ戻った。
「すまん、遅れた」
「ごめんなさい!皆さん」
「いえいえ、大丈夫ですよ。」
「ついフルーレとラトと主様が楽しく喋ってたから入りずらくてよ。」
「ラトくん、どこに行ったのかと思ったら主様のところに行ってたのかい?」
「えぇ、久しぶりなので話したくて。」
「ところで、ロノとバスティンは?」
私はそういうと後ろから走る音が聞こえた。
「っはぁ、はぁ、遅れてすんません!」
「ロノくん、大丈夫ですよ。送迎の馬車はまだ来てませんから。」
「バスティンはって、まだ来てねぇんすか?!」
「えぇ、ロノくんは見かけましたか?」
「ったく、あの狐やろう、どこで道草食ってんだ? 」
「すまない、遅れた。」
「おい狐やろう!どこで道草食ってたんだよ!」
「….?道草は食ってないが…?」
「そういう訳じゃねぇよ!」
「ほら、馬車きたよ?乗ろっか。」
私たちはフィンレイ様が手配してくれた送迎馬車で本邸に向かうことにした。私の勘違いかもしれないが、ハナマルの視線がいつも家で扱うような視線を感じでゾッとした。
「パーティーに来てくれて感謝するよ、悪魔執事の主。」
「いえいえ、招待していただき有り難うございます。」
「少し主を借りていいかな、ルカス。ハナマルくん。」
「もちろんですよ。」
「えぇ、もちろんですよ。」
私はフィンレイ様に手を取られ、誰も居ないテラスに来た。
「…..悪魔執事の主に一つ聞いていいか?」
「えぇ、なんですか?」
「….カワカミ・ハナマルという男。君に尋常じゃない目付きで見ていたね。まるで、監視されているような。」
「……やっぱ、フィンレイ様にはバレますかね、?」
「私も時間は無いが話なら聞いてあげよう。」
「ありがとうございます。」
それから私はフィンレイ様に今までの事を話した。私とハナマルが恋人同士のこと、彼に暴力、監禁をされていること、これら話したことをほかの執事に言ったら全員殺されること。
「そうか。」
「ごめんなさい。こんな愚痴みたいなこと言ってしまって。」
「いいや、大丈夫だ。おっと、そろそろ時間だからルカスのところまで送るよ。」
「いいえ、大丈夫ですよ、時間なんですから、急いでください。」
「….ああ、そうするよ。」
私はフィンレイ様が去った後足早にほかの執事が心配しないよう広場に戻った。
「遅くなってごめんね。」
「いえいえ、大丈夫ですよ♪」
「良かった。」
「それより見てください、ハナマルくんとユーハンくんがダンス踊っていますよ。」
「ほんとだ、綺麗だね。」
「やぁ、主様。」
「ベレン!」
「カクテルいかが?」
「ありがとう、じゃあ一つ貰うね。」
「どうぞ。」
その後は何事もなく終わったが、ハナマルと私以外は一回執事たちをデビルズパレスに送り私とハナマルは送迎馬車に家まで送ってもらった。
「ありがとうございます。」
「ありがとさん。」
私たちの言葉を無視するかのように送迎馬車は黙って去ってしまった。するとハナマルは送迎してくれた馬車を追いかけるように歩き始めた。
「え、は、ハナマル?」
「主様は家に入っててくれ。」
「え、っ、でも。」
「もう何も失いたくねぇんだ。」
そう発したハナマルの姿は初めて会った時に近い雰囲気だった。懐かしい、と感じてしまったのはきっと私だけだろう。
「わかった、何処に行くか知らないけど、気を付けてね。」
「あぁ、」
俺は送迎馬車を追いかける用に走った。なんでかって?送迎馬車の上に乗るためだよ。
ドスッ。
「っと~、さ、そのまま本邸まで頼むよ。」
馬も操縦してる人も気付かずガタゴトと揺れる送迎馬車。しばらくすると本邸が見えてきて、馬車がピタッと止まる。
「っと、ここで終わりかい?….しゃーねぇなぁ。」
俺は馬車から屋根の上に飛びグロバナー家2階のテラスに入った。そこからコツコツと1階の階段降り、フィンレイ・グロバナーを探している。
「フィンレイ様は何処に行ったんだぁ?」
部屋を静かに空け、1階のテラスを開けると、そこに居た。フィンレイ・グロバナーが。
「…….」
「おや、カワカミ・ハナマルくんじゃないか。どうしたんだい?夜中に。」
「いやぁ、ちと話がしたくてね。」
「あぁ、是非しよう。こちらも話したいことがあってね。」
フィンレイ様はアールグレイティー(ぶどうジュース割)を持ってきてくれた。今からなんの話をするかわかっているのか。
「あの時、俺の主様と何話してたんだ?」
「パーティー時かい?」
「ああ。何話してたんだって聞いてんだ。」
俺は刀をフィンレイ・グロバナーの首ぴったしに付けた。
「彼女とは次の依頼について話してたんだよ。」
「依頼?」
「ああ。後にベリアンたちに使える予定だよ。」
「…..」
俺は正直当主サマの言っていることは信じれない。依頼の話だったら俺かルカス先生かベリアンを連れていくに決まっている。だからこれはただの罠だ。
「そうか。んで、当主サマのお話は?」
俺は刀を終い、席につきアールグレイティーを一口飲んだ。
「私は君と彼女の関係についてだ。」
「俺と主様の関係?」
「ああ。」
「俺と主様はただの執事と主だぜ?フィンレイサマ。」
「私はパーティーの時のハナマルくんは彼女をまるで監視しているように見えたが?」
「さぁ、なんのことやら。フィンレイサマよぉ、腹割って話そうや。 」
「……」
「……」
互いが沈黙になる。俺はぶっちゃけフィンレイサマの言っている事が意味がわからない。
「ああ、そうしようか。」
「フィンレイサマ、依頼の話。嘘だろ?」
「なぜそう思うんだい?」
「ありゃ、依頼の話だったら俺かルカス先生かベリアン一人持っていくだろ?だけど主様一人で話に言った。そんな事はありえねぇだろ?」
「……ああ、そうだよ。」
「だけど君も嘘だろう?ただの主と執事の関係だなんて。」
「ああ、俺は主様の居る世界の為だったらなんだってするぞ?ところで、主様は何処まで話したんだ?」
「ハナマルくんにこの事を言ったら殺されるって所かな。」
「ああ、そこまで話しちゃったか。俺は別にフィンレイサマを殺すことは出来る。だけど殺しちゃったら主様の悲しむ顔が浮かぶだろ?」
「…..」
「だから殺せねぇんだよ。」
「ハナマルくん….君。」
俺はフィンレイ様を押し倒し顔の真横に刀を刺しフィンレイ様を見つめた。
「泣いているぞ?」
「は?」
フィンレイ様の言葉が意味がわからなかった。すると俺はフィンレイ様の顔にポロポロと透明な何かを落ちる。
「彼女の話にはまだ会話がある。」
「まだ?」
「ああ。」
「こんなこと言ってますけど、ハナマルはきっと自分のため、私のためにこんなことしてくれてるんですよ。」
「私のため?」
「えぇ、ハナマルやベリアンから聞いた話なんですけど。彼は数十年前に前住んでいた教会が天使に壊されました。頭に血が登り生身で天使と戦いました。教会の子供たちは4人だけ生き残りその他の子達は死亡。その時のハナマルの記憶はなく、ベリアンはこう言ってました。「また守れなかった。」「次こそは守ると決めたのに。」と何度も床に頭を打ち付けて言ってきたそうです。だからきっと、私も天使や他の人に殺されたりするのが怖いんです。」
「…..ほう。」
「なんか、ごめんなさいね。 」
「いや、大丈夫だ。」
「毎日私の部屋を出る時少し寂しそうな顔するんです。だから、私が受け止めてあげないと、って思うんですけど。やっぱり怖いですね。」
「と彼女は言っていたぞ?」
「はぁ…やっぱり叶わねぇな。 俺も、監禁するつもりは無かったんだけどな。不安とまた失う恐怖心でこうなってたんだろう。」
「そうか….」
「ありがとよ、当主サマ。」
「ああ。」
「主様が心配するから、失礼するな。」
「是非とは言わないけど、また来てくれ。」
「…..わかった。」
俺は正直当主サマの話は信じ難がったが主様も心配させまいと。急いで帰った。
「主様…?」
「あ、ハナ、マル。」
「おいおい、外にいちゃ、風邪ひいちまうだろ?」
「だっ、て、ハナマル、のこと好きだから、。」
「ほら、家入るぞ。」
「ん、。」
俺が帰ると扉の前で座って眠そうに主様が待っていて居るのにも驚いたが、俺があんなことしてでも好きでいてくれている方にびっくりした。
「ゆっくり休めよ。主様。」
「う~ん、、」
「…..こんな俺でも好きでいてくれてありがとな。」
目が覚め目を擦る。ここは何処だ?身体を起こすと隣に誰かいる違和感。横を振り向くとハナマルが気持ちよさそうに寝ていた。
「は?へっ?!」
「ん~、」
「あ、っごめ、」
「おはよう、主様。」
「おはよう。 」
「ん~っ」
「なんで私、ハナマルと一緒に寝てるの、?」
「あ~、俺が運んだ。」
「ハナマルが?」
「ああ。」
身体を起こし背伸びをしているハナマルに私は何故一緒に寝ているのか問いただし、ハナマルが運んだ。と言った。昨日はパーティーがあり、家に着いてハナマルが馬車を追いかけている所までは覚えている。だがその後から記憶がない。
「どうする?部屋戻るか?」
「うん、そうしよかな。」
どこかしらあの頃とのハナマルの雰囲気が少しあり、私は迷惑をかけないよう、部屋に戻ることにした。
「何かあった時俺が来るまで大人しくしててくれよ?」
「……わかったよ。」
私は部屋に戻りハナマルが去った後カラカラになった喉を潤すように水をひとくち飲んだ。
ヴーッヴーッ。
嫌な警報音が街に響き渡る。
「天使?!」
街の人たちの声が聞こえる。天使は2箇所に生成されたようだ。東の方に数体、私の家の近くに数体。ハナマルが部屋に来るまでどうしたらいいか分からず、少し空いてる小さな窓から街を覗いて見た。天使はギョロリと目を動かし私を見た後、猛スピードで近ずいて来る。
「….あごめん、ハナマル、私無理かも。」
私は死を覚悟するようキュッと目を瞑った。
「主様!!」
私を呼ぶ声がし後ろを即座に振り返ろうとするが、ふわっと体が浮いた瞬間、私の居た部屋がガシャンと崩れる。
「….っはぁ、はぁっ。」
「大丈夫か?主様。」
「大丈夫だよ。」
「じゃあ、力の解放を頼む。」
私はハナマルの力を解放し、他の執事が来るまで物陰に隠れといてくれ。と言われ他の執事が来るまで物陰に隠れた。
「ハナマルさん!」
「おっ、ユーハンにラムリじゃねぇか。」
「マルっち~!大丈夫?」
「おいおい、どう見ても大丈夫じゃないだろ。主様、みんなの解放を頼む。」
「わかった!」
みんなが私とハナマルの無事が気になりみんなが来ていた。私はみんなの力の解放をし8人は東の方へ。残りの8人はこちらに残り天使を倒していた。
「….!子供が!」
「….!主様!!」
私は少し先に子供の目の前に天使が立っていて執事たちの声を無視しいてもたってもいられなくて走った。
「僕、大丈夫?」
助けた男の子はお姉ちゃん、血が、、と言われ何を言っているのか分からないと思った瞬間。ドロリと頭から赤い液体が流れてきた。
「大丈夫だよ、お姉さんと一緒に行こっか。」
男の子はお姉さん、わかったよ!と言ってくれ。起き上がり私は執事たちが天使を倒したのか心配になりフラフラした足取りで戻った。
「みんな、倒した?」
「….ヒュッ」
「….主様?!」
「…お前!」
「子供…?」
「あ、そうみんなが戦ってる最中に見つけてさ。その時に派手に転んで石に頭打っちゃってさ、」
「それ大丈夫っすか?」
「腕とか足は折れてないけど頭がズキズキするな。」
「……」
「あ、その男の子俺見たことあります!」
「ハナマルさん?!」
男の子はテディを見る度テディ兄ちゃん!と走ってテディに抱きついた。私を見た執事たちはその場で焦っていたがハナマルは血まみれの私を見た瞬間走って抱きしめた。
「うわっ…どうしたの?」
「大丈夫か..?」
「うん。大丈夫だよ」
「わりぃ、屋敷に帰らせてもらうな。」
「了解っす!」
「ルカス様に伝えとくね!」
「ああ、ありがとな。 」
私はみんなに申し訳なかったが、ハナマルと一緒に屋敷に帰った。
「そんな、お姫様抱っこしなくても大丈夫だよ?」
「あんた、なんで無茶してんだよ。」
「大丈夫だよ、私なんて子供の命の方が大事!」
「…..俺はあんたを失いたくないんだ。」
「わかってるよ、ハナマル。」
俺たちは一通り天使を倒し数分経ったら主様が帰ってきた。俺は血まみれの主様を見て正直息が詰まり言葉が出なく、空気が空回りしてしまった。俺は主様を抱きしめ、執事たちには申し訳ねぇが先にパレスに帰り一旦主様の自室に入った。
「……」
「どうしたの、ハナマル。」
「ごめんな、主様。」
「謝らないで、私がした事だから。」
俺は主様をもう一度抱きしめ生きているということが伝わり涙が出てきてしまった。
「大丈夫、大丈夫だから。」
「ごめんな、ごめんな、主様。」
服から感じる涙。恋人になってからハナマルの涙を見たのは初めてだ。私はしばらくハナマルを撫でていた、その時コンコンとノック音がし、私は一度たち。ハナマルを隠すようにしてどうぞ。と言った。扉から顔を覗かせたのはルカスだった。
「こんにちは、主様。男の子を守って怪我をしたと聞きまして、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。」
「そうですか♪ 」
「こんにちは、主様」
「こんにちは、ベリアン」
「男の子は主様が守ってくれたので幸い怪我は無いようです。」
「良かった。子供が無事で。」
「ところで、ハナマルさんは?」
「ハナマルくんは、少し頭冷やしてると思うよ。」
「そうですか。 それでは主様、失礼します。」
「では私も治療室で待っていますね。失礼します♪」
ベリアンは急ぎ足で部屋を退室し、ルカスは退室時に軽くウインクをして去っていった。カバーしてくれたルカスには感謝している。ボタボタと血が垂れ続けているけど、そんな事を見向きもせず、私はハナマルを撫で続けた。
「ごめんね、無茶しちゃって。」
「…..俺が守られなかったからだろ、すまねぇ、」
「街の子供たちとハナマルが守れたら私はそれでいいよ。」
燕尾服と白い服に赤い液が染み付く。ハナマルは顔を洗ってくる。といい部屋を出て行った。私はあんなに泣いていたハナマルを初めて見て、正直心がキュッとなった。
「ただいま、主様。」
「おかえり。ハナマル魔導服、汚しちゃったね。」
「さ、治療室行こうか。」
「うん。」
ボタボタと廊下に流れる赤い液、治療室の扉をガチャリと開けるとルカスが待っていたかの用に待っていた。
「ハナマルくん、主様連れてきたかい?」
「ああ、連れてきたよ」
「ルカス、待たせちゃってごめんね。」
「にしても珍しいね、ハナマルくんが泣くなんて。」
「主様の前でも泣いたことないのにな。」
「傷口ちょっと染みますよ」
「うん。」
3人でゆっくり話していると、傷口な消毒がちょっと染み痛い。そのまま包帯を頭に巻き付けて終わり。
「そういや、ベリアンが呼んでたよ。」
「ほんとか?ありがとうな、主様行こうか。」
「ありがとう、ルカス。」
「安静にしてくださいね」
「わかった。」
私は治療室を後にして、1階の執事室に言ってみた。
「ベリアン、居る?」
「主様!大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。」
「ベリアンさんから部屋にいると思いますよ!」
「ほんとかい?」
「はい!」
「ありがとな、ロノ」
「ベリアン~。」
「おや、主様にハナマルさん。」
「よぉ、ベリアン。ルカス先生が呼んでるってきいてよ。 」
「ハナマルさん、貴方どうして主様を野放しにしたんですか!」
「いやぁ、俺は物陰に隠れてくれって言ったんだけどさぁ、」
「ハナマルいいよ、私が話すから。」
「あんたから?」
「主様からですか?」
「うん。」
私はベリアンに私が自ら子供を助けたこと、その時にこちらに天使が大量にいたこと、その時に傷が出来て、頭を打ち血が出たこと全て話した。
「ハナマルさん、本当ですか?」
「頭を打ったところはわからねぇが天使が大量に出ていて主様を見ていなかったのは事実だ。」
「そうなんですか。」
「ああ。」
「まぁ、そんなピリピリしないで…って!!!」
「どうしたんだ?」
「家どうする?」
「ほんとだなぁ。」
「ふふ、しばらく屋敷入ればいいですよ。ボスキさんたちと一緒に治しましょう」
「ありがとうな、ベリアン。」
「ええ。」
私とハナマルはしばらく屋敷で過ごすことになった。ハナマルに屋敷にいる間だけ自由に執事たちと居させて。と約束した。
「主様~!!」
「ラムリ、どうしたの?」
「マルっち見てない?」
「ん~、見てないな。」
「ありがとう!主様」
俺はしばらく屋敷で住むことになり初日から家を建て始めていたが、俺はエスポワールで主様を刺そうとしたり嫌がらせしている奴を片付けていた。
「あんたかい?俺の主様を手を出そうとしたのは。」
辞めてくれ。や言い訳を言うそいつの言う言葉を無視し刀を振り下ろした。血が飛び散り服や顔に飛び散る。
「この刀で人を殺っちまうのは、何時ぶりだろうな。」
俺はハンカチを取り出し顔に着いた血を拭き取った。服に着いた返り血は、男の人が刺されてその時に着いたっていえばいいだろう。そう考え俺は屋敷に帰った。
「ただいま、主様。」
「おかえり、ハナマル…って!それなに?!」
「いやぁ、刺された男がこっちにフラ着いてきてさ。その時の血が着いちまった見てぇ。」
「そうなの?ほら、洗濯するから脱いで!」
「ああ、ありがとうな。主様。」
俺は血の着いた魔導服を脱ぎ別邸に戻り寝巻き(部屋着)に着替えた
「あらら?ハナマルさんどうしたんですか?」
「ちょっと汚しちゃってな。」
「また殺ったんですか?!」
「まぁな。」
「はぁ、通りで最近フィンレイ様に言われたんですか」
「なんだそれ」
「ハナマルさんは行ってなかったですよね!最近住んでる人が居なくなってるって言われました!」
「あ〜そうかい」
「ハナマルさんも酷くしないでくださいね?」
「そうですよ!ハナマルさん!」
ユーハンとテディちゃんは俺の犯行だとわかってるかのように言ってくれた。
「まぁ、一人覗いてほとんど急所は外してるだけありがたいと思えよ~?」
「はぁ、貴方って人は…」
「ハナマルさん、その一人は誰なんですか!」
「ん〜?主様刺そうとしたやt….」
「ハナマル~?」
「こんにちは!主様」
「こんにちは、主様」
「どうしたんだ?主様」
「久々に執事室来たかっただけだよ」
「そうかいそうかい」
「主様、お茶でも飲んで行きますか?」
「そうしよっかな~」
「俺、ラッキーですね!!」
「ふふ、だね」
「じゃ、抹茶菓子取ってくるか~」
「主様は和室で待っててください!」
「うん、わかったよ」
「持ってきたぞ、主様。」
「ありがとう。」
「主様、持ってきましたよ。」
「主様、ブランケットをどうぞ!」
「ありがとうね、みんな。」
「ユーハンもテディも一緒に食べよ?」
「そうだぞ~?」
「ハナマルさんはゆっくりしすぎなんです」
私は別邸の執事のみんなが持ってきてくれたお菓子やお茶を飲みながら他愛ない会話をしていたら突然コンコンとノック音がした。
「ハナマルくん、主様居るかな?」
「ルカス先生、どうしたんだ?」
「どうしたの?」
「グロバナー家について来てくれない?」
「ああ、いいぞ。」
「ふむ、ハナマルさん何かやらかしましたか?」
「いやいや、そんなことは….」
「そういえば、ハナマルさん請求書溜まってましたよね?」
「お、おい?テディちゃん….?」
「ハナマルさん….?」
「そろそろ時間だから行こうか。」
「わかった。主様行こうか。」
「うん。」
俺はルカス先生とグロバナー家に行く最中、どんな事で呼び出しをされたのか。頭の中で考えていた…
「ハナマル…?ついたよ。」
「っ、ああ、ごめんな。」
「行こうか。」
「はーい」
俺たちが部屋に入ると、フィンレイ様始め…貴族たちが待っていた。部屋は静まり返り、緊張感が増す。….その直後静寂を切り裂くよう鐘が鳴り響いた。
「まずは誓いの言葉を。」
「ハナマルくん、言ってくれるかい?」
「マジかよ…」
「(失敗しないよね)」
「えっと~、グロバナー家の憲章に従い何事も隠さず、真実を述べることを誓います。」
「私も誓います。」
「私も誓います。」
「よろしい。…. 今回の話だが。最近噂になっている突然血まみれになって倒れている人が多いだろ?そのことについてだ。」
「…..!」
「しかしこの事件で病院に運ばれたのは全て男性だ。悪魔執事等、貴族の中で何か目撃情報が無いかと思ってね。」
「そんなの、悪魔執事がやったんだろ!」
「….!」
「?!」
「静粛に…」
「フィンレイ様。発言をお許し下さい。」
「認めよう。許可をする。」
「ハウレス・クリフォードの事件もそうだった。きっと悪魔執事だろ?」
「違うと思うんだけどn…」
「….フィンレイ様発言よろしいでしょうか。」
「認めよう。」
「フィンレイ様ここで少し一対一で話しませんか?」
「いいだろう。」
「主様、いいのですか?」
「うん。こっちにはアリバイがあるからね。 その殺害事件って何日から始まり、最初に見つかったのは何時ぐらいで最後が何時見つかりました?」
「XXXX年の4月3日からだな。最初は16時くらいで最後が6時だな。」
「….4月3日から、最初が16時最後が6時」
「その日って…」
「私達は一切事件の犯人では無いですよ。」
「何故だと言うのかね。」
「その日から今日まで私たち執事は全員で家を建て直しておりましたから。」
「…ふむ」
「これからまだ数日かかりますが、家を建てている私たちには決して出来ませんでしょ?」
「そうだな。」
「…っ、」
「貴族の皆様もこれは文句ありませんよね?発言は以上とさせていただきます。 」
そこから俺たちはそのことについて話をして解散。俺たちは部屋を出ようとしたらフィンレイ様に止められた。
「ハナマルくん、少し残ってくれないか?」
「…ああ。」
「じゃあ、ハナマルくん、馬車で待っているからね♪」
「ありがとよ、ルカス先生。」
「じゃあ待ってるからね!」
「おう。主様。」
「さあ、移動しようか。」
「…..肩苦しいのはにがてなんだよなぁ。」
「昼間だからね、一応ローブはつけて貰うよ。」
「わかってるよ、当主サマ。」
俺はフィンレイ様の部屋に入り椅子に腰をかけた。
「それで、話ってなんだい?」
「殺害事件の犯人。君だろ?」
「やだなぁ、俺がする訳ないじゃん。」
「まあ、仕方がないか。」
「ところで、なんでそう思ったんだい?当主サマは。」
「…死んだ遺体の身元や職場を確認したら全員刺客だったようでね。」
「…っはは、当主サマは勘が鋭いなぁ。」
「やはり、君だったのかな?」
「ああ、まぁ、全員急所は外しているんだがか。」
「そうか。」
「話はそれだけか?」
「ああ、呼び止めてすまなかったね。」
「おう。じゃあ、また会おうぜ。」
俺はフィンレイ様の部屋の扉を閉め足早に馬車へ向かった。
「待たせたな。」
「全然待ってないよ。」
「ふふ、それじゃあ屋敷に戻るよ。」
「おう、ありがとな。」
それから数ヶ月が経ったその時俺は思った。屋敷に住んでいると不思議と俺の中の不安と失う恐怖心が不思議と消えていたのとに気づいた。ああ、ここなら主様も失わずに済む。
そう思っていたのに。突然ベリアン、ナック、ハウレスに武器を向けらちまった…
「あーあ、 誰かが執事全員に広めちまったらしい。残念だな。主様も俺も。」
「ハナマルさん、貴方何言って、」
「はぁ、ぜーんぶ主様のためなんだけどな。」
「ベリアンさん!」
「ベリアンさん!後ろ!!」
「ベリアンよぉ、隙が見えてるぞ?」
「しまった…」
ズバッと音が鳴りベリアンの前にナックが立ち塞がっていた。俺とハウレスは瞳孔が開いていた。
「ナックくん!」
「さすがだなぁ、ナック」
「ベリアンさん、間に合って良かったです。」
「…!ハウレスくん!」
「まぁ、そんなこといいんだがな。」
「ハウレスさん!」
「前に集中しすぎて後ろががら空きだな、ハウレス」
「…..なっ!」
あの頃の感覚が滲み出てしまった。人殺しが生業していたあの頃の感覚が。俺はまっすぐ横に刀を振り下ろした
「ごめんな。ハウレス」
「ベリアンさん!ナックさん!ほかの執事を頼みました!!!」
「ハウレスくん!!」
「ハウレスさん…っ、届きません!」
ボトッと音がなり血が飛び散り即座に目の前に血が飛びナックたちの視界が遮られる。その時俺は即座にナックの後ろに回り込む
「さすがだな、ナック」
「….っ!」
「そうですか?」
「ああ、さすが元殺し屋。」
「ハナマルさんもなかなかの腕前ですね。 」
「….狙い人は居ねぇからじゃーな。」
「ナックくん!ハナマルさんを!!」
「..っと、逃げられてしまいましたね」
俺は血に塗れた服でハウレスの頭をドア前にそっと置き足跡を残しながら次の狙い人が居そうな庭を探した。
「おっ、はっけーん」
「フェネスさん!」
「えっ?!」
「….ふん」
アモンの声にフェネスが咄嗟に下にしゃがみ俺の刀は綺麗に避けられてしまった。
「ハナマルさんっすか」
「….ハナマルさん」
「……お前、何している。」
「あ〜何って?」
「その血だ…たわけ」
「あ〜これか。」
「ハナマルさん、どうしたんですか?」
「次の狙い人の首貰いに来たって言ったらわかるか?」
俺はその言葉を発した瞬間フェネスに刀を下ろそうとした瞬間、鞭が飛んできた。
「いっ、危ねぇなぁ、アモン」
「ハナマルさん、次の狙い人はフェネスさんっすか?」
「ああ。」
「おい、アモン」
「なんですか、シロさん」
「…..いや、なんでもない。」
「ええ、なんっすか」
「アモン!今のハナマルさんは尋常じゃない!」
「わかってますよ!フェネスさん!」
「…ハナマル、お前何している。」
「何って、フェネスの首を狙おうとしたんだよ、…..じゃあ、シロ、模擬戦しようぜ。」
「我が?」
「ああ、仲間を掛けた模擬戦だ。」
「ということは、ハナマルさんが負けたらここからは引いてくださいっす」
「いいぞ、代わりに俺が勝ったら狙い人の首は貰うからな。」
「そんな!シロさん、無理しないでくださいね? 」
「…….我はやらぬと言っただろうが」
俺はシロの言葉を無視しシロ目掛けて走り刀を振り下ろした、するとシロはギリギリで武器を挟み、バチッと火花が散った。
「すごい…さすが元資金貢ぎと元貴族さらい。」
「ハナマルさんもシロさんも強いっすからね~」
数分間キンッ、キンッと剣の音が鳴り響く。するとガキンッと音が鳴りアモンとフェネスの瞳孔がデカくなる。
「…..ぬっ、」
「シロさん!」
カランカランとシロの武器が遠くに行く。
「お?シロ、剣を落としちまったな。…ってことは俺の勝ちでいいよな。」
「….くっ、まだ我は….いや、実力の差だな。我の負けだ、認めよう。まさかここまで手も足も出ないとは正直信じられぬ、ハナマル、お前一体何者だ?」
「何者って、イセって村の一番強かった元資金貢ぎをしてたお兄さん…だけど?」
「お前が…?だから剣術も凄かったのか。」
「そんなことより。賭けの話、忘れてないよな?」
「…..ああ」
「じゃ、狙い人の首は貰っていくよ。」
「…..好きにしろ。」
「ハナマルさん、いいんですか?」
「どうしたんだ、フェネス。」
「このまま俺ら執事も居なくなれば、街も破壊するんですよ?」
「….そうだな。俺には心配してねぇよ。」
「そういえば、ハウレスさんはどこいったんすか?」
「…..大丈夫、すぐ行かせてやるから。大人しくしててくれよ。」
「…..っ、まさかそれって」
「勘がいいなぁアモンは、そうだ。服についてる血はハウレスのだ。」
「あっちでムチが待ってるからさ、アメも逝ってやってくれよ。」
「アモン、シロさん、主様は頼みましたよ。」
「じゃーな。フェネス。」
「ダメっす!フェネスさん!!」
アモンの声はフェネスに届かず、俺はそんな事気にせず振り下ろした。ハウレスと同様血が出てき。俺はフェネスの生首を掴み屋敷内に戻りエントランスを通ったがベリアンとナックの姿が居ない。と思いつつもフェネスの頭部をプレゼントBOXに入れ他の執事のところへ向かった。
「ミヤジ先生、誰かが来る音がします。」
「主様じゃないのかい?」
「主様は今ムーとエルヴィラ様で猫ちゃんにじゃれ合いに行ってますよ!」
「あ、ここに居た望んでた人とは違うけど、地下組じゃん。」
「ハナマルくん。」
「ハナマルさん!また服汚しましたね?!」
「わりぃ、フルーレ。また自分で綺麗にするわ。」
「ふん!それシミになったらシミ抜き大変なんですからね!」
「….ああ。」
「ハナマルくん、どうしたんだい?」
「主様知らねえか?」
「主様は今黒猫さんとエルヴィラ様で他の猫さんに会いに行ってるらしいです。」
「そうか。」
「ああ、フルーレくんが教えてくれたんだ。」
「…….狙い人はラトか。」
「私がどうしたんです?ハナマルさん」
「….いや、なんでもねぇよ。」
「そうですか。」
「これみんなにやるよ。」
「これは?」
「開けてみなよ、ラト」
「そうですね。」
ラトが箱を開けるとフェネスの頭部が目に入りフルーレとミヤジ先生が青ざめた様子で俺を見て、ラトは不思議そうにフェネスの頭部を見ていた。
「は、ハナマルくん…?」
「こちらは?」
「喜んでくれたか?」
「フェネスさんの頭部ですか..?」
「ああさっき取ってきたばっかりだから少し暖かいな。」
「ひっ….」
「ふむ、だから少し暖かいんですか。」
「どっちを無力化すりゃあ綺麗に取れるかな。」
「何言って…」
「フルーレくん、ラトくんこちらに来なさい。」
「そんな怯えなくてもいいだろ?ミヤジ先生」
「ハナマルくん…フェネスくんに何をした?」
「ハウレスも持ってこれば良かったな。」
「ハウレスさんも…?」
「ああ。」
「いつか本気で戦って見たかったのに….」
「ラト、ごめんな」
「ふむ、そーだ!ハナマルさん模擬戦しませんか?」
「いいぞ、ラト」
「ラト、危険だよ!!」
「ラトくん、辞めなさい!」
「ふむ、ミヤジ先生が言うなら辞めましょうか。」
「別に俺は誰でもいいぞ?」
「ミヤジ先生、やってもいいですか?」
「俺の目的はラトだけなんだよな。」
「私ですか?」
「ああ、狙い人って知ってるか? 」
「狙い人ですか?」
「ミヤジ先生は知ってるだろ?」
「もちろんだよ。 」
「狙い人ってのは、主に資金貢ぎがやるやつだな。特定の標的を捕らえたり倒したりすることで報酬を得る者を指すんだ。」
「そうなんですね!」
「それで今回の狙い人は誰なんですか?」
「俺から見たらラト。ミヤジ先生たちから見たら俺だ。」
「私?」
「ああ、俺はラトの首が欲しい。ミヤジ先生たちは俺を止めたいって話だろ?」
「私のですか?」
「ああ、私はハナマルくんを止めたいね。」
「俺はラトと模擬戦をする。どちらかが勝ったら負けた方の首を貰う。そういう約束だ。いいな?」
「….ああ。」
「命の掛けた戦いってことですか?」
「そうだよ、ラトくん。」
「そうですか!ゾクゾクします」
「…..庭は血で滑りそうだよなぁ、….裏山行くか。」
「裏山ですか…」
「…..どうせ全員の首は貰うからな。」
俺と地下の執事たちで裏山に移動し、ミヤジ先生とフルーレを少し先の道で止め俺とラトとで広場にむかった。
「ルールは普通の模擬戦と一緒だ。相手の武器が落ちたら負け。負けたら首をあげる。それだけだ、わかったな?」
「ええ。」
ミヤジ先生にスタートと言わせ同時に走り武器をぶつけ合う。そこから数分が経った。
「ハナマルさん強いですね。」
「ラトには叶わねぇよ。けど、これで終わりだな。 」
「なっ…!」
「ラト!」
「ラトくん!」
カランと小型ナイフがひとつ落ち、ミヤジとラトはその落ちた小型ナイフに目が行く。
「落ちちまったか。」
「落ちてしまいましたね。」
「そんな、ラト!!」
「約束なので仕方ありません。」
「ラト!!嘘でしょ!!」
「ハナマルくんにラトくんが殺せるのか?」
「はぁぁぁ、、、」
「….?どうしたんですか?ハナマルさん」
「ラト…?泣いてる…」
「私が…?クフフ…可笑しいですね、やはりミヤジ先生たちと離れるのが嫌らしいです。」
「やっぱり….殺せねぇや。ガキ共に似ちまって仕方がねぇ。」
俺の目にはラトが天使に殺られるようなあの頃のガキ共の様な体制で、顔付きでこっちを見ていた。あの頃の事が昨日の事だったかの様に俺は刀が手から滑り落ち膝から崩れ落ちた。
「…….ちょっと、離れてくれねぇか、」
「ああ、ハナマルくん。”庭”で待ってるよ。」
「次こそ模擬戦しましょうね…ハナマルさん」
「ああ。」
俺は遠回し、グロバナー家本邸に向かい、いつもフィンレイ様がいるテラスに足をつけた。
「おや、ハナマルくんじゃないか。血まみれで、どうしたんだ?」
「フィンレイ様。今から俺がここのテラスにもう一度帰ってきたらデビルズパレスに一緒に来てくれ。」
「ああ。いいとも」
「ありがとうな。」
「要はそれだけかい?」
「ああ、じゃあ急いでるんで。」
俺はフィンレイ様に俺がもう一度テラスに来たらデビルズパレスに一緒に来てくれと頼みもう一度屋敷に戻った。
「すまねぇ、またせたな。 」
「ハナマルさん、今回の狙い人は誰なんですか?」
「それ聞くもんなのか….?」
「聞いとかないとダメっすからね。」
「ちっ….胸糞悪ぃ」
「はぁ~?ナックどういうことか教えてくれない?」
「少し黙ってください、ラムリ」
「ふむ、血まみれのハナマルくん…」
「ベリアンさん!大丈夫ですか?」
「ええ、ロノくん大丈夫ですよ。」
「ラトくん、さっき少し怪我したんだから注意してよ?」
「ほんとだよ!ラト!!」
「わかりました、」
「…..?ロノ今何を話してたんだ?」
「何も聞いてなかったのかよ…」
「…..ハナマルさん、等々動くんですか?」
「シロ、これどんな状況?」
「自分で考えろ…たわけが」
「ハナマルさん!こんなこと主様は望んでません!」
「そんなこと、俺が一番わかってるよ!!」
「ハナマルさん….」
「…..今回の狙い人はお前らだ。」
「ハナマルさん…?」
「テディさん!避けてください!!」
「….え?」
テディがわけも分からずそっさに左に避けた瞬間テディの頬にハナマルの攻撃が掠り頬に少し血が出てき、アホ毛が少し削れてしまった。その瞬間テディの同行はデカくなった。
「ハナマルさん…?」
「今は無駄にハナマルさんに近づいてはダメです!テディさん!」
「今のハナマルくんはとても殺気を感じるね、ミヤジ」
「黙れルカス。」
「フルーレは大人しくしててくださいね、兄として守りたいので。」
「だから!俺は弟じゃない!!」
「皆さん!今のハナマルさんには近付いちゃダメです!」
「ふむ、ユーハンさん、戦っちゃダメですか?」
「ラトさん、今回ばかりはダメです。」
「そういえば、ラムリさんがいません!」
「マルっちー!!!」
「うわっ!ラムリ?!」
「ふふ、ハナマルくんこちらは良けれるかな?」
「それは死角だって!!」
など言いながら華麗に避けてルカスの鎌掴み笑みを浮かべる。その顔を見たルカスは冷や汗を少し冷や汗をかいてしまった。
「おや?ルカス先生冷や汗かいてちまってるよ?」
「ふふ、少し驚いてしまってね」
「ラムリ、見えてるぞ?」
「嘘でしょ?!?!」
「ごめんな〜ラムリ」
「ルカス様!ナック!主様、守ってくださいね!!」
「ラムリくん!!」
「ラムリ!」
ラムリがそういうと俺は後ろに刀を振りひとつ落とした。後ろから上がった血飛沫が俺の髪を濡らす。
「次はどーすんの?髪の毛長いシロとかラトは模擬戦の方がありがたいんだよなぁ、 」
「…..テディさん、私行ってきます。」
「ユーハンさん!ダメですよ!!」
「ユーハンは最後がいいんだけどなぁ。」
「何故ですか?もしかして、負けるのが嫌なんですか?」
「はっ、いーぞ。やってやんよ。」
俺とユーハンは数分間田垣の武器を打ち付けていたが、ユーハンの隙を見つけそこを狙った。
「模擬戦ってのはよぉ、この刀が武器だけじゃないんだぞ?ユーハン」
「しまっ…..」
俺はユーハンのみぞおちに拳を入れた。
「かはっ….」
と胃液を口から吐き出しフラフラと後ろに後退りした。
「おいおい、ユーハンそんなんじゃ首持ってっちまうぞ?」
「どうぞ。と言ったら?」
「遠慮なく貰ってくぞ」
「なら、どうぞ。」
「ユーハンさん!!」
「大丈夫です、テディさんすぐに会えますから。」
「またな、ユーハン。」
「ええ、来世では必ず貴女並みの強いひとになってみせますよ、ハナマルさん。」
「頑張ってくれよ。ユーハン」
「ダメです!!ユーハンさん!!」
俺はユーハンがテディちゃんに優しく微笑んでいるのを見て心が痛くなったが、時期に全員、俺含め主様がそっちに行くのを丸わかりかのような表情でこちらに微笑んだ。そこから数時間の記憶は曖昧で全員の首が足元にあるのを視界がぼやけて発覚した。俺は主様に見つかると不味い。と思いフィンレイ様の元へ向かった。
「フィンレイサマ。」
「ハナマルくん、待っていたよ。」
「じゃあ、来てくれるか?」
「ああ。」
俺は血まみれの手でフィンレイ様を抱き抱えデビルズパレスに向かった。フィンレイ様はその光景を見るやいなや青ざめて行った。
「これは…?」
「…..俺がやったんだ。」
「……そうか。」
「悪魔執事の主は?」
「そろそろ帰ってくると思う。俺の勘だがな。」
「そうか。」
俺はフィンレイ様に俺の刀を差し出しこういった。けど、彼から出た言葉は俺の予想以上を超えた。
「俺の首をこれで切ってくれ。….って、悪かっt….. 」
「…..ああ。」
「….は?あんた何言ってんのかわかってんのか?」
「ほら、早くしないと主が帰ってくるぞ。」
「……ハナマル!! 」
と後ろから声がし振り返ると主様が勢いよく抱きついてきた。
「….主様?」
「みんな、居なくなっちゃった。」
「ああ。」
主様は酷く震えていてどう感情を向き出せばいいのか分からなくて下に俯いてしまった。
「ねぇ、ハナマル。」
「どうしたんだ?」
呼びかけられ頭を上にすると優しく口付けをされ瞳孔が一瞬開いてしまった。終わると優しく微笑まれこう言われた。
「ねぇ、お願い聞いてくれる?」
「…..いいぞ?」
「私を”殺して?”」
「……っは?」
「これは、主としてのお願いでもありあなたの彼女としてのお願いでもある。」
そんなことを話す貴方はとても醜く、震えていた。
「なら、俺の話も聞いてくれ。」
「うん、いいよ。」
「執事たちの首は全部庭にある。それを集めてくれ。」
「わかった。」
「フィンレイ様もお願い出来ますか?」
「なんだ?」
「私たちが死んだら18人の首を次の貴族の集まりに持って行ってください。そしてこう言ってください。 」
「…..」
「悪魔執事は死んだ。君ら貴族が侮辱をするからだ。お前ら貴族が侮辱などをするせいで悪魔執事とその主は死亡した。お前らが責任取れるか?….と。」
「ああ。」
「主様…」
「ハナマル、待ってるからね。」
そんなに震えている貴方を俺の手で殺さなきゃいけないのか?嗚呼、なんで貴方はそんなに優しいの?あんなことをしてたのに。俺はやっぱり主様には叶わない。けど、俺は主様の願いを聞いてやれねぇな。
「…..愛してるぞ、□□□」
自分で首を切る事なんてないから、自分で切った感想は案外痛くなかった。目の前が徐々に暗くなり最後に貴方の泣きそうな顔が見えた。やだな、泣かないでくれよ。俺を最初で最後に愛してくれた人。
彼の声が聞こえた数秒後経っても痛みを感じない。スっと目を開けると目の前が赤くなりボトッと音がした。嘘だ。とすごく泣きそうになった。けど目の前では血を噴射し続ける身体。下には愛しい彼の頭ひとつ。吸い込もうとした息が空回りし奇妙な音をひとつ立てる。
「げほっ、っぁ”」
「…!落ち着いて呼吸してくれ。悪魔執事の主。」
フィンレイ様に寄り添われ何とかゆっくり呼吸をし、ボロボロと涙が込み上げてきてしまった。
「ねぇ、いつもみたいに昼寝してるんでしょ…起きて、ハナマル。」
「…….主、これを読んでくれ。」
「手紙…?」
フィンレイ様から渡された一通の手紙。封筒の中を取り出し紙をペラっとめくると….
□□□へ
いつもありがとうな。
今日は迷惑かけちまった。
俺は□□□と出会えて幸せだった。その分不安や恐怖心がいっぱいで仕方がなかった。
俺は誰よりも□□□のことを想ってるし、誰よりも好き。
こっから先時間かかると思うけどもう一度あんたに会いに行く。
だからその間にいっぱい美味しいもの食べて、しっかり元気に過ごしてくれよ?
大好きだぞ、□□□
ハナマルはきっとまた私に会いに来てくれるのを知ってるよ。頑張ってね。ハナマル。
「こんなの、まるで遺書だね。」
ポツポツと空から雫が落ちてくる。まるで私の心のように雨が降ってきた。
「ねぇ、フィンレイしばらく私生きてみるね。」
「……そうか。」
「けど、私何も出来ないや、彼らが居なきゃ…」
私は執事の首を庭から1つづつ運び出しパレスの入口に並べた。
「私だけが足りないじゃん。」
首だけになったハナマルを昼寝していると思い懸命に起こそうと試みる私。血みどろの手でハナマルの頬を叩いたり、頬を撫でたり。起きない、起きてくれないと子供の様に泣きじゃくり、自分の頬を擦り寄せる。当然だろう、彼はもう死んでいるのだから。
その過程で私の顔もハナマルの顔も血だらけ。口もとにはキスをした跡。私の目元には涙の跡も。
「…..フィンレイ様、すみません。」
「いや、大丈夫だ。」
「あの、少しの間だけ本邸に住まわせて頂けませんか。」
「ああ。」
「みんなの居ない屋敷なんて、寂しいじゃないですか、。」
「そうだな。」
「しばらく待っててください、彼らの大事なもの持ってきますので。」
急ぎ足で本邸から別邸に行き彼らの香水やらなんやら持ってきて、送迎馬車に乗った。
「……屋敷は燃やす予定ありますか?」
「いいや。ないだろう。」
「そうですか。ありがとうございます。 」
「もちろんだ。」
「…..執事たちの首持ってきてしまったんですけど後でお風呂貸してください。」
「….ああ。 」
私は本邸に着くまでの間執事たちの首を持っていたせいか普段より白い目で見られてしまった。本邸に着きお風呂を貸して貰い執事たちの顔などに着いた血を洗い流し、しっかりと吹き下に包帯を少しだけ巻いた。
「部屋はここを使うといい。」
「ありがとうございます。」
フィンレイ様は部屋も服も貸してもらい、色々貸してもらった。
「ちょっと待っててね。」
私は馬を借り執事たちの墓を作りに来た。柔らかい土を掘り起こし執事たちがお世話になっていた所に棺桶を買いに行き。そこに執事たちを入れ土を戻す。
「よし、行こっか。」
彼の身体を馬に乗せ本邸に帰る。兵隊さんたちには冷たい目で見られたが構わない。彼の体をお風呂に入れる際背中に入っている龍の刺青をそっと撫で湯船に入れた。少し狭いと思ったが、彼ならきっと許してくれるだろう、そう思いお風呂に入れた。もう発動もしない魔導服を着せ、首と身体を縫い合わせる。…..完成したもう生き返らない彼の元の体。
「私もすぐそっちに行くからね。」
物謂わぬ口唇に生気を吹き込んでみたが大好きだった彼はピクリとも動かない。
「ふふ、お揃い。」
優しく微笑み私はボスキが世話になっていた鍛冶屋で同じピアスを作ってもらいピアスを付けた。耳をそっと撫でフィンレイ様に会いに行く。廊下の道中だった。
「主様。」
「….えっ、」
声のするほうを向くとスラリと立つ懐かしい面影がひとつ。懐かしい白色の髪に赤色のメッシュ。白いまつ毛と濃いピンクの瞳。ふわりと微笑む君が居る。
「ベリアンっ、!」
「すみません、主様。」
「謝らないで」
「あの、主様。」
「なあに?」
「別邸のハナマルさんの布団の下見てみてください。」
「….わかった。」
私はフィンレイ様のいる部屋を後にし別邸に向かうとユーハン、テディが布団に座って待っていた。私はふたりがいるのに驚いたが二人が布団の下見てください!と言わんばかりの目線を送ってくるので布団を捲ってみた。
「これは…?」
「ネックレスと!」
「ピアスですよ。」
「主様、こちらを。」
「またそこで会いましょう!」
「これは、?」
ペラっと紙をめくると紙に作りかけの家。とユーハンの文字で書かれていた。
「ここかな。」
「あ、主様。来てくれたんだね。」
「お前。」
「シロにベレン…!」
「こっちだよ、主様。」
「……気を付けろよ。」
「うん。」
家の中をゆっくりと歩きたどり着いたのは壊された監禁部屋。そこに1つの宝箱があった。
「受け取れ。」
「鍵…?」
私はシロから鍵を貰い、宝箱に鍵を入れ回すことカチャリと音がした。箱を開けると私とハナマルの思い出などが入っていた。
「じゃあ、主様次はベリアンの部屋。だね」
「わかった。」
「……..ふん。」
私は走って屋敷に戻りベリアンの部屋に入った。ガチャリと扉を開けるとロノとバスティンが部屋に座って待っていた。
「おかえりー!主様!」
「おかえりなさい、主様」
「ただいま、ロノ、バスティン。」
「主様、あそこの棚の3列目の6弾目。 」
「開けてみてくれ。」
「うん。」
私な3列目の6弾目の棚を開くと薄い緑色のしおりにワスレナグサとクワの花の刺繍が。
「どうですか?!主様!」
「嬉しいよ、とっても。」
「よかった..。」
「じゃあ主様、次は庭です!」
「庭で待ってるぞ。」
「わかったよ」
ベリアンの部屋を後にし庭に出るためエントランスへ走っていると外はもう夕立が登っていた。もう少し走っていると主の後ろに7人の影が後ろから着いてくる。庭に着くとアモンがボスキの髪を結んで居た。
「おかえりなさいっす主様 」
「おかえり、主様」
「ただいま、ボスキ、アモン。」
「主様これをどうぞっす♪」
「薔薇…?」
「そうだ。」
アモンが渡してくれた花束には、黒い薔薇と赤い薔薇が18本ずつあり、とても綺麗な薔薇だった。
「やっぱアモンが咲かせた薔薇はいい匂いだね。」
「ありがとうございますっす!」
「じゃあ、主様。次は3階治療室に行ってきてくれ。」
「わかった!また後でね!」
今まで貰ったものを抱えながら3階医療室へ向かった。
「失礼しまーす」
「主様!!」
「こんにちは、主様」
「主様、こんにちは♪」
「3階執事じゃん!」
「主様、こちらです!」
「足元にお気を付けてくださいね」
「主様、こちらをどうぞ。」
ルカスたちに治療室の奥に連れてかれ一つの瓶を貰った。
「手出してください、主様」
「…?うん」
瓶の蓋をパカりと空けて手首にプシュッとかけてきた。
「香水…?」
「ええ。そうですよ♪」
「ハナマルさんが頑張って好みの匂いを見つけてましたよ。」
「好みに合わせてくれたんだ。」
「主様!次は裏山です! 」
「わかった、みんなありがとう!」
「ええ。」
私は駆け足で裏山に走るとミヤジ、ラト、フルーレが待っていた。
「主様」
「こんにちは!主様」
「クフフ、こんにちは」
「こんにちは。」
「主様、これをどうぞ。」
ラトに渡されたのはプレゼントBOX。箱を開けると和菓子などのお菓子が。
「和菓子?」
「ああ、是非食べて見てください」
「主様、ゆっくりでいいからね」
「ラト!こっちに来て!落ちるでしょ!!」
「フルーレは心配性なんですね♪」
「….!美味しい。」
「ふふ、良かった」
しばらくし和菓子も食べ終わりゆっくりと立ち上がった。
「あ、主様次は裏庭、です!」
「わかった。」
「足元には気を付けてくださいね」
「うん!」
「なにかあったらグロバナー家に戻るんだよ、主様」
「ありがとう、みんな」
私は裏山を降り少し暗くなってき足元が見えづらいのでゆっくりと裏庭に向かった。
「主様!」
「お帰りなさいませ、主様」
「フェネスとハウレス!」
「ふふ、こちらに来てください」
「足元気をつけてくださいね」
「ありがとう、2人とも」
私は2人に連れられ裏庭の少し離れた所に来た。
「フェネス、掘ってくれるか?」
「わかったよ。」
フェネスはスコップを取り出すと深めの穴を掘り始めた。コツンと音がなり、その音を聞いたフェネスは中に合ったものを取り出し、小さな箱の蓋をパカッと開けた。
「これは?」
「どうぞ。主様」
「ありがとう。」
箱の中身は私が初めての誕生日であげた手紙と小さなピアス。俺はこれ付けないと言ってきたのを思い出し、少し胸がキュッとなった。
「なんでこんなのが。」
「ふふ、さあ主様次は」
「ゴエティア様の象です。」
「….うん!2人ともありがとう!」
足元が暗く歩きずらかったのでゆっくり歩いてゴエティア様の象に向かった。
「おっ…主様。」
「….っ!」
風に吹かれて目の前が見えにくかったが少し風が止んだ時に目に入ってしまった。優しく緑髪に寝不足かなって思うタレ目。彼だ。優しくしてくれた彼だ。
「….っあ、ハナマル。」
「どうしたんだ?主様。」
「いやっ、なんでもないよっ、」
「主様にプレゼントがあります」
「…?」
ハナマルがポケットから取り出したのは一つの指輪。
「指輪…?」
するとハナマルはしゃがみだし指輪をスっとはめた。
「俺と結婚してくれないか?」
「…っ、ぇ」
「俺はあんたの言葉を受け止める。」
「…っ、ぁ、もちろんっ」
「….!」
私の回答に安心したのかポタポタと涙を流す彼を見た。
「あれ、?泣かないで?」
「いやっ、嬉しくてさ。」
「良かった。」
「じゃあ、あっちで待ってるからな。」
「…っあ、待って!」
ハナマルは私の言葉に見向きもせず去ってしまった。私は少し気持ちが暗くなってしまったが、フィンレイ様の部屋に向かった。
「フィンレイ様。」
「どうしたんだい?」
「今までありがとうございました。」
「……もう行くのかい?」
「ええ、彼らが迎えに来てくれたので。」
影には私の後ろに18人の影。フィンレイ様はそれに気付いた様子。
「…ふっ、そうか。」
「ええ。」
「それじゃあ行こうか。」
「わかりました。」
私はフィンレイ様と馬に乗り屋敷に戻った。
「….フィンレイ様、私が死んだら庭にある棺桶に私とハナマルを入れて土で埋めてください。」
「ああ。」
私はふわっと笑顔を向けた。そこからの記憶は無い。
「これで、良かったのか?」
私は悪魔執事の主を斬首し血が少し着いてしまったが、悪魔執事の主を斬首してしまった深い後悔を少ししてしまった。
「主は墓を埋めてくれ。と言っていたな。」
私は主の首を運ぼうとゆっくり傾けると微笑んでいた。やはり彼女は死を選んで正解だった。と言ってもいいだろう。
「なぜ君は亡くなったのに君は幸せそうなんだ?」
私は主の首を洗い包帯を巻き付け棺桶に優しく入れた。
「…..君はどんな顔をしていても素敵だったが君は1番笑顔が素敵だね。」
私は主が今まで持っていた花束や香水などを棺桶に入れ蓋をし土に埋めた。
「….ふぁ〜っ」
「起きたかい?主様」
「ん〜っ、ハナマル?」
「主様!」
「あれ、?みんな?」
目が覚めると目の前に大好きな彼と執事たち。ああ、そうか私、死んだんだ。
「あぁ、」
「おっと、大丈夫か?」
立とうとしてフラりと足をもたつかせてしまった。
「うん、大丈夫だよ。」
「主様、プロポーズ承諾してくれてありがとうな。」
「いやぁ、あれは大胆だったな。」
「そうっすね〜」
「ボクもプロポーズしたいな〜!!」
「あれは凄かったね、ベリアン」
「ですよね。」
「私もドキッとしたよ♪」
「ルカス、主様を困らせるな。」
「なんで私だけ?!」
「ちょっと、みんな辞めて!」
私は左手を見ると金の指輪ともうひとつ薬指に指輪が一つ。
「…..ふふっ。」
「おっと?どうしたんだい?」
「いいや、嬉しいなぁって、 」
「そうですか!」
「ハナマルさん、幸せにしてあげなかったら覚えといてくださいね?」
「ユーハン?視線が怖いよ?」
ああ、幸せだな。みんなとわいわいして、ずっとこのままならいいのに。ずっトこのマまナら。ずットこのママ。ズットコノママナラ。
壁には執事たちの首。俺の前には優しい顔で寝ている貴方。これが夢だなんて滲んもわかってないんだから。ずっと俺の傍にいてくれればいいんだよ、ずっとな。
「…….」
「俺、言ったもんな。あんたのためならなんでも、って。」
「….はな、まる。」
「俺はここに居るからな。」
チャリンチャリンと音が鳴る。なんの音か、だって?そりゃぁ首輪の音だよ。
「主様の首には俺の色の首輪、足には折れた痕跡。痛そうだよなぁ、けど全部あんたのためだから。許してくれるよな。俺のためでもあって、あんたのためでもあるんだからさ。」
俺は□□□の髪をそっと撫でる。誰にもバレない赤と青の花と噛み跡。優しく噛み跡にキスをしそっと首を撫でた。嗚呼、愛おしい。俺は
「あんたのためならなんでも。」