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楪羽*yuzuriha*
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34
𝕔𝕪_𝕣🎧_低浮上
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おその★
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コメント
1件
おお、第3話読んだわ! カフェ「スノードロップ」のレトロな雰囲気と、マスターの明るさのギャップがめっちゃいいね。素数しか書いてない時計とか、ちゃんと伏線っぽくて気になるし、「依頼なら上の探偵社で」って最後のセリフがグッときた。続きがめっちゃ気になる展開やわ🔥
街の一角にある、とあるカフェ【スノードロップ】。
美麗な文字でOPENと書かれたプレートがかかったアンティーク調のドアを開けると、カランと心地よいドアベルの音が鳴った。
中はレトロな雰囲気で、風景や後ろ姿の人物を撮った写真などがいくつも飾られている。
🧡「いらっしゃいませ! お客さんなんて珍しいな!」
元気のいい声がカウンターから聞こえてくる。
🧡「ようこそ、カフェ スノードロップへ。こっちこっち、ここ座って~な」
トントンッとカウンター前の席を叩かれ、女性はおずおずとしながらその席に座った。
🧡「なに飲む? 俺のオススメはコーヒーやねん。結構、豆にこだわってんねんけど、み~んなようわかってくれへんのよ」
「はあ……じゃあ、オススメのでお願いします」
🧡「よっしゃ! 気合い入れて淹れてくるで~! あ、これシャレちゃうからな!」
とにかく明るい、マスターらしき男に圧倒されながらも、そのままカウンターに座っている。落ち着いた雰囲気の店内と、マスターの性格はミスマッチと思える。
店内を見回して、壁にかかっている時計が目に入った。数字がまばらで、2、3、5、7、11しか書かれていない。
思わず、その時計に釘付けになってしまう。
🧡「お待たせ。あ、気になるやろ、あの時計」
「なんですか? あれ。数字が足りてないってこと、あります?」
🧡「あれ、素数しか書いてないねん。よく見たら、ちっちゃーく分数も書かれてんねんで。まあ、そっちも素数だけやから23とか31とか、微妙な数字ばっかやけど」
「素数……?」
🧡「そういうんが好きな奴がおるねん。俺にはさっぱり分からんけど。ま、カフェの事でいろいろ手伝ってもらったから、そのお礼代わりみたいなもん。ささ、熱いうちに飲んでや。挽きたてが一番やねん!」
女性の目の前にコーヒーを置く。
カップを手に持って一口。
「あ……美味しい。実は、コーヒーってちょっと苦手だったんですけど、飲みやすいですね。苦みもちゃんとあるけど、香りがいいというか」
🧡「せやねん。挽き方にコツがあんねんで。まあ、説明しても分からんと思うから省くけど……」
そこで言葉を区切って、カウンターに腕を乗せてずいっと女性に顔を近づける。
🧡「で、お姉さん、なんか困りごとかいな?」
「……えっ……なんで……」
🧡「自慢やないけど、うちの店はほとんど人が来ーへんねん」
「それ、自慢しちゃダメなやつ」
🧡「そんで、大体は問題を抱えてる人なんよ。なんか、そういう人を引き寄せやすいらしくてな。阿部ちゃんが言ってたんやけど、ここ、そういう人が集まりやすい土地らしいねん」
「あべちゃん?」
🧡「ああ、このカフェの手伝いしてくれとる、素数好きのむっちゃ優しい人。まあ、阿部ちゃんのことはええか。で? 依頼なら聞くで? 上の探偵社でな」